2010年10月4日月曜日

ヒッチハイク


 人生の中で募金活動をしたことがある人が何人いるだろうか?

 って募金活動のときのブログに書いたと思います。その続きです。

「人生のなかでヒッチハイクをしたことがある人が何人いるだろうか?」

うちの学校から一番近いハル駅の間にヘドンという街があります。

 「トラディショナル・マーケット・プレース」

っていうスロウガンなんだけど、うちは田舎なので、それほど道のチョイスがなくって、

駅に行く車はみんなヘドンを通過します。

 しかもバスは45分に一回くらいしかなくって、

バス停の前で長時間待つのも嫌だし、たまに時間より早く来るので、

定時に待っていても次のバスまで一時間近く待たなければならないこともあります。

 
今週は募金活動の週なので、ヘドンに行ってみよう!

と思いついて、なんとなくヒッチハイクしてみようかな?

って思いました。

 僕の勝手な推測だとヒッチハイクは乗せるほうも、

乗るほうも恥ずかしいものだと思いました。

 だから頼む側は最初からものすごく無防備で飛び込んで

 行かないと乗せる側も気を使うだろう。

 ということで、キチンと紙に 「ヘドン」 って大きく書きました、。

ヒッチハイクに成功すれば、

ヘドンまでのバス代約300円を募金してもらった計算になります。

 朝一で300円の募金は相当大きいので、

何とか成功したいと思いながら前の晩に「ヘドン」と書いた紙をを用意しました。

 バス停までは歩いて20分、そこからバスでヘドンまで30分です。

 とりあえずメイン通りのバス停20分間歩いて行って、

 そこでヒッチハイクを始めよう。と考えていました。

 それだともし勇気が無くってヒッチハイク出来なくってもバスに乗れるからです。

 自分の中ではまだ自分がヒッチハイクする勇気があるかどうかわからなかったからです。

とりあえず募金活動用に使うボードに「ヘドン」の紙を張り付けて、

バス停まで歩くことにしました。

バス停までの20分で心の準備をしようと考えていたからです。

 途中の家の前に人がいたので、気持ちを切り替えるために

「グッドモーニング!」

って笑顔で挨拶してみたりもしました。

 そうやって少しずつフレンドリーな自分をバス停に着く

20分間の間に作らなくてはいけない。という気持ちがあったからです。
 
でもそういうことするとさらに緊張して、300円のバス代なら払っても良いかな?

っていう弱気な気分もでてきます。
 
バス停がドンドンと近づいてきて、

自分の中での葛藤と緊張が胸の高鳴りが大分大きくなってきたころ。
 
後ろから少しゆっくり走っている車の音を感じました。
 
うちの学校の車ではないし、道を聞かれても道も英語もわからないから、

気まずいのにな・・・

 っておもってたら、その車の人が

「さっき挨拶したよね、その時にヘドンの看板見たんだけど、乗ってく?」

 って言ってくれました。

 逆ナンパならぬ、逆ヒッチハイクみたいでした。

 あまりにも突然の提案と緊張で

「今日はバス停でヒッチハイクするつもりだから結構です」

 っていいそうになったけど、あわてて自分がすでにヒッチハイクに

 成功していることに気がつきました。

 気がついたら40代くらいのその夫婦の車に乗っていました。

ヘドンの親戚の家に奥さんの車があるから、そこまでとりに行くということでした。

 ということで僕のヒッチハイク初日は

こちらの意思とは関係なくあっさりと大成功して、

9時に着くはずだったヘドンに8時に着いてしまいました。

 「なんでこんな朝早くから、募金活動のマガジン売ってるの?」

 ヘドンの人達に思われてるみたいだったけど、

朝一番のうれしい出来事のおかげで、その日はいつも以上に募金活動も楽しくて、

 お昼までには目標の5000円を達成。

 「グッドモーニングとハブ ア ナイスデイ」


の言いすぎで、午後には耳がおかしく感じたので、早めに終わりました。

 
 その後も調子に乗って何度がヘドンまでヒッチハイクしましたが。

 常に3分以内で誰かがとまってくれるようになりました。

 止まってくれるのは老夫婦が多い気がします。
 
 僕の看板を見て、運転している旦那さんが隣に座っている奥さんに

 「乗っけてあげようか?」

 って尋ねる姿が見えたらそれはほぼ80%止まってくれるサインです。

 あとは満面の笑みで車に飛び乗って、キチンとシートベルトを締めてから

 「日本から来ました」 って自己紹介すれば、そのあとは相手の人が

 話し続けてくれます。 みんなお話好きだからね。

 うちの学校が田舎にあるからかもしれませんが、

本当にイギリス人は真面目でやさしいと思います。