2011年1月1日土曜日

管理と自主性③

 三回目は逆の立場から書こうと思います。
 
 管理する側からの立場です。

ファミレスでは僕は常に社員でしたが、

2000年頃からどこの店も店長一人でお店を切り盛りするので、

フットボールの社員である僕は常に店長と二人でお店を切り盛りしていました。

 ちょうど会社側の店長と従業員の中間の立場でした。

 だから両方の立場が良くわかります。

 先日は

「会社のマニュアルをすべて守っていたら現場は成り立たない」

「意味の無い数字やスローガンを作って、人を管理しすぎると逆に白けてしまう」

 と書きましたが、それが無いと従業員のモラルはあっという間に下がります。

 遅刻、無断欠席、仕事をキッチリと終わらせないで時間になったら帰ってしまう人、

 つまみ食い、キチンと手を洗わない人、

 モラルってあっという間に下がります。

 そして素晴らしいことにどれだけ周りのモラルが下がっても、

 決してそれに流されることなく、

 文句も言わずキチンとプライドをもって仕事をしてくれる人もいます。

 僕の仕事はそういう人達をキチンと守ること、

 そうやって文句を言わずにキチンと仕事をしてくれる人ばかりが

 仕事を沢山するようなことが無いように、

 キチンと指導していくことが大切だとおもっていました。

 店長の中には、誰がどれだけ仕事をしようが関係ない、終わればよい!
 
 「真面目なやつは上手く使えばよいのだ」

 という人も確かにいましたが、僕は今になってもつくづく思いますが。

 真面目で大人しい人が、何も考えて居ないというのは大間違いで、

 そういう人こそ、よく人のことを考えているし、

 実際はとても傷付いているということです。

 そしてそういう人はある日突然辞めてしまったりします。

 そしてその時になって初めて周りが気が付きます。

  そういうものだよね。

 だからそういう人を守るためにも時には会社は

 スローガンを作らなくてはいけないし、数字にうるさく無ければいけないし、

 人件費、食材などの数字も切り詰めなければいけない。

 
 ということはやっぱりそういうルールは大切だということになります。

 もし会社がいい加減になって倒産すれば役員や社長は文句を言われるだけ

 では済まないし、

 「部下たちに嫌われたくなかったし、みんながわかってくれると思った

 からついつい甘くしてしまいました。」

 では済まないものね。


  となると最終的にはそのルールを使う人間がいかにその

 ルールの意図をキチンと意識して使うかが

 大切になってくるね

 「部長に怒られるから必ず8分で料理を出せ!」

  って指導するのか

 「ランチタイムのお客さんはみんな忙しい、できれば早く料理を出して、

 ドリンクバーでコーヒーを一杯のんでもらって一服してから

 午後の仕事に戻ってもらうには、頑張って8分で出したい!、

 もちろん会社の利益も大切だから、お店の回転率を上げるためにも

 8分は譲れない!」

 というのかでは意識が違ってくると思います。

 「部長の為!数字の為!」

 って言われても、だいたいどこの部長も嫌な奴だしね

 「なんであいつの為に?」

 って思うと体動かないよね
 
 用はルールとそれを使う人間が両方とも素晴らしくないといけないよね。