2010年9月30日木曜日

学校訪問 ②


 (写真は訪問した学校です。トラブルキッズは特にきちんとした環境で
  生活するべきだ。ということで、食堂や教室などすべての設備がとても
  きれいに完備されていて、驚きました。日本みたいに道路やダムにお金
  使うよりも、やっぱり教育に使ったほうが良いな!って素直に感じました)


 その次の日に行った学校は全寮制のとても大きな学校でした。

 オリンピックゲームのときにひときは目立つ先生がいて、

常に得点について文句を言ってくるので面倒だな!って思っていたら

 彼はスペインから来ているこの学校のボランティアでした。

 
 「なんだそういうことだったのか!」

 って思いながら、僕たちはその彼に学校を案内してもらいました。

 サッカー場、バレーボールコート、ウエイトトレーニング場、

会議室、海が近いのでウインドサーフィン、カヤック、ヨット、

 広大な敷地に沢山の施設がありました。

 
 食堂もとても清潔でキッチンも日本では考えられないほどの

 設備が整っていました。

 
 寮も天井が高くてお城みたいな建物でした。

 4階建ての建物だったと思いますが、日本だったら6階建て位の

 高さがありました。


 これほどの施設をどうやって維持してるのかな?

 って思ったら、デンマークの平均年収が40万でその半分が

 税金として使われている、福祉国家だから意外とお金には困らない

 みたいだ、とスペイン人の彼は言っていました。

 日本も民主党が政権とったときに、

「これからは人に対してお金を使います」

 って言ってたよね、デンマークは昔からそうみたいです。

  彼の話で興味深かったのは

 「俺はボランティアでここにきている、子供達を信頼してあげて

 他人と良い人間関係をつくることを学んでもらいたい、そこはとても

デリケートなところで、距離を置きすぎてもいけないし、

 仲良くなりすぎてもいけない、そのバランスを考えないといけないところが難しい、

 何が言いたいかわかってくれるよね?」


 って言っていました。

 国や文化がちがってもそういう感覚って似てるな。って思いました。

2010年9月29日水曜日

学校訪問①


 
 (写真は今回僕たちをデンマークに連れて行ってくれた、デンマーク出身のカレンです)

金曜、土曜と500人のトラブルキッズ達のオリンピックを


運営して、日曜日はそれぞれの国からやってきた、僕たち50名の

 ボランティアの為のスポーツ大会がありました。

土曜日の閉会式が終わったときには

「メッチャ疲れた、明日はゆっくり休みたい!」

 って言ってた割には、日曜日の朝にはみんなやるき満々でした。

綱引き、短距離、バスケット、バレーボール、トラクターにロープ

を付けてひっぱる競技、台車に人を乗っけてリレーをしたり、

卵をスプーンに乗っけて運んだり、

 パン食い競争や飴食い競争はなかったですけど、それに似た競技は

ありました。

 それが終わってそれぞれの国にボランティア達は帰国していきます。


 でも僕たちの飛行機は火曜日の夜までありません。理由は簡単

週末とその前後のチケットは高いから、先生が火曜日の夜の

チケットをかったからです。


 日本の修学旅行では考えられないアバウトさですが。

 こっちにきてわかったけど、それが普通みたいです。

 レンタカーも事前に予約してるわけではなくて、

 デンマークについてから、レンタカーのカウンターに先生の

カリンが交渉にいって、2台のレンタカーを10日間借りていました。


 「これで今回の旅行の予算の半分を使った」

っていってたけど、そんなの事前にネットとかで予約するもんだよね」

 
 でもそこら辺はやっぱり文化の違いみたいです。

  ということで火曜日までお二日間、問題児の学校を見に行こう!

