2010年7月18日日曜日

銀河系植民地支配計画



  <教室の写真が無かったので、変わりにキッチンの写真です、毎日三回、
  ローテーションでみんなが料理をします、多国籍料理過ぎて、
  味は良く分かりませんが、みんなが順番に料理するので文句は言えません>

  今週のテーマはアフリカのそれぞれの国の植民地政策と独立について、

4人のチームを8個作って、それぞれの国の独立の歴史をプレゼンテーションします。

僕らのテーマはマラウイですが、僕は準備の時に仕事で居なかったので、

ハンガリア人のベロニカが僕の為の資料を作ってくれました。

 それを持っていざ発表ですが、30分前に英語で書かれた資料を

もらっても僕の頭では上手く処理できませんでした。

 そこで一つのひらめきが浮かびました。

500年くらい前の植民地支配を今に置き換えたらどうなるのか?

 まず500年まえのヨーロッパを今の地球と考えます。

それぞれの国が限られた資源と土地の奪い合いで窮屈な生活をしています。

 しかし、航海技術が発達して、コロンブスとかマゼランとか

ガリレオみたいな人達が、言いだします。

 「ヨーロッパの皆さん、チョト待ってください、

最近にイロイロト旅してわかったけど、世界はもっと広いみたいです、

ヨーロッパの中だけで闘うよりも、アフリカとかアメリカ大陸とかに

攻め込んであそこを支配してしまえば、

お互いにこれ以上戦争しなくて済みそうですよ!」

 
って提案します。

 現在に例えるとこんなかんじです。


 
 2010年以降に宇宙船の航海技術が発達して、

火星とか、木星、金星、水星、なんかをそれぞれの国が探索しだします。
 
 そして何処かの国が言いだします

「地球の皆さん、今まで地球だけで色々なものを奪いあっていたけど、

銀河系はもっと広くて、沢山の資源がまだあります、

そして征服するのは結構簡単みたいです、とりあえずどこの星でも

よいから攻め込んで、そこに自分の国の国旗を掲げれば、

その日からその星はあなたの国の植民地(この場合は植民星か)にできますよ。

これ以上地球の中だけで争うのはやめましょう!

 そしてみんなでそれぞれの星の取り合いが始まります。

 そして後になって気がつきます。

「すいません、それぞれの星には先住宇宙人のエイリアン達が住んでますけど、
 
    彼らはどうしますか?」

 「彼らは英語もフランス語もはなさない、大した兵力もないし、

第一に人間ではないんだ、とりあえず反抗するなら殺してしまえ。

それは殺人では無いのだ、使えそうなら捕まえてきて奴隷にして

売り飛ばしてしまえ、ためらってはいけない、

今ためらうとよその国から出遅れる、どうせ何処の国も殺しまくってるんだから、

我々にも罪はない」
 
 その後に何年か経ってから彼らは再び気がつきます。

 エイリアン達は我々が持っていなかった、素晴らしい文化や伝統、

習慣を持っていて、彼らの歴史は時には地球よりも古く、

そういった彼らの生活やプライドを地球人達のエゴで台無しにしてしまったことを。

 そしてとても後悔します。
 
 そして、銀河系独立運動がそれぞれの星で始まり、

みんな独立して元の生活に戻ろうとします。

しかし彼らは地球人達からお金という価値を植え付けられてしまったし、

地球人達が去った後には彼らの中の強い物たちが、

今まで地球人達がしてきたような搾取する立場を保ちたい為に、

いつまでたっても国が発達しません、

そこに地球からボランティアなどがきますが、

同時に色々なビジネスの会社も入り込んできて、

いつまでも地球人達の利益の為に銀河系の人達は苦しい生活をしなくてはなりません。

 それが今のアフリカの現状、それが人間、それが私達なのです。

 「僕達はボランティアとして何ができるんだろう?」

 でも500年前の状況はなんとなく理解できる。仕方なかったでは済まされないけど、

 彼らはにそれほど罪の意識は無かったのだろう、

だってヨーロッパの中で今までずっと殺しあってきたのだから、

アフリカに行って彼らを殺してもそれが悪いとか気が付くことは難しい。

  
 お昼休みにポルトガル人のルイ―スとソフィアにいわれました

 「お前の発表はその通りだ、昔ポルトガルはスペインに回りを全て囲まれていた、

残っていた脱出ルートは海だけだったんだ、

だから我々は海から世界に進出していった。

あの時にはそれしか方法が無いと信じていたのだ」

 何が正しくて何が間違ってるのかは時代によって違うし、

判断するのはとても難しいといつも感じます。