2012年1月25日水曜日

グローバルって意外と簡単

グローバルスタンダードとかグローバリゼーション

 とか聞くと語学が苦手な日本人としては何か自分達の知らないところで
 
そういう流れがあって、取り残されている。みたいな焦りが気がするけど、

 それは幻想であると思います。

 結局はグローバルな世界で通用する人間とは自分の国の文化をきちんと言葉で

 説明できるかどうかなのだと思います。

  僕の経験からいうと


  ・ハンガリア人に

 「私は村上春樹の小説が大好きです。あなたはどの本をお読みになりましたか?」

 
  ・空手をやっていたブルガリア人に
 
 「葉隠は最高!」 って涙ぐまれた時
 
 
 ・スペイン人に

 「イソロク ヤマモト尊敬してる!」

 
 ・イタリア人に

 「クロサワ映画、全部見たよ、お前はどれが好きか?」

 
 ・バヌアツ人に

 「何故日本人は拾った財布を警察に届けるの?自分の国なら見ないふりするか

   現金だけ抜き取るのが普通だよ、落し物センターとかないよ」

 
 ・ポルトガル人に

 「クジラ食べないといけないほど日本に食べ物ないの?
   俺もちょっと興味あるんだけど、本当に美味しいの?」

 
 ・世界中で

 「なんで戦争で何もなくなったのに、たった50年で日本は復活したの?
    
  何故それが自分達の国ではできないと思う?」

 
 ・これも世界中で

 「なんでアメリカに原爆落とされたのに今でも仲良しなの?」

 
   遠慮しながら
 
 「ハラキリ(切腹)のこと聞いてもよい?」

  

 こういうことを聞かれた時にきちんと説明できるのがグローバル化していく中で

 もっとも大切なことだと思います。(僕も答えるの苦手だけど)
 
 自分の国がどういう国か、どういう文化でどういう歴史なのかをきちんと
 
 理解していて言葉で説明できることが大切なのだと思います。


 
 そして実は日本が世界中で唯一それが苦手な国だと思います。

  大陸文化と島文化でいうと、日本は島だからよその国と自分の国を

 比較することになれていない、

  でも島国って世界中であるじゃない! って言われるかもしれないけど、

 ほとんどの国は基本的に一度植民地になっていて、好む好まざる関係なしに、

 一度自分達の文化と言葉を完全否定されて、他の国の文化を強制的に

 受け入れさせられている、その過程で自分達の文化についてじっくりと考える

 作業が行われている。

 日本はそういう経験少ないんだよね。アジアのはずれの島国で、他の国の文化を

 はじき返せるくらいに国力と軍事力のあった日本はそういう意味では特殊なのです。

 必要なのは世界を知ることではなくて、とりあえず自分達が何者なのかを知ること

  それを説明できるようになって世界に出ていかないと、

 出て行った先で

 「あなたは何者?どういう文化でどういう歴史?人生でもっとも大切なことは?」

 って聞かれて答えを持っていないと、そっちのほうが問題です。

 グローバルっていう国があればそこに留学してグローバル国の勉強すれば

 グローバル化できるのだろうけど、グローバルスタンダードっていう基準は無いから

 必死でみんなが模索しているのであって、

 模索することがグローバル化することだということになると、

 結局は自分の国のことをキッチリわかっていることが一番なのだと思います。

 
 難しく書いたけど、日本のことを勉強するだけだから意外と簡単かもしれません。

 
ちなみにグローバルとインターナショナルの違いは
主に国家と国家の間ならインターナショナルで世界規模ならグローバルというのが
適正なのだということでした。(ウィキペチティアありがとう)