2012年2月20日月曜日

プレッシャーについて

幅20センチ、長さ10メートルの平均台を地面の上に置いて歩いたら

 綱渡りみたいな感じだけど、誰も落ちないとおもうんだよね。

 それを30センチにしても落ちたらすぐに足が着ける高さだから安心して

 渡れると思います。

 それを1メートルくらいにしたくらいから少し恐怖心がでるよね、

 それがプレッシャーなのだと思います。

 1メートルは高校野球で言うと一回戦って感じ、

 5メートルは県大会の決勝、

 甲子園は10メートルくらい、注目度も高まるしね、落ちたら多少は怪我する

 怖さもあるよね。

 甲子園決勝は30メートルくらいです、絶対に負けられない、

甲子園で優勝するか準優勝かは高校生の当人達にとっては

生きるか死ぬかくらいの気持ちになると思います。

 
 でも基本的にはその平均台が地面の上に置いてあるときはほとんどの人が

 わたれるわけだから、技術的というか能力的には渡れないはずはないんだよね。

 でもみんなが注目しているとか絶対に負けたくないとか、落ちたら怪我を

 してしまうという恐怖感が心に動揺を生んでバランスを失うのだと思います

 それがプレッシャーだよね。

 「プレッシャーというのは実はこの世に存在しない、だから誰もみたことはない

   ただ人が勝手にその実在しないものの存在を感じるだけだ」

 ということを教えてもらったことがあります。


 
 克服の仕方は色々とあると思うけど、

 一つはやっぱり反復練習と経験で10メートル、20メートルのプレッシャーを

 自分でコントロールできて自信が持てれば30メートルも行けると思います。

 心、技、体の三つがバランスよくトレーニングされているからね。

 
  もう一つは私心をわすれること、自分が自分でなくなってしまうくらい、

 怪我したってもうこの体はチームのものであって、自分のものではない、
 
 というくらいに使命感というか、

あるいみマインドコントロールされているとき、

または強烈なカリスマをもった指導者がいるときなんかは

そういうことあると思います。

  もう一つはセコイこと考えないこと「王道」とでも言うのかな?

 高校野球の場合なら対戦相手がいるから

 「もしも相手が自分達よりも質の高い練習して、準備をして、栄養を取って

努力して、圧倒的に上回っているのなら、相手が勝つことは当たり前だ、

 それは仕方のないことだ、自分が今日の試合でベストを尽くしても負ける

 だろうからそれは仕方ない。でも自分たちだって一年間、日本のどのチームに

 も負けないくらいの努力を積み重ねていた、その自信がある。

 セコイことせずに真っ向勝負しても絶対に勝てるはずだ、このメンバーで

 チームとして一年間やってきたことを今日の試合でもやるだけ」

 というふうに気持ちが落ち着いていれば0対0での9回の裏でも何の

プレッシャーも動揺もなくプレーをできるのだと思います

 
自信がなくなって試合中にセコイことして策におぼれて負けた場合は

 自分達を信じ切れなかったという気持ちで後悔するけど、真っ向勝負で

 負けたら、次の年にもう一度頑張れば良いと感じることができると思います。

 「王道」で勝負して負けたら、優勝チームは自分たちよりも努力と準備を

怠らなかったということだから、潔く負けを認めて相手を尊敬できると思います。

 
一球入魂とか一戦必勝とかいうけど、プレッシャーとか考えずに自分の

 プレーだけに集中できるのはやっぱり心の中にセコサが無いのだと思います。

 
 ちなみにアメリカでも同じ言葉があって

 「ONE PLAY AT THE TIME 」

 過去のミスとか、試合の流れとか、気にせずにその一プレーに集中しろ。

 というのがあります。

 ハワイにいたときのコーチは

 ワン ステップ アット ザ タイム

 って言ってました。


 後は10点差で負けていても10点差で勝っていても常に同じ気持ちでプレ

ーできることを常に心がけておくこと、それができていなくて、10点差で勝って

いる時にスタンドプレーをして気を抜いたかっこをつけてプレーをしてしまう

と、それが体に染みついて癖になって、大事な場面で余計な考えることが増えれ

しまうからです。

 そういうことがすべてわかっていればプレッシャーをコントロールすること

は難しく無いと僕は思います。