2011年1月7日金曜日

二週間と二ヶ月の理論

 フットボールをしていたころ、

 練習の最後にコンディショニングという走り物がありました。

 練習で疲れているのに、さらに直線を7割くらいの速さで20本くらい走ったり、

 時には5キロくらいの距離を

 100メートル、400メートル、200メートルとランダムに走ったりします。

 そうやって走ると疲れた筋肉の中の乳酸が血液と一緒に流されて、

 次の日に筋肉の疲れが取れる。

 というコーチの理論でしたが、僕にしてみれば筋肉はすでに悲鳴を上げていて、

 必要なのは休養であり、さらに僕のひざの関節は半月版が割れていて、

 走るたびに痛むし、股関節の骨折の痛み、慢性疲労からくる腰痛など考えると、

筋肉の疲れよりも体を休めるほうが大切だと思っていました。

 
  練習で走って疲れたのに、その跡にまた走ると疲れが取れる意味がわからない?

 
 だったら二回練習すれば、一回目の練習の疲れが取れるの?

 
 食べすぎで胃袋が荒れたら、もっと食べたら胃痛が取れるの?


  心の弱い僕は走りながらそんな言い訳ばかり考えていました。


 本当に駄目な選手だったと思います。


 でもそんなときにコーチが教えてくれました。

 「ウラ、シーズンは4ヶ月と長い、もちろん今走るメニューを止めたら最初の

  二週間は体も楽になるし、慢性疲労も取れるかもしれない、

 でも二ヵ月後に気がつく、自分の全体的な身体能力が落ちてしまっていることを、

 だから辛くてもシーズンの最後までこのメニューは続けなくてはいけない、

 勝つためだから仕方がない」

 
  なるほどね、それもそうだよね、って納得したのを覚えています。


  なんでそんなことを今思い出したかというと、

 約一ヶ月前にプログラムが終わって、今はビザ待ちで学校でクリスマスと新年を

 すごしてしまいました。勉強も募金活動も終わってしまって、最初はとてもリラックス

 した気分で少し気楽な生活でしたが、最近気がつきました。


  「この生活をもう一ヶ月続けたら駄目人間になってしまう。」

 やっぱり休暇は二週間で十分だと気がつきました。

  少しずつ、仕事したり、アンゴラに向けての運動したりしようと思います。

 そうしないと二ヵ月後には駄目人間だよね。

  
  まあ来週には出発できそうなので、アンゴラでまた忙しくなると思いますが。

  二週間と二ヶ月の理論は体にも心にも使える理論だと思います。