2010年9月25日土曜日

ミンジー


 韓国・ミンジーは僕が朝飯を食べた後にテーブルに置き忘れたデジタルカメラに彼女のベストショットと思われル写真を勝手に残していたころ、

シルビア



 イタリア・シルビアはオフィシャルのカメラマンに素敵な笑顔を披露していた。

2010年5月チーム




それが2010年、僕が参加しているボランティアプログラム

 5月チームの10名、14名で始まったメンバーも4人が抜けて
 
 現在10名。  デンマークで他の学校の人達と触れ合って、

 さらに結束が強くなった気がします。

 アフリカ出発まで残り2カ月、ラストスパート頑張ります!

 

 

日本との比較


 
 (写真は閉会式で学校の代表としてトロフィーを受け取った女の子が、
  そのまま自らカメラマンの前に歩いて行って、ポーズを決めた時の写真です、
  他の子供たちが恥ずかしがって足早に立ち去る中で、突然の彼女の行動と
 その可愛さに会場にいた600人以上の参加者達から大声援が起こりました。
  これがその時の写真です、ノルウェーからきたボランティアがカメラマンでしたが、
  彼自身も突然の彼女の行動に驚いて、あわててシャッターを切る姿も皆を
  温かい気持ちにしてくれました)



デンマークとイギリスの両方の国をみて感じたことは

この二つの国もバヌアツと同じように

「毎日進化、発展することが良い」

とは全く思っていないこと。

 そういう価値観はアメリカ、日本、中国、一部のブラジルなどの

さらに発展中の国は持っていると思いますが、

ヨーロッパやその他の世界の6割くらいの国は、そうとは思っていない気がします。
 
 
そういう最先端の技術開発は日本とかアメリカとかが得意みたいだから、

俺たちは開発されるのを待っていよう、

 みたいな気持があるのだと思います。
 
 それよりも毎日のシンプルな生活を楽しもう、

最先端の技術を求めだしてもきりがない、後戻りできない。
 
という感じです。

 

生まれたときからシンプルな生活をしていれば、

それがつまらないとは思わないみたいです。

 
イギリス人にしてもロンドン以外のほとんどの地域の人の生活は


イモを食べて、ガーデニングで家をきれいに飾って、

犬の散歩にいって、夕方にパブにいって生ぬるいビールを飲んで、

少し土地のある人は週末に馬に乗る。 という感じです。

 
その繰り返し、でも満足してるみたいです。
 

 デンマークも同じです、生活はいたってシンプル。

 
日本の場合は

 Aさんは車を売っています、売上を上げたいので、]

新しい技術とデザインを開発して、カッコ良いコマーシャルをつくって、売り出します。
 
「環境にやさしいエコカー、地球の為、未来の為、

すなわちあなたの子供の為,これからの時代はこれです!」

 コマーシャルを見たBさんは5年前に自分が買ったまだまだ乗れる車が

なんとなく古臭いようになった気がして、

Aさんが売り出した新しい車が買いたくなります。



 いっぽうそのBさんは保険会社につとめていて、エコカーを買って、

毎月のローンが3万円になったので、もっと売上を上げたくなります。

あたらしい保険のプランを不動産屋さんを営んでいるCさんに売り込みに行きます、

それは今までになかった画期的なプランで、

これに加入すれば一生安心、今までのでは将来が不安ですよ!
 

っていいます。

 「普通はこのプランは進めていません、

でもあなたのような中小企業の社長さんには進めています、

何といっても社長が倒れたら従業員の方々の生活にも影響が及んでしまいますからね、

少し高くてもこの保険なら安心です。

Cさんは小さいながらも不動産屋さんの社長なので、

従業員に迷惑をかけるわけにはいかず、いざというときには保険が無ければ、

とおもって、安心料として普通より高い保険を買います。

 
でも同時にお金がもっと必要になります。

だからCさんはマンションを買おうとしている車会社の

Aさんにさらに儲けの大きい一軒家を進めます。

 「今は土地の値段が下がっているから一軒家がお勧めです、

金額は少し高いですが、10年後に売っても値段は下がりませんので、

結果的にはお得です。

わたしだってあなたのような一流の車会社に勤めている

人にしかこのような高級な家はすすめませんよ!」

 というような売り込みをします。

Aさんは

「結果的には得になるから!」

 と不安がる家族を説得して、少し無理して一軒家を買います。




でもそれによってプレッシャーがかかるので、もっと一生懸命は働いて、

もっとさらに良い車を作って、

コマーシャルして成績を上げて出世しなくてはならなくなります。

 
そして新しいお客さのDさんを探さなくてはならなくなります。


 みんなが家族を安心させたい、

人に迷惑をかけてはいけない、

人並みでなくてはいけない。

 という真面目な気持ちで働いた結果、

みんながさらにお金が必要になり、一生懸命働きます。


 それが加速しすぎて、今の日本は大忙しなのかもしれません。


 そうしてみんなが一生懸命働いたお金は、

一部のマネーゲームの上手な人達や、大企業、

うまく時代に乗った人達のところに流れていきます。

 みんなそれに気がつかないで、今日も頑張って働きます。

 

 だから日本は世界一のお金もち、世界一の技術、世界一のモラル、

 確かに認められていますが、

もうすこしスピードダウンしても良いのかな?

 とも思います。


 経済も中国に抜かしてもらって、アジアで2番目くらいになったら

 もう少し気持ちが楽になると思います。

 おそらく経済成長や売上が二番になっても、

日本の技術が世界一であるという神話はどんなことがあっても

今後50年は変わらないと思います。



 トヨタ、パナソニック、ソニー、いくらアメリカや中国が頑張ったって、

これだけのネームバリューと品質、

会社としての頑固さを持った企業は世界にないと思います。

 すでに日本はそれだけの「信頼」を得ていると思います。

 みんなが早くそれに気がついて、少しずつペースダウンした生活になると良いな。

 とデンマークとイギリスを見た僕は今そう思っています。