2012年3月15日木曜日

「知識」としても反抗期の例です

反抗期が大変だとかそういうこと良く聞くけど、あれって必要だと最近になって

よく思います。

 反抗期は子供が親に

「僕はもうあなたとは違う人間で違う人格が育ってきましたよ」

 って伝える作業だとおもいます。思春期になると自我が芽生えるからね。

 でも親のほうはすでにだたのおっさん、

おばさんだから別に思春期でもなんでもないし、単に

「思春期は季節みたいなものだからほっておけばよいけど、
    それにしても親に対して反抗するとは生意気だ!」

 みたいな感じだとおもうんだよね、

 何故急に反抗するのか理解できないのだと思います。

 昔みたいに中学出てから丁稚奉公にでもいって家庭から出ていくなら

13歳とか15歳とかで自分に目覚めても親にしてみたら後は勝手にやってください。

 ってかんじだけど、まずいことに最近は20歳でも学生だから経済的には

親に頼る時代だものね。

 親にしてみればこっちが金出して学校に行かせてるわけだし。

今の生活が厳しいのは自分が学生時代に勉強しなくて、

 就職を選べなかったからで、同じことを子供に繰り返さない為にも、

 少しでも良い学校に行ってもらいたい。そこで出てくる言葉は

「あなたの為だから!

 お母さんはあなたの為を思って勉強しろって言ってるのよ!」

 っていう言葉なのだと思います。

 子供にしてみば、

「自分のやりたいことをやらせてもらえなくて何が私の為なの?」
 
ってなるよね。

 だから親があきらめるまでとことんぶつからないと自分の人生が何時までも

 親にコントロールされているみたいな不安があって、

 生きてる意味がわからなくなるのだと思います。

子供の気持ちは 

「自分で決めて道を自分の力で歩みたい」

親にしてみたら

「バンドやりたいとか、留学したいとかより、とりあえず高校受験、

 大学受験が最優先、やりたいことは受験がおわったらいくらでもやらせてあげる」

 っておもってるだろうね


「そんなに親の言うことがきけないのなら、出て行きなさい、

 自分で好きなように生きなさい!」

 って言いたくもなるよね。

 それが反抗期なのだと思います。


  子供は親があきらめてくれるまですべての事に反抗するのだと思います。

 だってそこには自分の人生を自分のものにするために命をかけた戦い

  があるのだと思うからね。


 親の為の人生だったら自分の人生ではないから死んだほうがマシ、
  
どうせ死ぬなら死ぬ気で反抗してみてダメだったらあきらめて死ぬしかない


 これくらいの気持ちだと思います。

 金持ちの親とか、世間的に立派すぎる親で結局子供を理解できずに

 親も子供も疲れ果てている家もあると思いますが。

 僕が思うにはそういう親は自分自身の「社会的な成功」が成功であり、

自分の価値観よりも社会的にどうかが大切というまだ

 本人達が親離れできてない親だとも感じます。

 もちろんお金と権力、社会的地位はとても大切なことは僕も良く理解しています。

 そこが純粋な思春期の子供には理解できないし、

 醜いと感じてしまうのかもしれません。

 人生の中では権力も金も大切だとは思いますが、

 自分が本当にやりたいこととのバランスがあってのステータスなのだと思います。
 
 でも思春期の子供を抱えている親(40代、50代)は会社のなかでも

 一番忙しい時期だし、金銭的にも家のローンも子供の学費もあって、

 「もっと有名大学で高学歴を収めていれば、もう少し楽だった」

 という親自身の後悔もあり、勉強せずに反抗する子供は許せないのかもね。


  だからいろんなところで親子間の問題があるのだと思います。

 日本の教育制度とか社会のシステムと子供が自我に目覚める

 時期のタイミングが今の日本はあまり良くないのだろうね。

 
 しかしと言っては何ですが、

 そのすさまじい反抗期を乗り越えた子供は、

 自分というものをしっかりと持った素晴らしい大人になるのだともおもいます。

僕の好きな国際理解の例に例えると、

 日本以外の国はほとんどは一度他の国に攻め込まれて、植民地にされてりして、

 自分達の言葉や文化を否定されているから、

 逆に自分達のアイデンティティーとしっかり持っているんだよね。

 日本人はそういう経験がほとんどないから、

 グローバル化といえば外国人の真似をすれば良いと思ってるのと問題は似ています。

 親と一緒に生活してきたけど、これではいけないという独立心が芽生えてきて

 親にたいして自分達のアイデンティティーを主張する、

 「独立運動」みたいなものだと思います。

 そこで独立の為に戦った子供は自分のアイデンティティーを深く胸に刻み込めます。

 だからその時に反抗してもめればもめるほど、

 その後は自分にプライドを持って生きていけるのだと思うんだよね。

 でもその作業ができなかった人って、自分って何が好きなのかな?

 どういう服が似合うのかな?

 どういう人と結婚したら良いのかな?

 人生って何の為にあるのかな? 

 どうして私だけ何をやっても楽しく無いのかな?

 こんなことしたら親になんて思われるんだろう?なにか小言いわれるかな?


 みたいなことが気になって、「自分の人生」を生きる喜びを感じれないのだと思います。
 
 それでも不器用で、社会の不公平に疑問を感じて世の中に反抗できた人は

 社会に反抗して自己確立できるから良いけど。

 なまじ頭が良くて、偏差値社会の中では苦労しなくてもトップで、

 そのまま一流大学にはいって、気がつかないうちに高い給料もらって、

 でも私って何のために生きてるの? 生きてる理由はなんなの? 

 でもまわりにはそういう悩みは贅沢だと思われるし、

 とりあえず実感の無いまま生きていく、なんか自分に自信がもてないけど、

 ただ生きてるひともいると思います。

 そして最後まで親に押さえつけられて、自分の人生を生きられない人や、

 自らこの世を去っていく人もいるのが現実だと思います。

 僕は反抗期ってそういうことなんじゃないかな?って思ってます。

 この話は「知識」としてもっていることが大切だと思います。

 これがすべてではなくって、

 他にも色々な反抗期ともっと前向きなパターンや例も沢山あると思うけど、

 こういう話を聞いたことがあるなって「知識」として覚えておいてもらったら、

 いつかなんとなく役に立つこともあるかもしれないと僕は思っています。