2011年2月22日火曜日

地味な仕事が今の「王道」



<写真は学校から歩いて5分のところにあるお店の子供達です。子供の笑顔
は世界共通ですね、うーんなんか自分らしくないありきたりな表現・・・>


 アンゴラに来て自分の居場所を見つけるのは難しい、

 学校はすでにきちんと運営されているので、そこで何かやりがいの

 ある仕事を見つけるって難しいのです。

 居場所っていうかね。

 もしポルトガル語がペラペラだったら生徒達にももっと内容のある話を

 することができると思うし、会話の中で人間関係を作っていくことも

もう少しできるかもしれない。

 でもそれは今言っても仕方ないんだよね。

  最初からポルトガル語ができないことをは自分が一番知ってることだから

 それをわかっていてここまで着たんだしね。

 

  でも実はこの一ヶ月で大分伸びました。文法は英語と一緒だし、ようは

 単語を覚えて、英語と同じ文法に乗っけて話せばよいんだよね。

 そして生徒は一生懸命に理解しようとしてくれる。よく言葉を覚えるには

 その言葉を話す恋人を作れば良いっていうけど、生徒達、特に男子生徒は

 今は僕の恋人です。アンゴラの男の子凄く真面目です。

 ものすごく眉間にしわを寄せて、一生懸命に僕のポルトガル語を理解しようと

してくれます。 あまりにも真剣な視線で僕の顔を見つめながら、時には額から

 汗が2、3滴にじみ出てくるので、こちらは会話よりもそっちのほうが気に

なったりしますが、取り合えず彼らは真剣なのです。憎めません。

 やっぱり日本人は他人と視線を合わせて会話するのに慣れてないのだな!

 っとこちらも真面目な顔をしながら頭をよぎったりします。



 自分の居場所の話だけど、会話ができずに、仕事も無く、その中で自分の
 
 居場所を探すには、地味な仕事でも与えられた仕事をコツコツするしか無いの

だと思います。こないだも「人生の王道」っていう言葉を書いたけど、

 それが今僕のできる「王道」なのだと思います。

 かっこつけて凄いことをしようとしても空回りしてできないことはわかって

います。だから朝一番にするジョギングの出席を取ったり、生徒がやりたがらな

い、ご飯のあとかたずけとか、焦付いた鍋を洗ったり、水汲み、掃除

そういう仕事を当たり前のように生き生きとするしかないのだと思います。

 「ウラ、たくさん働くね!」

 って男の子も、女の子も評価してくれます。

 そこには見下したような雰囲気はないんだよね。

  「日本は戦後なんでこんなに発展したの?」

 ってよくきかれるけど、

 「戦後の日本人は次の世代のために一生懸命働いたからだよ」

 って答えてる日本人の僕が、地味な仕事を一生懸命やってると説得力が

 あるものね。そういうところから自分の居場所を作るしかないのかな?

 っておもいます。 それが今の自分のできる「王道」なのだと思っています。