2010年7月9日金曜日

募金されて感じた事


 
 <写真は町に行く途中のバスから撮ったものです、有名な二階建のオープンバスと
 すれ違いました。>



前回の続きです。

 ロンドンには一週間ほど居ました。

 基本的には休暇で来ているので何をしても自由ですが、ロンドンで募金活動ができるか

を視察したかったこともあり、チャレンジしたのが前回の話です。

 
 ロンドンでビックリしたのが、無印良品とユニクロがロンドンの一等地にあること、

 懐かしかったので入ってみました。

 ユニクロのTシャツ一枚6ポンド(800円)、無印の防水の小物入れがセールで500円

 でした、日本だったらすぐに買います。

 もちろんイギリスでも募金のお金と自分の財布は全く別なので、500円は決して高い

買い物では無いです。 でも買えなかった。

 1000円入れてくれたおじさんとか、50円入れてくれた学生とか、イスラムの人、

 インド人、老人、若い兄ちゃん、ベビーカーの主婦とかみんながの大切なお金

 面識のない僕が単に「たずねた」だけなのに入れてくれたお金、もちろん財布は違うから

 それを買うのは僕の勝手だけど、500円を入れてくれた少年に

 「本当にありがとう」

 って本当にうれしくて笑顔でほほえんだ自分の笑顔が嘘にならない為には、

「必要のない物は買わない!」

 って思えました、ちなみに懺悔するとイギリスでビール二杯飲みました。イングランド対

 ドイツの試合でイングランドが負けたときです、これはパブでみんなで見たし、

 3か月禁酒してたから、これは必要なお金だと思いました。もちろん募金のお金ではなくて

 自分のお金です。

 お水もペットボトルに自分で水道水を入れて持っていくようになりました。

 ちなみにロンドンの水は意外と美味しいです。

  
  もうひとついつも迷うことがあって、

 汚い格好をしていないと、みんな

 「あいつは絶対に募金のお金を生活費にまわす」

 って疑われるし、逆にきれいな格好をしていると

 「あいつは俺達の金で素敵な服を買っている」

 って思われうかもしれないし、ビミョーなレベルの服装が必要だと思います。

 でも基本的には清潔ならそれで大丈夫です。ちなみにイギリスは雨が多いので

 レインコートは必需品です。

 
 イギリス人の友達に

 「なんで募金くれるの?」

 ってきいたら

 「半分はカトリックだし、そういう文化がある、もう一つは植民地支配にたいする

 罪の意識が私達にはある、考え方は世代によって違う」

 「日本人はそういう文化は無いんだよね」

 っていったら、少し嬉しそうな顔をしていましたが、僕の考えでは日本人は

 「もしお金が必要で8時間募金で町に立っているのだったら、

  その8時間をきちんと働いて、まっとうなお金で社会に貢献しなさい、

  いくら自分の活動が正しい事だとしても人からもらったお金で行ったのでは
 
 意味が無い」

 っていう考え方があると思うし、それは僕の中では大賛成な正論だと思ってます。

 僕は学生のビザだからイギリスでは働けないから仕方ないけどね。

 
  まあでも、罪の意識のあるイギリス人が直接アフリカに行かずに、アジア人の僕が

 イギリス人から募金をもらって、アフリカを助ければ結局はイギリス人が間接的に

 アフリカを助けたことになるから、意外と良いかな?

  と勝手に思っています。

 やっぱりイギリス人は直接アフリカに行くことはまだ難しいのかもしれません。

 そういう面では日本人であることは凄く便利です。 だって

 戦争に負けて原爆を落とされた唯一の国であるか、胸を張って平和大切!って言えるし、

 実際に長い事戦争をしていないから、説得力があるし、

海外にでてもみんなきちんと仕事をしているから、信頼されているし、

それでいてみんなきちんと謙虚だから敵が少なく、

 アフリカ人も日本人には恨みは全くなく、しかも車でも家電でも技術はトップだから

 文句の言いようが無いし、なんといっても僕らは偉くなっても偉そうにしないか

 らね、そういう謙虚さの美学が根底にあることってとても大切だと思います。
 
 「稲は実れば実るほど頭を低くする」

 でしたっけ、そういう文化は世界的にとても大事です、

外国人は誰も気がついてくれないからたまに淋しいけどね・・・
 (でも韓国人は気がつ入れくれます、偉いぞ儒教)

 おそらくそういう気持は

 外国人には無いと思います。

 頑張ったから偉そうで良いんだ! って世界では普通です。全くそのとうり!

 って言いたくなるけど、そうじゃない文化があるところが日本の良いところだと

 思います。