 ということになりました。

 一つ目の学校は普通の牧場みたいになっていて、広大な敷地に

 馬の公舎があって、室内の乗馬施設、外の乗馬施設、馬が10頭程

いて、女性の校長と掃除のおばさんが居ました。

 そこは学校ではなくて、学校に行きたくない子供が馬の世話などを

して社会性をみにつけていく為の施設でした。

 僕達が訪ねると、女性の校長がコーヒーをだしてくれて、

 二人いた、女の子の生徒が、僕達に学校の案内をして

くれて、その後に2頭の馬をだしてきてくれてみんなで順番に乗らせ

てもらいました。

 良く見るとその女の子の甲には日本でいう「根性焼き」の

 跡がたくさんありました。

タバコの火を自分で押しつけたのだと思います。
 
 国は変わっても若者の気持ちって複雑なんだな。って思いながらも

 馬にやさしく接している彼女を見ていると、

なんとなく安心しました。

 驚いたのはその学校はそれだけの施設を持っていて、現在来てい

る生徒は3人だけだということ。

 職員も二人だけだから人件費はそれほどかかってないけど、

 敷地は東京ドーム二つくらいありました。

 決して新しい建物では無いけど室内の乗馬場だって相当なもの

でした。

 

2010年9月27日月曜日

ソルとスッキー


 デンマークで初めてチームのメンバーの写真がそろったので、ここで改めて
僕のチームの紹介をしたいと思います!

寝坊したソルとスッキーが悪びれもせずに、二人でなかよくは歯磨きをしているときに

アルツー


 50人のボランティアの朝食をつくりおえたアルツーは、食事の片付けの前にテーブルの下でねむっており、

パウロ


 そのころブラジリアン・パウロは半ケツで開会式の踊りのリハーサルを体育館でしていて、

セリーヌ


 パウロの左斜め前で踊っていたフランス・セリーヌはやさしくフラッグにキスをしていた

エリック


 アルツーの後にキッチンに入ったメキシコ・エリックは500人のトラブルキッズの参加者用のランチのタコスの準備を順調に進めていて

ケイタ


 それを手伝っていたケイタは今日も熱い闘志を内に秘めながらも大らかに微笑んでおり

2010年9月25日土曜日

ミンジー


 韓国・ミンジーは僕が朝飯を食べた後にテーブルに置き忘れたデジタルカメラに彼女のベストショットと思われル写真を勝手に残していたころ、

シルビア



 イタリア・シルビアはオフィシャルのカメラマンに素敵な笑顔を披露していた。

2010年5月チーム




それが2010年、僕が参加しているボランティアプログラム

 5月チームの10名、14名で始まったメンバーも4人が抜けて
 
 現在10名。  デンマークで他の学校の人達と触れ合って、

 さらに結束が強くなった気がします。

 アフリカ出発まで残り2カ月、ラストスパート頑張ります!

 

 

日本との比較


 
 (写真は閉会式で学校の代表としてトロフィーを受け取った女の子が、
  そのまま自らカメラマンの前に歩いて行って、ポーズを決めた時の写真です、
  他の子供たちが恥ずかしがって足早に立ち去る中で、突然の彼女の行動と
 その可愛さに会場にいた600人以上の参加者達から大声援が起こりました。
  これがその時の写真です、ノルウェーからきたボランティアがカメラマンでしたが、
  彼自身も突然の彼女の行動に驚いて、あわててシャッターを切る姿も皆を
  温かい気持ちにしてくれました)



デンマークとイギリスの両方の国をみて感じたことは

この二つの国もバヌアツと同じように

「毎日進化、発展することが良い」

とは全く思っていないこと。

 そういう価値観はアメリカ、日本、中国、一部のブラジルなどの

さらに発展中の国は持っていると思いますが、

ヨーロッパやその他の世界の6割くらいの国は、そうとは思っていない気がします。
 
 
そういう最先端の技術開発は日本とかアメリカとかが得意みたいだから、

俺たちは開発されるのを待っていよう、

 みたいな気持があるのだと思います。
 
 それよりも毎日のシンプルな生活を楽しもう、

最先端の技術を求めだしてもきりがない、後戻りできない。
 
という感じです。

 

