2010年5月12日水曜日

お金と援助の問題

5月10日は赤十字の日

 ということでジュネーブの赤十字で2年間働いていて今はこのボランティア活動

 (CICD)に参加している

 ドーランドが赤十字の歴史についてプレゼンテーションしてくれました。

 ちなみに英語では その旗のとうり 「レッド・クロス」 が赤十字です。

 ちなみに今僕が参加しているボランティア活動は半年の間に自分でプレゼンテーションを

したり、僕だったらみんなに体育を教えたりして、点数稼がないとアフリカに行かせてもらえ

ません。 だから毎週土曜日には誰かのプレゼンがあり、それが結構熱いものになります。

 こないだはブラジル人のアランがブラジルの歴史のプレゼンをしましたが、

 「ポルトガル人が我々の国に攻め込んできた。」

 「彼らは僕たちを人間とは思っていなかったので、最初は殺しまくった」

 「途中で人間だと気がついて、キリスト教を広めだし、そして結果的には成功した」

 という内容でしたが、そこにポルトガル人のジョゼが居たから僕は結構緊張しました。

 ジョゼいわく

 「我々の国っていうけど、俺達が行かなかったら今のブラジルの発展もなかったし、

 お前だって産まれて無かったんだぞ」

 「ポルトガル人からの視点でブラジルへの植民地支配で俺達がどれだけの苦労と犠牲を

  払ったかをプレゼンテーションさせてもらったら、全く違う無いようになると思う。」

 と話していました。 まだその機会はないけどね。

 でもいつも思うけど、外国の人って違うなって思うのは、その場では相当ストレートな表現

するけど、その場だけで終わることです。 良く言えばさわやか、悪く言えば単純!

 でもその時に思ったのは、そういう話をお互いに面等向かってできることって偉いな。

 って思いました。

 今このプログラムには、中国人、韓国人、日本人といるけど、お互いにネガティブな問題

は話したことはないです。一つの理由にはそういったデリケートな問題をお互いにつたない

 英語で話し合おうとすると、時には誤解が産まれて、それを正そうと必死に違う言葉で表現

しようとすればするほど、さらにそれが新しい誤解をまねくこともあるというのも理由の

一つだと思います。


 ポルトガル人で40歳くらいのルイ―スが言っていたけど、

 我々より昔の年代のポルトガル人は人達は、

自分達のした植民地支配について恥じていたから、あまり海外

に出たがらなかった、そして我々の年代は少しずつ海外に興味を持ちだした。

 でも今の若いポルトガル人は我々よりもっと前向きに海外にでて、自分達のした過ちをとり

 かえそうとしてくれている。それが今のポルトガルだとおもう。とても頼もしい。

 と話していました。

 自分も見習わないとな!って思いました。


  話は戻ってドーランドの赤十字の話。

 スイスから始まった赤十字は

 国境も関係なく、

 宗教も関係なく、

 人種も関係なく

 政治的に動くこともなく

 みんなを平等に助け、誰でも参加できる。

 「完全に独立した」組織だそうです。

 というような内容でした。

 だからそのシンボルである旗も月のマークだったり、十字の赤だったり、

 なるべくどの宗教でも受け入れらしいように4、5のシンボルマークがあって、

 どれを使っても自由になっているということでした。

 
  歴史や今までの活動など一時間ほど話してくれました。質問コーナーになって

  旗のデザインとかドーランドはジュネーブで何をしていたか?
 
 とかみんなが聞きました。

 ちなみにドーランドはジュネーブで家庭に問題のある子供なんかの面倒をみるプロジェクト

 に2年間たずさわっていたようです。

  最後にルイースが聞きました。

 「完全に独立して政治的に走ることは無い、って言うことだけど、僕が気になるのは

 お金はどこから出ているの?おそらくUKユニオンとかスイスとか、

 ユニセフみたいにアメリカとかから出てると

 思うけど、そういうのが活動に影響したりしないのかな?

 イラク兵とアメリカ兵を平等に扱うのかな?」

 っていう鋭い質問がでました。

  みんなもその意見には興味があるようでした。 誰かがすかさず

 「まさか赤十字が俺たちみたいに古着を集めたり、活動のマガジン売って

 ファンドレイジング(募金活動)したりしないよね・・・」

 と言ったので笑いましたが、それは一瞬でやみました。
 
 ドーランドも
 
 「それは我々の永遠のテーマです、その矛盾があることは誰もが知っている」

 誰も答えが見つからないまま質問したルイースが

 「難しい問題だと思うから、今日はこのくらいにしよう」

 と提案したので、とりあえず終わりましたが、その場にいた50人くらいの人達の中には

疑問が残りました。

 でもそのうちの20人くらいは僕と同じように英語が完璧では無いので、ポイントをつかみ

切れてない人もいたと思います。 
 
 それでも発言する人もあれば僕みたいにブログに書く人もいるでしょう。

 青年海外協力隊でバヌアツでお世話になったOVの方から

 「ブルーセーター」

 という本にそこらへんの答えがつかめる部分がある。

 という話を聞きました。 ゴメンナサイ、普通ブログってそいう言うのすぐにクリック

できるように横に宣伝が張り付けてあるはずなんですけど、まだそういうスキルないから

 書きっぱなしです。 

 募金とか良心に頼って活動するのではなくて、きちんとビジネスパートナーとして途上国

 をみてく、お互いに利益がないとこの活動は続かない。

  というような内容だと思いますがまだ読んでないのでわかりません。

 お金と援助の問題は永遠のテーマだと思います。