2013年9月9日月曜日

スポーツのおける移籍について

実業団に居た頃に助っ人外人だったレジーがよく文句を言っていた

 「日本のチームはシステムに選手をはめ込みすぎる、

  あれでは楽しくプレーできないしミーティングも長くなる」

 「じゃあアメリカならどうするの?」

 「その動きができる選手を移籍で取ってくる、そのほうが早い」

   さすがアメリカだと思いました。 そういえばアメリカはシーズン中でも選手の

  移籍とかあたり前だものね。 

  しかしハワイ大学のアメフト選手が全く違うことを言っていたのを思い出した。

 「ハワイのフットボールは昔から厳しい練習で有名だ、理由は簡単、体の大きい選手は

  ドラフトで本土に行く、だってハワイの大学を出てもハワイに就職は無いからね、

  ハワイは今でもアメリカの植民地だ、本土から来た会社がハワイの現地の人を

  雇って儲けるだけ、そして年寄りの白人達が老後を過ごすためにハワイはある。

  ハワイにある会社はドールのパイナップル畑と不動産、観光業だけ、
 
  だからハワイの大学をでたってホテルのプールの監視員とか駐車場の

  受付、レンタカー会社、レストランの店員、観光バスの運転手になるしかない。

  就職を考えたら本土の大学に行くべきだ。

   逆にフットボール選手で本土の選手がハワイに来るのは物好きだけ、

  だから伝統的にハワイの練習は厳しい」

   なるほどと思ったけど、そういった理由以外にハワイの練習が厳しいのは

   ハワイ人が伝統的に自分達を鍛えること、向上することに対する気持ちが
   
    強く、正義感が強く卑怯なことをしないことなどがあげられると思います。

   島国は大陸に比べてそういう文化が育ちやすい気がします。

   日本でも常勝するチームは伝統的に良い選手が入ってきます。

   選手を育てる事も大切ですがもともとの素材がよければ、入ってきた時点で
  
   高いレベルのことから教えることができるからね。

    
    実業団に居たときに言われたことがあります。

   「どうしても日本一になりたいのなら、今のチームにいるより

   日本一になれるチームに移籍したほうが早い、

   現役で居られるのは数年しかない。日本一になる事が目的なら

    そのほうが早いし確実だ」

    でもそれでなった日本一に意味があるのかな?

   と思うこともあるし、逆に日本一になれないまま引退するのも嫌だなーと

   思っていた事もありました。

    
   スポーツの目的を「勝つこと」にするのか、「教育」とするのかによって考え方も

   変わると思うし、プロとアマでも考え方も変わるし答えは無いのだろうけど

   移籍についてはいつも考えがまとまりません。