生まれたときからシンプルな生活をしていれば、

それがつまらないとは思わないみたいです。

 
イギリス人にしてもロンドン以外のほとんどの地域の人の生活は


イモを食べて、ガーデニングで家をきれいに飾って、

犬の散歩にいって、夕方にパブにいって生ぬるいビールを飲んで、

少し土地のある人は週末に馬に乗る。 という感じです。

 
その繰り返し、でも満足してるみたいです。
 

 デンマークも同じです、生活はいたってシンプル。

 
日本の場合は

 Aさんは車を売っています、売上を上げたいので、]

新しい技術とデザインを開発して、カッコ良いコマーシャルをつくって、売り出します。
 
「環境にやさしいエコカー、地球の為、未来の為、

すなわちあなたの子供の為,これからの時代はこれです!」

 コマーシャルを見たBさんは5年前に自分が買ったまだまだ乗れる車が

なんとなく古臭いようになった気がして、

Aさんが売り出した新しい車が買いたくなります。



 いっぽうそのBさんは保険会社につとめていて、エコカーを買って、

毎月のローンが3万円になったので、もっと売上を上げたくなります。

あたらしい保険のプランを不動産屋さんを営んでいるCさんに売り込みに行きます、

それは今までになかった画期的なプランで、

これに加入すれば一生安心、今までのでは将来が不安ですよ!
 

っていいます。

 「普通はこのプランは進めていません、

でもあなたのような中小企業の社長さんには進めています、

何といっても社長が倒れたら従業員の方々の生活にも影響が及んでしまいますからね、

少し高くてもこの保険なら安心です。

Cさんは小さいながらも不動産屋さんの社長なので、

従業員に迷惑をかけるわけにはいかず、いざというときには保険が無ければ、

とおもって、安心料として普通より高い保険を買います。

 
でも同時にお金がもっと必要になります。

だからCさんはマンションを買おうとしている車会社の

Aさんにさらに儲けの大きい一軒家を進めます。

 「今は土地の値段が下がっているから一軒家がお勧めです、

金額は少し高いですが、10年後に売っても値段は下がりませんので、

結果的にはお得です。

わたしだってあなたのような一流の車会社に勤めている

人にしかこのような高級な家はすすめませんよ!」

 というような売り込みをします。

Aさんは

「結果的には得になるから!」

 と不安がる家族を説得して、少し無理して一軒家を買います。




でもそれによってプレッシャーがかかるので、もっと一生懸命は働いて、

もっとさらに良い車を作って、

コマーシャルして成績を上げて出世しなくてはならなくなります。

 
そして新しいお客さのDさんを探さなくてはならなくなります。


 みんなが家族を安心させたい、

人に迷惑をかけてはいけない、

人並みでなくてはいけない。

 という真面目な気持ちで働いた結果、

みんながさらにお金が必要になり、一生懸命働きます。


 それが加速しすぎて、今の日本は大忙しなのかもしれません。


 そうしてみんなが一生懸命働いたお金は、

一部のマネーゲームの上手な人達や、大企業、

うまく時代に乗った人達のところに流れていきます。

 みんなそれに気がつかないで、今日も頑張って働きます。

 

 だから日本は世界一のお金もち、世界一の技術、世界一のモラル、

 確かに認められていますが、

もうすこしスピードダウンしても良いのかな?

