2012年4月9日月曜日

長かった人生の夏休み

協力隊に行く前からだから役6年ぶりに日本で働いているんだけど、

 友達に

 「長いや夏休みだったなー」

 って言ってから帰りの電車で思ったんだけど、これって本当に夏休みだったのかな?

 夏休みってことはまだ人生の一学期しか終わってないのかな?

  この先に人生の二学期、三学期が待っているってことなのかな?

 と真剣に考えてると、やっぱり今はすでに二学期は終わって冬休みだろうと

 言う結論になりました。

  僕の人生の一学期は産まれてから高校生までで、世の中の様子を見ながら

 目標もなく自信もなく生きていたころ、

 16歳から32歳までが二学期で、これはアメフトばっかりしていた頃、

 ここが結構充実していて、あっという間に過ぎました。

  フットボールが終わってからこの先どうやって人生を楽しめば良いのか?
 
 という課題が持ち上がり、楽しいことが無ければ朝に起きることもできずに、

 ニート、ひきこもりに簡単に慣れる自分にとってはアメフト以上に面白いことを

 しないと朝起きれない、ということで、こうなったアフリカでもどこでも

 行っちゃおう、っておもって協力隊で気がついたら南太平洋の小さな島に

 一人でいました。8か月一人でいたら、2人目、3人目と日本から

 罪人たちが(隊員だった)流されていて、最終的には5人になって、

 あわよくばキューバのカストロと組んでここからバヌアツ独立運動を起こそうと

 学校で生徒達を体育の授業という名目で軍隊化して鍛えていたら2年間の任期が

 終わって無事に帰国。

 でも最近聞いたらそのままあいつらは軍隊ではなくて窃盗団に

 なって公務員の家からものを盗みまくって、結局は僕の任地の
 
 タンナ島は協力隊の派遣が禁止になってしまったみたいです。

  ジェームス・クックに発見されて、エロマンガ島の隣にあって

 常に火山が爆発しているという、嘘のような実在する島、タンナ島は

 もしかしたら本当に革命を起こす準備をしているかもしれません。

 
  今でも覚えているのはバヌアツの最後の一カ月くらいは授業もおわって

 やることが無くって、家にずっといることが多くて、

 その時に考えていたのは、この先日本に戻ってまた新しいく

 毎朝起きる理由を考えるのだったら

 これまでの34年間結構楽しかったし、

 でもしかしたら今が一番幸せな時かもしれない。

 今後日本にもどってこれ以上欲をだしても幸せにはなれないかもしれない。

  ちょうどうちの島には一年中爆発している火山がある。
 
 今からバイクであの山頂まで2時間くらいかけていって、火口にいっきに

 飛び込んでそのまま死んでしまったら意外と自分の人生もダイナミックに

 良い物のままで終わるかもしれない。

 と真剣だか冗談だかわからない葛藤を抱えていた時期もありました。

  でも思いとどまった理由は火山は常に爆発していて、3分とか5分に一回

 意外と大きな爆発がきます。
 
 もし僕が飛び込んだ時に下にちょうど爆発して、風圧で押し戻されて火口の周りの
 
 クレーターみたいなところに全身やけどで引っ掛かって、

 そのまま熱風にあぶられて焼き鳥のようにジワジワと死んでいくのはいやだな。

 と真剣に思ってしまったことです。

  いっきにマグマまで落ちてバイクもろとも火山の中で溶けてしまったら

 それはそれでカッコよ死に方だなー! って思ったんだけどね。
 

 結局は飛びこまずに無事に帰国!

 大阪で一年間親父の面倒を見ながら体育の先生したり支援の先生をしたり

 非常勤ではたらいていました。

   その後にイギリス一年、アンゴラ半年して帰ってきて、無事に日本社会に

 復活しました。まだ社会復帰できてないところもあってみんなに迷惑かけっぱなし

 だけど、これから人生の三学期をしっかり頑張ろうと思います。

  年とってきたからか目標なくてもちゃんとお切れる今日この頃です。

  明日もちゃんと頑張ります!