フットボールをしていたころ、
練習の最後にコンディショニングという走り物がありました。
練習で疲れているのに、さらに直線を7割くらいの速さで20本くらい走ったり、
時には5キロくらいの距離を
100メートル、400メートル、200メートルとランダムに走ったりします。
そうやって走ると疲れた筋肉の中の乳酸が血液と一緒に流されて、
次の日に筋肉の疲れが取れる。
というコーチの理論でしたが、僕にしてみれば筋肉はすでに悲鳴を上げていて、
必要なのは休養であり、さらに僕のひざの関節は半月版が割れていて、
走るたびに痛むし、股関節の骨折の痛み、慢性疲労からくる腰痛など考えると、
筋肉の疲れよりも体を休めるほうが大切だと思っていました。
練習で走って疲れたのに、その跡にまた走ると疲れが取れる意味がわからない?
だったら二回練習すれば、一回目の練習の疲れが取れるの?
食べすぎで胃袋が荒れたら、もっと食べたら胃痛が取れるの?
心の弱い僕は走りながらそんな言い訳ばかり考えていました。
本当に駄目な選手だったと思います。
でもそんなときにコーチが教えてくれました。
「ウラ、シーズンは4ヶ月と長い、もちろん今走るメニューを止めたら最初の
二週間は体も楽になるし、慢性疲労も取れるかもしれない、
でも二ヵ月後に気がつく、自分の全体的な身体能力が落ちてしまっていることを、
だから辛くてもシーズンの最後までこのメニューは続けなくてはいけない、
勝つためだから仕方がない」
なるほどね、それもそうだよね、って納得したのを覚えています。
なんでそんなことを今思い出したかというと、
約一ヶ月前にプログラムが終わって、今はビザ待ちで学校でクリスマスと新年を
すごしてしまいました。勉強も募金活動も終わってしまって、最初はとてもリラックス
した気分で少し気楽な生活でしたが、最近気がつきました。
「この生活をもう一ヶ月続けたら駄目人間になってしまう。」
やっぱり休暇は二週間で十分だと気がつきました。
少しずつ、仕事したり、アンゴラに向けての運動したりしようと思います。
そうしないと二ヵ月後には駄目人間だよね。
まあ来週には出発できそうなので、アンゴラでまた忙しくなると思いますが。
二週間と二ヶ月の理論は体にも心にも使える理論だと思います。