 とも思います。


 経済も中国に抜かしてもらって、アジアで2番目くらいになったら

 もう少し気持ちが楽になると思います。

 おそらく経済成長や売上が二番になっても、

日本の技術が世界一であるという神話はどんなことがあっても

今後50年は変わらないと思います。



 トヨタ、パナソニック、ソニー、いくらアメリカや中国が頑張ったって、

これだけのネームバリューと品質、

会社としての頑固さを持った企業は世界にないと思います。

 すでに日本はそれだけの「信頼」を得ていると思います。

 みんなが早くそれに気がついて、少しずつペースダウンした生活になると良いな。

 とデンマークとイギリスを見た僕は今そう思っています。

2010年9月23日木曜日

みんな良い子


 「問題児達と集うオリンピックゲーム2010」

っていうことなので、やっぱりそれなりに問題は起こるものだと

期待します。

 日本で色々な学校から問題児を500人集めて体育大会をしたら

 必ず、
 
「お前は今俺のことにらんでただろ!」

「お前こそ俺のこと見てだだろ!」

「だいたい、気持ち悪い髪型しやがって、この田舎もの!」

「おまえこそ、今どき何でリーゼントやねん!」

 みたいになって、掴みあいが始まるようなきがします。


 でもこちらはいたって平和でした。

 みんな純粋でした。

 その理由は、おそらく7割位の子供は、その子自身の問題というよ

りも、家庭に問題があって、学校に通えなくなっているからだと

思います。

 あとは、問題児とか不良っていうと、日本ではなんとなく「男子」

っていうイメージがあるけど、こちらは半分が女の子でした。

 家庭に問題があるのは女子も男子も関係ないからだと思います。

そして日本と違うのは女子と男子が以外と仲良しでした。

 日本の中学生くらいの年頃は恥ずかしくて女子と男子は一緒に話

したりしないけど、こちらは普通に友達として一緒にいます。


 そういう理由もあって、あまり暴力的にはならないのかな?

って思いました。 まあ僕の担当がマラソンと綱のぼりだったから

かもしれませ、サッカーとかバスケットだったら少し違ってたかな?


 っておもいます。

 あと不思議なのは、タバコ吸っても大丈夫なことです。

 ふつうに中学生くらいの子供たちがタバコを吸ってました。

 日本みたいに隠れてではなくて、先生達と一緒にいるときに

吸ってます。 それは認められているみたいで、悪びれもせずに

 吸っています。

 日本の中学校みたいに校舎の裏とかで吸ってる姿はなかったです。


 攻撃的なのはどちらかといえば先生達でした。

 「うちの学校は今は何点?」

 「今のは絶対に得点だった!」

 などとやたらと要求してきます。

 生徒たちよりも先生達のほうがよっぽどムキになってました。

 そういうところも憎めないきがしました。

 

 

入国審査


 うちのチームは現在10人、ロンドンでの出国審査もデンマークでの入国審査も

ヨーロッパ人はヨーロッパ人用のカウンターに並び、

アジア人、ブラジル、メキシコ人はそれ以外のカウンターに並びます。

みんなパスポート片手に少し緊張気味に並びますが、カリンが心配していたのは

メキシコ人のエリック、

デンマークとメキシコは何の関係があるのか分からないけど、

あまり仲が良くないらしくて、ロンドンで出国できるのか心配でした。

案の定エリックは呼び止められてどこかに連れていかれましたが、

何事もなく合流、


理由は飛行機会社のカウンターにチェックインした時に

きちんとスタンプをもらっていなかった

という、まったく政治的ではない理由でした。

 
ちなみに僕は意味のない笑顔で無事に入国に成功


300人くらい乗れる飛行機に


みんなが凄い勢いで乗ろうとするので、「なんでかな?」って思っていたら、

なんとこんなに大きな飛行機なのに、

バスみたいに早いもの勝ちで席を取る為でした。

久々にバヌアツを思い出しました。24人乗りに30人位載ってたからね。
 
一人席が6席あったのだけど、

その人たちは全員他人の子供を抱っこさせられていました。

まあ小さな島まで1時間くらいだったし、

週に2便しか飛ばない飛行機だから仕方ないのかな?

っておもってました。

 しかしここはデンマーク、もし席がなかったら、

僕が誰かに抱っこしてもらえるわけもなく、

少し焦り気味で入りましたが、なんとか席はありました。

2010年9月19日日曜日

公衆面前立小便器




  (写真はフランス人のセリーヌ、立小便器をみつけた僕が、セリーヌの教えたら
   やってみたかったんだよね!って言ってさっそく飛び乗りました。
   周りのデンマーク人の酔っ払い達は苦笑いしていました・・・・)

 デンマークでは日曜日に協会の前の広場にテントを張って、
 
チャリティービアガーデンをやっていました。

 女性用のトイレはきちんとありましたが、男性用のトイレは何と野外にこの

 噴水みたいなのが置いてあるだけでした。

 一応は目標があるから困らないけど、こんなにオープンで良いの?

