2010年8月9日月曜日

スペインのオタクマルコスとイソロクヤマモトさんについて




マルコスというスペイン人が学校の見学にきた、

 お世辞にも清潔とは言えない。太り気味の体にロングヘアー、

なぜか黒のベースボールキャップをいつもかぶっています。
 
 メガネをかけているけど、きちんと拭いていないのか、

レンズが脂ぎっていて、どことなく曇っている、そしてその脂分に埃と

 フケが付着していて、相当怪しい雰囲気をかもしだしている。

 日本でいう典型的な「オタク」なのだ。

 
 しかし外国のオタクが日本のオタクと決定的に違うのは劣等感がないことだ、

 日本のお宅はどことなくくらいイメージあがあって

一般社会とは少し距離を置きがちだけど、

外国のオタクはとてもさわやかで好感が持てる。

 
マルコスも僕と同じような英語のレベルだけど、(中学校レベル)

 でもとても楽しそうに会話をする、

そして母国語のスペイン語を話すときは急に早口になるので、

 こちらもびっくりするけど、それは日本人が日本語を話すときももおなじだから、

ただびっくりするだけで特に文句は言えない。


  そんな彼があった初日に話しかけてきた。

 「あなたは韓国から来てるのですか?」
 
 「僕は日本から来ました」
  
 「そうですか日本ですか!僕はイソロク ヤマモトをとても尊敬しています」

 それ誰だっけ? 三戸部稲造さんなら「武士道」をで有名だし、

 僕も読んだけど、 イソロク ヤマモトさんは

 名前は来たことがあるけど、江戸時代だっけ? 画家だっけ? 

 それとも歌舞伎とかそういう感じの人だっけ?

 って思っていたら

 
 「ワールド セカンド ヲー  ツー」  (第二次世界大戦)

 
 という言葉が聞き取れました

 「軍人だ!」

 とわかったので、とりあえず彼の話を聞くことにしました。

 
 「私はとても彼を尊敬しています、パールハーバーも太平洋でも、

 彼は素晴らしかった、人間としても軍人としても彼は素晴らしい」


  ととてもうれしそうに話してくれました。 

 「そうでしょ、僕も彼のこと大好き!」
 
 っていってすぐに教室に戻ってインターネットで 山本 五十六さんを検索、

 なるほど、戦争が始まるときに

 「最初の一年くらいなら、アメリカ相手に暴れまくれますけど、

  2年、3年と続けばそれは難しいと思う」

 ときちんと冷静に判断していた人で、軍人だけど、

 戦争が好きなわけではなくて、上とはきちんと話し合うし、

 部下には人情をもって接した人である、海外での評価も高い

 ということでした。

 日本人として恥ずかしいです、もっときちんと勉強しないとと感じました。


 ヨーロッパの人たちは戦争に対して日本よりももっと身近に考えているとおもいます。 
 
 とても深く研究していて、誰がどういうときにどういう行動をとった、

 という個人の勇気ある行動をとても評価しているように感じます。

 決してヒーローだけを称賛しているのではなくて、

 敗者の美学もキチンとあります。

 そしてその中で日本人の勇気ある行動や

 自己犠牲の精神などとても高く評価しています。

 ヨーロッパの世界地図では真中がヨーロッパその下がアフリカで

 左にアメリカ、右にアジア、その右端のアジアのそのまた端の島国で

 200年も鎖国したりして、独自の文化を究極まで高めて、しかもアジアで

 唯一植民地になってない、謎だらけの日本はとても興味があるみたいです。

 マルコス、見学に来てうちの学校をどう思ったのかは知らないけど、

 もし戻ってきたらまたお話しようね!

 何んとなく君みたいな人好きです!