2010年7月25日日曜日

選択肢と豊さの話し




<写真は掃除機の音を聞いているのかと思ったら、掃除機で耳掃除をして
 いた男ブラジル人アルツーです、ハートのある良い男です>




 今朝のミーティングはポルトガル人のルイ―スの提案で

「人間の選択肢は昔に比べて増えたけど、それは幸せなことなのか?」

 ということでした。

 みんなでユーチューブの映像を見ました。その映像の中で

 昔はジーンズの種類はそれほどなかった、だから単にジーンズを買えた

だけで嬉しかった、でも今は町を歩けば500種類はある、金額、デザイン、サイズ、

ブランド、選ぶだけでも疲れるし、

結局その中から自分に一番合ったものを選んだつもりでも、

その選択肢があっていたのかをさらに思い悩むことになる、

昔のように選択肢が無ければ、ジーンズを買えたというだけで幸せだったのに・・・

 
 とまあそういう感じの提案でした。

 もうひとつの説明は三つの絵が書いてあって

①一番右側の人はゴルフをしています、でも頭の中では自分の彼女との

デートの事を考えています。


②真ん中の絵は彼女とデートしている時の絵です、

でも頭の中は仕事の事を考えています。


③一番右側の絵は仕事をしている時の絵です、

でも頭の中はゴルフの事を考えています。



 結局は沢山の選択肢をこなさなくてはならない現代人は常に他の事が気になって、

人生を楽しむことができていない。ということを表しています。



「我々は選択肢を増やすことが豊かになることだと信じてきた、

実際にそれは良かったのか?」

 
 デンマーク人んの先生60歳のカリンの意見は

 
 「わたしは30年前に先生になることに決めた、あれから30年経つけど、

後悔してないし、正しい選択だったと思ってる。 

結局選択した時にはそれが正しいかどうかはわからない、

その後に一生懸命に努力して、良い結果を出せば、

結果的には良い選択をしたことになる。」


 でもそれはジーパンには当てはまらないよね?

って僕は思っていました。


ジーパンのデザインはその後に努力してもあまり関係ないものね。

 豊かさの定義は難しい

 

 たとえばうちの親父世代は高度成長期だったから、

選択肢無しにひたすら働いて、20代で結婚して、30歳で家を買って、

ていう道が決まっていたからそれほど迷わなかったけど、

第二次ベビーブームの僕は、仕事や人生にたいする選択肢が増えたことで、

みんなが迷って、


 「今の人生であってるのかな?」

ってみんなが思ってるのが僕らの世代だと思います。


「結婚だってそうだよね、結婚相手の選択肢が沢山あった人が必ずしも

幸せな結婚をしているかと言えばそうではないし・・・・」

 それにたいするデンマーク、カリンの意見


 「90歳になるわたしのお母さんがこの歳になってわたしに伝えた事がある、

実は彼女はお父さんの事が大嫌い、

もし選択肢があれば離婚したかったと後悔している、

なぜ90歳の彼女が60歳のわたしに今になってそのことを

伝えたのかはわたしにはわからないけど、選択肢の話になると、

昔のデンマーク人は離婚は絶対にできなかった、それを思うと、

今の人は離婚する選択肢があるから幸せなのかもしれない」
 
 でもそれはまたさらに難しい問題で



 離婚という選択肢がありながら結婚生活を送ると、本当に離婚するかもしれない。

でも絶対に離婚できない、という事を心に誓って生活すれば、

結果的にはその結婚は上手く行くこともあるかもしれない


 このレベルになると個人の価値観によって全く違ってくるから

これ以上は話してもきりはないとおもいます。


 その場にいた20人のそれぞれの年代、国籍、結婚、未婚、性別

によって選択肢って違ってくると思います。


 正しい選択ってないと思うけど、自分らしい選択ができる

センスを磨くことって人生にとって大切だと思いました。

 そして自分で決めたら後悔しないことも大事です。

 だって自分で決めたのだから!

 話がいろんな方向に行ってしまって、まとまらなくなってゴメンナサイ。

 それが今朝のミーティングでした。