 って思いました。しばらく何かきがつかないで、風の強いなか隣で話していて、

 何か焼き鳥みたいな匂いがするな?

 ってずっと思ってたのだけど、あとからトイレの臭いだと気がついてぞっとしました。

 

2010年9月16日木曜日

プリーズ スピーク イングリッシュ


 
 (写真はラトビア人のサンタと二人で、
  どのチームが何周走ったかを確認してるところです
  子供がテーブルを取り囲んで、僕たちの記録用紙を覗き込むので、大変でした)
  

  体育大会の為のボランティアがノルウェーから一校、デンマークから二校、

 僕達がイギリスからで、合計4校で50名弱でした。

 プログラムは二日間、

マラソン、短距離、サッカー、バスケット、バレーボールなどの球技、

カヌー競技、ロッククライミング、フィールドアスレチック、アーチェリー、

その他もろもろの競技にわかれて運営していきます。

 全部で20校ほどの参加する学校はその規模によって6つのグループに分かれて、

 順位を決めます。

 しかし、学校の発音が待ったく理解でず、戸惑いました。


 オイスト

 マクリビフィー

 ツウィンド
 
 ホルステッド

  カタカナにするとなんか2次元な感じですぐに発音できるけど、

 実際の発音は口の中が縦にも、横にも、奥にも、折りたたんだ舌の間にも

 響いてなんか4次元の世界になってるみたいな感じになります。

 (このニュアンスで分かりますかね?)  


 
デンマーク語は何となく韓国語に似ていて、

 ドライブをしながらラジオを聞いていても、

 いつも聞きなれているレディー・ガガなどの英語の曲が

 終わった瞬間にデンマーク語のDJが話し出すと、

 急にデンマークに来てることを思い出します。

 

 ちなみに僕の仕事はマラソンと綱登りの運営。


 この競技は変わっていて、12時から6時までの6時間、

 それぞれのチームが300メートルくらいのトラックをバトンをもって走り続けます。


 6チームあるので、バトンは6本。

 
 一人が一周走っても良いし、200メートルずつに分けても良いし、


 子供は50メートルでも良いです。

 
 みんなで来たいときに来て、ずっと走り続けて、トータルを競うものです。

 
 綱登りも一緒です。

 僕らは6時間を2時間づつで割りながら、

 どのチームが何数登ったかをチェックしていきます。



  子供は平気で僕たちにデンマーク語で話しかけてきます。

 隣に居たラトビア人のサンタが

 「プリーズ スピーク イングリッシュ!」

 って注意してたから、僕も子供にそう言ってみたけど、

 「どうせ英語で話せれても聞き取れないけどねー」

 って思ってました。

 でもみんなの質問はほとんど、

「僕のグループのバトンは何色?」

「今何周走ってるか教えて!」

だったので、それほど迷惑はかけなかったと思います。


  でも自分からプリーズ スピーック イングッシッシュ!
 
 って偉そうに言っておいて、

 それに気がついて話し始めた相手の英語のレベルが自分より上だった場合。

 たとえ相手が子供でも、この恥ずかしい状況をどう打開したよいのか、

 真剣に悩んでしまいました。


 それにしてもデンマークの子供たちは普通に英語を話すのでびっくりしました。
 
 英語が話せないからデンマーク語を話してるわけではなかったんだよね・・・・

 

トラブルキッズ!


