2012年5月28日月曜日

広告会社に騙されない為に・・・

 久しぶりにバヌアツのメンバーと代々木公園に行きました。

ラオスフェスタがやっていたこともあって、公園内でビールを飲んだり、バドミントンをしたり、

サッカーをしたり、みんなそれぞれ楽しそうに遊んでいました。 

外国人が多いのも目につきました。

代々木公園は無料で入れるし、トイレはあるし、

コンビニでビールを買えば1000円あれば十分に酔っぱらえるし、

風は気持ちよいし、最高の一日でした。

(ラオスフェスタが無かったら代々木公園はビールだめなのかなー?)

海外に行くと改めて思うけど、みんなお金を使わずに楽しめる方法をよく知っていて、

それが一番良いと感じているようです。 

日本みたいに週末はディズニーランドとか車で郊外のアウトレットに行く。

次の週末はスカイツリーに! 

みたいな遊びってすべてがどこかの代理店がお金儲けのためにテレビコマーシャルや

電車の中刷り広告、トーキョーウォーカーなんかで宣伝していて。結局はお金が絡むんだよね。

いままではみんながそれがカッコよいとおもっていた時代だったと思います。

週初めの月曜日に

「スカイツリーに行ってきたよ!」

なんていうと、なんか最先端!いけてる人みたいな感じになるものね。

でも一番世の中に踊らされていて、

自分の楽しさがわかってない価値観の乏しい人だともいえるよね。

もちろん電車の中刷り広告に

「無料ではいれる代々木公園でコンビニで買ったビールを飲んで、一日1000円で酔っ払おう!」

なんて広告はだれもはらないとおもいます。どの会社も儲からないからね・・・・
 
でも海外ではそういう週末が当たり前。 

ハワイは公共の場での飲酒はだめだったけど、みんなビールをコップに入れ替えて、

バーベキューしてたし、そのレベルだと許されるしね。イギリスは犬の散歩とか乗馬、

乗馬というとお金がかかると思うけど、自分で普段から趣味でかっている馬だからタダです。

海外ではゴルフだって庶民のスポーツで2000円とか3000円だしね。

日本のゴルフは確実に商業ゴルフになってるよね。

海外にあこがれた高度成長時代の親父たちが勝手にゴルフを

崇拝しているだけだとおもいます。

お金を使う イコール 価値が高いこと  という方程式は明らかに成金&拝金主義の

下品な文化です。

心が豊かではない人間が惑わされる罠だよね。

  日本は何もかもが商売になっていて、それに踊らされていることができるお金もちが

最先端というような幼稚な文化があったのだと思います。

海外では

「週末にビーチに行こう!」

と言って寒くて泳げないシーズンでもビーチにって一日中ひなたぼっこしているし

「夕陽を見に行こう!」

「バーベキューをしよう!」 (もちろん入場料とかいらないところで)

「サイクリングしよう」

「犬の散歩しよう」

「木の実を採りに行こう」

「あるこう!」

なんでもありです。でも日本だとそういったお金を使わない地味な遊びはカッコ悪い・・・

みたいな風潮があったのだと思います。

でもこれからの時代はそれがありだと思うんだよね。

最近ぼくはよく図書館に行きます。

2週間借りれるから、とりあえず6,7冊を借りてきて、その2週間の間に読めなかったり、

読んでいたけどあまり楽しめなくって後回しになった本はいったん返してまた新く6,7冊を借りて

きます。 それだと常に一番読みたい本を読めるので、

「新書を1200円出して買ったから、面白くなても最後まで読もう。」

というような気持ちがないです。常に一番読みたい本が読めます。

でもバブルのころ、若いころの自分は図書館はなんかダサい人の行くところ。

 月曜日に

 「週末何してたの?

 って聞かれて

 「図書館に行ってた」

 っていったらなんとなく会話が終わりそうだったよね・・・

 でも今はそんなことないと思います。無駄な紙と印刷代を使わないため

にもどんどん利用するのが良いと思っています。

フリーマーケットでも市民プールでも公立学校でもカッコ悪くない!

そういう変な価値観に踊らされているのは第2次ベビーブームを含む今の30歳以上の

独身の人たちに多いと思います。あとは団塊世代ね。

30代でも結婚している人はある意味地に足が付いている生活をしているとおもうので、

お金を使わずに遊んでいると思うんだよね。

逆に言ったら広告を作ったりお金もうけをしている会社はそういう人達に宣伝しても

お金にならないからね。

アラフォーの独身者とか団塊世代に向けて宣伝するのが一番もうかるのだと思います。

そういう風潮が世の中に蔓延しているのが今の日本の悪いところだよね。

一万円使っても千円使っても一緒にいる仲間と自分が本当に好きなことが分かっていれば

お金なんて必要ないんだろ思います。

本当の価値観を見つけること、お金をかけずに楽しむこと。僕はどんどん見つけようと思います。

お金を使うよりも楽しいことが世界にはたくさんあるからね!

