<写真は僕が空気を入れすぎて割れてしまったボールをかぶっている
クリンクリンです。途中まで女の子だと思っていたけど、男の子でした、
声もとても可愛くて、行動も面白くていつも楽しませてくれました>
シャンプーの様子を心配しながら週週間が経ち、夕方になっても彼女が
現れない日が続いてある日、子供たちがやってきて、
「ウラ、犬の子供が沢山居るぞ、7匹も居る!」
とみんなで僕のところに報告に来ました。
「シャンプーはジョンの家に戻ってそこで主産したんだな」
とわかって、少しほっとしたというか、ヤッパリ彼女のなかでは飼い主
はジョンなんだな。 とおもいながら、なんとなく自分の役目は終わった
ような気もしていました。
子育てが忙しくて、彼女はもう家には来ないだろうというきもちでした。
その二日後、シャンプーが幽霊のようにフラフラと家にやってきました。
ガリガリに痩せて、毛並みはドス黒く、アバラが丸見え、出産したので
お腹の皮がたるんで、背骨というサオ竹に毛皮のシーツがかけられてるみ
たいに、まさに骨と皮だけになっていました。
僕の顔を少し懐かしそうに見ると、すでに顔を上にあげることすらおっくうな感じで、
そのまあ家のベランダの一番風の良く通る、
冷たいセメントの上に横になって、ピックリとも動かずに眠ってしまいました。
僕があわてて冷蔵庫から残り物を持ってきて、
彼女の鼻の前に並べてみましたが、優しい目でちらっと見ただけで、
口にすることはなく、死んでしまったのか?というくらいに静かに眠っていました。