 イギリスのうちの学校にも時々デンマークから

 トラブルキッズと呼ばれる子供がきます。

 僕たちの学校で彼らの面倒をみて、

 デンマークの政府からお金が払われる仕組みになっています。 

  それほど状況の悪くない子供で、しばらくの間学校から離れたり、

 親から離れたりするためにイギリスにきます。 
 
 
 最初はイギリスに旅行に来る

 「トラベル キッズ」

 だと思っていました。 みんなが 

 「新しいトラべルキッズが来たよ!」

 って言ってると思っていたら、それがトラブル キッズだとしったとき少し

驚きました。。

 だって 直訳すると 「この人は問題児です」

 って言って送られてくるわけでし、本人も自分で 「問題児のウラです」

 みたいな感じで来るわけだから、紹介されてこちらもなんか困るよね。

 
 でもデンマークに行っていろいろ聞いてわかったけど、何と30%の子供が学校から

 追い出されるそうです。だから日本みたいにそれほど深刻ではないみたいです。

 3人に1人だもんね、もう少し増えて50%になったり、55%になったら、本当の学校

 よりも多くなってしまって、ノーマルキッズのほうが珍しくなるよね。

 僕の予想では日本の学校に比べて先生達がそれほど我慢強くないのと、

 デンマークは経済が活性化していなくて、

 農業中心だから学歴はそれほど大切ではなくて、学歴を

 親も真剣に考えていないこと、福祉国家で、生活保護も整ってるし、

 給料の50%が税金だから、働かなくても生活していけることなどが挙げられます。

 
 これほど美しい北欧の国でも、国がお金持ちすぎて、国民に対して寛大すぎると、

 人間ってあっという間に甘やかされてダメになってしまうのかな?

 とも感じました。 もちろんそれは一部の人達だけだろうけど、

 30%の子供が追い出されているとすると、

 20年後のデンマークは怪しいことになるぞ! と少し心配になりました。

  ちなみにデンマークの普通の学校はひとクラスの

 生徒数25人から15人らしいです。それでももっと教員が必要なのだ、

 と先生達は話していました。

 そして体育大会にきていたトラブルキッズ用の学校の先生の数は

 おそらく5人から10人の生徒に対して一人くらいの割合でした。

 
 学校によっては寮があったりするから、

 食事の準備など考えると相当な規模になると思います。

 恐るべき福祉国家デンマーク、なんでこれほどお金あるのかとても不思議でした。

 逆に日本の税金はどこで何に使われているのかはもっと不思議に感じました。
 

2010年9月13日月曜日

レゴと北欧の国々




 
 あまり知ってる人はいないと思うけど、

積み木みたいなレゴっていうおもちゃは何とデンマークが発祥の地でした。

「レゴランド」というテーマパークがデンマークにはあります。

 そうだったのか?とびっくりしました。

 首都はコンペンハーゲン、陸続きでなんとドイツとつながっています。

ここら辺は地理の苦手な僕には全くわかりません。

 でも何となくわかってきたのは

フランス、イギリス、イタリア、スペインなどの日本人がよくいく

ヨーロッパがヨーロッパのすべてではなくて。

 デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ハンガリー、ポーランド

なんかの北のほうにある日本とは馴染みのない国も地味だけど、

ヨーロッパを形成している大切な国であること。
 
それにプラスして、バルト三国(エストニア、リトアニア、ラトビア)

っていう旧ソビエト連邦の国の人もたくさんいて、

それぞれに地味ながら自分の国に誇りを持って生活していることも分かりました。

 

そして、それらの北の国の人たちはいたって地味で性格も真面目、

気候も少し薄暗くて、なんとなく「哀愁」の漂う国なのだと感じました。



最近よく感じるのはヨーロッパの真ん中にある

イタリア、フランス、スペインの三国はラテンの国と呼ばれていて、

やたらとはしゃぎすぎみたいです。 

ちなみにポルトガルもしっかりラテンの国なんだけど、

植民地時代のつけが回って、あまりにも貧乏すぎて、

あまりほかの三国と一緒にははしゃげないけど、しっかりラテンの性格は持ってます。

イギリス人やヨーロッパの北に位置するスカンジナビア半島

(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア)
 

などはみんな日本人とにていて、あまり他人とベタベタ接触せず、

意外とシャイで、地味な人達でした。



 

