2010年5月15日土曜日

多国籍なキッチン


 
 <真はマーケットです、毎週水曜日の朝の7時に行って、野菜とフルーツを買う
 っていうか「仕入れ」ます。いつも空気がひんやりと冷たくて、なんとなく緊張感
 があって僕は好きです。>


住んでる寮とか教室を綺麗にしたり、キッチンで料理を作ったり、毎日の

 食事の準備とか掃除とか、ここではみんなが仕事をしないといけません。

 
 そういう共同生活を色々な国の人と学ぶことが大事だ!

 という建前と、経費を浮かすという両方の意味がありますが。

 僕はそういう実践的な仕事を色々な国の人とするのが楽しいので、結構楽しんで

やっています。 学校みたいに「ごっご」ではあまり真剣になれません。

 
 一番大変なのがキッチン、みんなは勝手に食べ物持って行ってしまうし、

 予算を決めて、次の週に何人の人が居るのかを火曜日にカウントして、一人につき一日3ポンド(たぶん400円くらい)の予算を決めて、先生に相談。

 水曜日の朝にお金をもらって週に20万近くの買い物をスーパーでします。

 大体平均50人くらいの人がここにはいます。

 
 キッチンの仕事はみんなから文句言われるし、たいして感謝されないし、大変な

仕事。
 
 というとで、ファミレスに9年いた僕はなんとなくそこになってしまいました。

 本当は芝刈りの仕事したかったんだけどね・・・

一人でできるしね、あのカートみたいなやつに乗って芝かるのかっこ良いものね!

ということでキッチンメンバーは最強メンバーにしないといけない!

 ということで、立候補者を募りました。


メキシコ代表エリック、ブラジル代表アルツー、ポルトガル代表ソフィア、

 イタリア代表シルビア、日本代表の僕です。

 

 ちなみにイタリア人はリゾット作れるけど、白米は炊けません。

 日本人はみんなが朝に食べてる玄米といろんな種がまじってるみたいな

お粥みたいな味のない食べ物作り方も知らないし、作ったとしてもそれが上手く

できてるのか、それとも失敗なのかもわかりません。

 メキシコ・エリックはパソコン使えるし、ミーティングしきれるけど、

料理はあんまり。ポルトガル・ソフィアは英語が駄目だけど料理は相当な腕、

そして彼女が唯一UK(ヨーロッパ)の免許をもっているので8人乗りのシート

の車を運転できます。それは保険の問題。

 日本人、南アメリカ人は8人乗りの車は運転できません。

 でもサイズはでかいのでもなんでもOKです、

ただ人数が多いと駄目みたいです。



 みんで今日からミーティング


 メニュー、買い物、朝飯、昼飯、晩飯、ベジタリアン、皿洗いのローテーション、洗剤とかスポンジ、オーブンの使い方、どうやって50人分の米を炊くのか?

冷凍食品の解凍は何時間前からか?


基本的には英語で話そうね!って言うとだけど途中でみんなが

 「プロセスってポルトガル語では何?」

 「スティルって盗むってこと?」

 「この場合のスティルはのマダの意味!」

 
「ミーンってどういう意味?意地悪じゃないよね?」

 「この場合のミーンはポルトガル語では(+*‘<@¥)だし英語なら

 たぶんコンセプトに近いよいみだよ」


 みたいな会話が永遠続いて、結局誰も100%理解しないまま、3時間みんなが

自分の言いたいことを話し合いました。


 おそらく他からみたら喧嘩してるみたいだったけど、本人たちはそういうつもり

は無かったです、みんな純粋に

 「本当に良くしたいなら自分の意見を言うべきだ」

 と思ってる感じでした。

 結局みんなで何が居るかのリストを作ろう!ということになり、

 みんなでパソコンを持ってキッチンに行きました。

 長ネギをもって
 
 「ウラこれはなんていうんだ?」

 「日本ではネギだけど、たぶん英語はチャイニーズオニオンだと思う」
   (辞書の答えは long green onion でした)

 「でも細いのと太いのがあるよ?」

 「とりあえずビッグとスモールって書いとけば?」

 「まって!それはポルトガル語では断固として ‘@+*:*¥・だ!だから
  そうかいてくれないと私はわからない」

 「今の英語で話した?それともポルトガル語?」

  「今のはウラに話したのではなくてアルツーに話したから気にしないで」

  「ウラこれは何?」
 
  「それは日本ではブロッコリー」
 
  「そうなんだ、私の国では ブロッコリー って言うのよ!」
   
  「だから今僕もブロッコリーって言ったつもりだけど・・・・」

  「あら、私には他の発音に聞こえたけど・・・」

 
 「ところでこの野菜はイタリアではつかったこと無いから、

  なんて名前かもイメージできない」

  「俺も知らない」
 
  「みんな知らない・・・・」

  そんな会話を一時間くらい続けながら
 
  パソコンの早いエリックがエクセルに手早く打ちこんで作業終了!

 もう十時だから今日はここまで! っていってみんなでキッチンから出てきました。

みんなけっこう疲れてたとおもいます。

 ちなみに前にキッチンを仕切っていたフランチェスカはイタリア人で、彼女から

 もらったリストは難しいところはイタリア語なので、僕らにはわかりません。

  この先この仕事は確実に2カ月はしないといけないけど、なんか面白そう

 です、頑張りますね!