足りていないのはお金ではなくて、人生を楽しむためのイマジネーションのほうだと思います。

2012年5月24日木曜日

改めて格差って・・・

世界で一番幸せな国のバヌアツで毎日のように暇な親父たちに囲まれて聞かれたことがある

日本にも俺たちみたいにスタップノモ ようは無職の人っているのか?

まあ日本にもホームレスはいるから

「いなくはないよ」

って答えたら

「そいつらはやっぱりジャングルの中に住んでいるのか?」

って聞かれたので

「いや、逆に都会の中に住んでるよ」

「そうなのか、でも基本的にその人たちは俺達と同じようん生活をしているんだろ、

その人たちと俺達の違いはなんだ?」

って聞かれて困ったことがありました。

 プライドの問題だ! とも思ったけど、それだけで片づくものでもないよね・・・

 

アンゴラにいたときも一緒にいたケイタと話していたんだけど、

アンゴラの今のレベルって日本の江戸時代くらいかな?

でも江戸時代の人はそれなりにプライドを持って生活していたはずだす、けっして援助な

んて必要としてなかっただろうな。

じゃあ何故いまのアンゴラに援助が必要なのかな?
  
 それはアンゴラよりも進んでいる国があるからだし、鎖国していないので、そういった情報が

 流れてくることがみんなをダメにする。

そう思うと格差があるから人はみじめに思うんだよね。

 同じ時代に自分よりもよい生活をしている人がいる。

 それがストレスになるのだと思います。
 
 「大人は価値観がしっかりしているから人と比べない。

 子供は自分の価値観がないから人と比べたがる。」

  そうだよね! 大人になろうって感じてしまいます。



2012年5月6日日曜日

タンナ島派遣中止宣言

僕が2年間少し遅い青春を過ごしたバヌアツ共和国タンナ島!

隊員の派遣が打ち切りになってしまいました。

窃盗団が隊員の家からものを盗みすぎたみたいです。

僕がもっと体育の授業中に規律とかフェアプレー精神とか

表現できればよかったのかもしれないけど、まあそれは仕方ないこと

被害にあった隊員は本当に気の毒で、タンナ島の為に! って思って人生の大切な

2年間をささげるつもりで行ったのに、嫌な思いをしたのだろうからこちらもかわいそうに

なります。


僕らのころにも意外とものがなくなる事があったのだけど、本当に必要なもの

(パスポートくらいかな? )はチーフに言うと戻ってくるものでした。

今回もパスポートは戻ってきたみたいです。

こないだ聞いた話では過去に盗まれたレトルトカレーの日本語表示を見て

バヌアツ人が隊員に

「どうやって食べたらよいのか?」

と聞いてきたらしいです。 たぶん盗んだのはその人ではないのだろうね。


窃盗団っていうと口をバンダナとかで覆っていて、馬に乗ってるようなイメージあるけど

決してそういうのではなくって、基本的には村の若者が興味本位でやってるだけで

人を傷つけるようなことはしないものです。ようは空き巣です。

基本的には自給自足が成り立っているからお腹が減って盗みに入るわけではないしね。

  
隊員も島にすみだしてから最初の一年以内ならそれは防ぎようの無いことだろうけど

一年過ぎでたらある程度は自分で防げるものだと思います。

「あの日本人の家からは盗んではいけない」

たとえ学校に通っていなくてもお互いに認め合っていればそれくらいのことは

わかるものです。

逆に一年すぎていれば、多少のものを盗まれても、

「困ったことだけど、こっちにも隙があったな、まあなんとなく理解できる」

くらいの感覚になれるだろうし、ちょっと周りに話すと、周りがすごく同情してくれて

結局は大切なものは戻ってくるのだと思います。

そういう絶妙な感覚が島にはあるんだよね。

そこらへんはある意味では深いレベルで成り立っているんだよね。



 物を盗まれている時点で成り立っていないのでは?


 という意見もわかるけど、それは法治国家日本の常識であって

島というのは法治国家とは違うからね。

若いころは少し悪い事して、恥ずかしい思いもして、でも大人はみんなそこらへんのことは

了解済みで、ある程度まで行くときちんと制裁が下るシステムが島にはあります。

もう何百年もそのシステムでやってきたから、少しくらいのことではブレることはないだろうね。

あの島は時代から取り残されることを気にしていないし、火山が爆発しても

温暖化で水位が上昇しても、自分達で解決する責任能力がきっちりと備わってると

おもいます。

究極的に言うと自然に任せているのだろうね。

 だから協力隊の派遣の中止は現地の人たちにとっても残念だろうけど、

 協力隊の隊員である日本人がタンナ島独特の「ルール」を学ぶ機会を失ってしまった

 ことにも残念だと思います。

  すこし様子をみて少しずつ良い方向にむかえばよいと思います。