アイスエイジとスカイマウンテン



 ヨーロッパの歴史を語るとき、必ず出てくるのが氷河時代、英語では「アイスエイジ 」

デンマーク出身のカリンの話によると、

アイスエイジのときはすべてのデンマークを氷がおおっていた。

その氷がアイスエイジの終わりとともに、海だか、

陸続きのドイツだかのほうにズーと押し進んでいった。

その時に氷がデンマークの大陸の表面の土をみんな持って行ってしまった。

だからデンマークには良い土がない、したがって農業は全くよろしくない。

だから我々はなかなか厳しい立場にある。
 
ということでした。

 ということで、山も土も石もみんな氷に持っていっていかれてしまった

デンマークはほとんど真っ平ら。

一番高い山 通称 

「スカイマウンテン」 

も確か海抜50メートルか500メートルとかそんなレベルです。

 アルプス山脈があるヨーロッパでは少し肩身が狭いようで、

しかもスカイマウンテンという名前がさらに

おかしな名前であるために、デンマーク人のカリンは少し戸惑いながらも、

「これは決して丘ではない、れっきとした山なのだ!」

 と言い張っていました。

運転していて少しの坂道を登るときにカリンが

「標高が高くなるから、耳がおかしくなるかもしれない、みんな準備は良いか!」

とイチイチ冗談を言うのが少し面倒な感じでしたが、

それがデンマーク人の得意のジョークみたいでした。

デンマークは何か哀愁ただよう国でした。



 (写真は夕方5時の港町、すでにお店はほとんどしまっていて、
 人もほとんど歩いていません、町はきれいで、建物も素敵、でも人は居ない
 そんな町でした)

 
 デンマークは何か暗い国でした。 空はどんよりと曇り、空気は少し湿り気味で、

人々はなぜか登山用のレインコートなのか、スポーツウエアーなのか、

僕の知らないメーカーのジャケットを着ていて、特に愛想が良いわけでもなく、

だからと言って無視されるわけでもなく。

 一定の距離を保ちながらも、

「何かあったらいつでも呼んでね。」

 みたいな感じでした。

 そしてなんといっても人が少ない。スーパーにいってもレジ一台で十分足りるし、

車で走ってもきれいに舗装された町には渋滞が起こりそうな雰囲気は全くなく、

 落ち着いているといえば良いのか、活気がないといえば良いのか、

何かこう、外国から旅行気分できた僕の気持ちを揺さぶるようなことは何もなく。

 「私たち観光客はもともと期待してないから、

来ちゃったならレンタカーでも借りて勝手に見てくれてよいよ、

別に特に歓迎とかレジャーとかはないけど、

別にデンマークにそんなこと期待してきたわけでもないでしょ、
 
でも何かあったらいつでも呼んでね」

 というような少し距離を保ちながらも、別に冷たいわけでもないという感じ

 
ドイツと陸続きで北に位置して、氷河時代の氷が大陸の表面を全て持って行って

平らになってしまったこ痩せたこの土地で、

 ベーコンとチーズを地味にしかし粘り強くイギリスに輸出して、

 しっかり稼いで結構お金は持ってるけど、だからって言って、

 別に自分達の国を外国にアピールしようとか、

 国際社会で発言権を持とうとかそういう気持ちは特にはなく、

 ヨーロッパがユーロに通貨統合した時も、何となくやめておいたという慎重な国、

 だから今でも通貨はコロナって呼ばれていて。 

 1コロナって言われると、コロナビールと間違われそうだけど。

  とりあえずユーロはまだ使ってないのです。

 
 というこの国で、学校を追い出された問題児達
 
 「トラブルキッズ達と集うオリンピックゲーム2010」

  が始まります。

 と、デンマークとはこんな感じです。
 気候のせいか、歴史のせいか、人種のせいか、

 哀愁漂うこの国は地味だけど意外と金持ちな福祉国家。

 強くもなく、弱くもないこの人たちは、特に国際社会に左右されるこなく

 静かに暮らしているのでした。

 それでは、大分写真に頼ろうと思ってますが、この2週間を振り返ろうと思います。