2010年9月13日月曜日

レゴと北欧の国々




 
 あまり知ってる人はいないと思うけど、

積み木みたいなレゴっていうおもちゃは何とデンマークが発祥の地でした。

「レゴランド」というテーマパークがデンマークにはあります。

 そうだったのか?とびっくりしました。

 首都はコンペンハーゲン、陸続きでなんとドイツとつながっています。

ここら辺は地理の苦手な僕には全くわかりません。

 でも何となくわかってきたのは

フランス、イギリス、イタリア、スペインなどの日本人がよくいく

ヨーロッパがヨーロッパのすべてではなくて。

 デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ハンガリー、ポーランド

なんかの北のほうにある日本とは馴染みのない国も地味だけど、

ヨーロッパを形成している大切な国であること。
 
それにプラスして、バルト三国(エストニア、リトアニア、ラトビア)

っていう旧ソビエト連邦の国の人もたくさんいて、

それぞれに地味ながら自分の国に誇りを持って生活していることも分かりました。

 

そして、それらの北の国の人たちはいたって地味で性格も真面目、

気候も少し薄暗くて、なんとなく「哀愁」の漂う国なのだと感じました。



最近よく感じるのはヨーロッパの真ん中にある

イタリア、フランス、スペインの三国はラテンの国と呼ばれていて、

やたらとはしゃぎすぎみたいです。 

ちなみにポルトガルもしっかりラテンの国なんだけど、

植民地時代のつけが回って、あまりにも貧乏すぎて、

あまりほかの三国と一緒にははしゃげないけど、しっかりラテンの性格は持ってます。

イギリス人やヨーロッパの北に位置するスカンジナビア半島

(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア)
 

などはみんな日本人とにていて、あまり他人とベタベタ接触せず、

意外とシャイで、地味な人達でした。



 

アイスエイジとスカイマウンテン



 ヨーロッパの歴史を語るとき、必ず出てくるのが氷河時代、英語では「アイスエイジ 」

デンマーク出身のカリンの話によると、

アイスエイジのときはすべてのデンマークを氷がおおっていた。

その氷がアイスエイジの終わりとともに、海だか、

陸続きのドイツだかのほうにズーと押し進んでいった。

その時に氷がデンマークの大陸の表面の土をみんな持って行ってしまった。

だからデンマークには良い土がない、したがって農業は全くよろしくない。

だから我々はなかなか厳しい立場にある。
 
ということでした。

 ということで、山も土も石もみんな氷に持っていっていかれてしまった

デンマークはほとんど真っ平ら。

一番高い山 通称 

「スカイマウンテン」 

も確か海抜50メートルか500メートルとかそんなレベルです。

 アルプス山脈があるヨーロッパでは少し肩身が狭いようで、

しかもスカイマウンテンという名前がさらに

おかしな名前であるために、デンマーク人のカリンは少し戸惑いながらも、

「これは決して丘ではない、れっきとした山なのだ!」

 と言い張っていました。

運転していて少しの坂道を登るときにカリンが

「標高が高くなるから、耳がおかしくなるかもしれない、みんな準備は良いか!」

とイチイチ冗談を言うのが少し面倒な感じでしたが、

それがデンマーク人の得意のジョークみたいでした。

デンマークは何か哀愁ただよう国でした。



 (写真は夕方5時の港町、すでにお店はほとんどしまっていて、
 人もほとんど歩いていません、町はきれいで、建物も素敵、でも人は居ない
 そんな町でした)

 
 デンマークは何か暗い国でした。 空はどんよりと曇り、空気は少し湿り気味で、

人々はなぜか登山用のレインコートなのか、スポーツウエアーなのか、

僕の知らないメーカーのジャケットを着ていて、特に愛想が良いわけでもなく、

だからと言って無視されるわけでもなく。

 一定の距離を保ちながらも、

「何かあったらいつでも呼んでね。」

 みたいな感じでした。

 そしてなんといっても人が少ない。スーパーにいってもレジ一台で十分足りるし、

車で走ってもきれいに舗装された町には渋滞が起こりそうな雰囲気は全くなく、

 落ち着いているといえば良いのか、活気がないといえば良いのか、

何かこう、外国から旅行気分できた僕の気持ちを揺さぶるようなことは何もなく。

 「私たち観光客はもともと期待してないから、

来ちゃったならレンタカーでも借りて勝手に見てくれてよいよ、

別に特に歓迎とかレジャーとかはないけど、

別にデンマークにそんなこと期待してきたわけでもないでしょ、
 
でも何かあったらいつでも呼んでね」

 というような少し距離を保ちながらも、別に冷たいわけでもないという感じ

 
ドイツと陸続きで北に位置して、氷河時代の氷が大陸の表面を全て持って行って

平らになってしまったこ痩せたこの土地で、

 ベーコンとチーズを地味にしかし粘り強くイギリスに輸出して、

 しっかり稼いで結構お金は持ってるけど、だからって言って、

 別に自分達の国を外国にアピールしようとか、

 国際社会で発言権を持とうとかそういう気持ちは特にはなく、

 ヨーロッパがユーロに通貨統合した時も、何となくやめておいたという慎重な国、

 だから今でも通貨はコロナって呼ばれていて。 

 1コロナって言われると、コロナビールと間違われそうだけど。

  とりあえずユーロはまだ使ってないのです。

 
 というこの国で、学校を追い出された問題児達
 
 「トラブルキッズ達と集うオリンピックゲーム2010」

  が始まります。

 と、デンマークとはこんな感じです。
 気候のせいか、歴史のせいか、人種のせいか、

 哀愁漂うこの国は地味だけど意外と金持ちな福祉国家。

 強くもなく、弱くもないこの人たちは、特に国際社会に左右されるこなく

 静かに暮らしているのでした。

 それでは、大分写真に頼ろうと思ってますが、この2週間を振り返ろうと思います。