2018年1月8日月曜日

気合で早起きしようとするな

明日の朝は気合で早起きする!

と意気込んで大切な日の前日に夜更かししている人が居るとする。
そうやって意気込んでいても、人間の感情なんて一晩眠れば変わるものなので、布団に入って眠ってしまえば、次の日の朝には寝不足で寝坊してしまうのがオチだ。


頭の良い人が大切な日に早起きしたければ気合で起きようとは考えない、前の晩に早く布団に入るだけだ。しっかり準備すれば、当日に「気合」を使う必要はない。

こんな簡単なことがスポーツの世界でわかっていない人が意外と多い、しっかりと準備せず、「あすは気合で勝つ」と言っているチームが勝つことはまずない。

常勝チームは事前に準備をしっかりしているから、気合に頼らなくても普通に勝つことができる。

負けた結果(寝坊した理由)は気合ではない、準備不足だ。






スポーツ界から理不尽が無くならない単純な理由

コーチの中にはスポーツ界での理不尽について
「社会に出たら理不尽なことばかりだ、だから学生の頃から理不尽になれておくことは良いことだ」
という考えのもと、選手に理不尽なことを押し付ける人が居る、でも僕は思う、そうやって理不尽な扱いを受けて育った選手は、今度は理不尽なことを言う大人になる。
だから日本の社会から理不尽がなくならない。

社会で理不尽が多いと感じている人は、学生に理不尽なことを強いてはいけない、理不尽を知らない学生が大人になれば30年後には日本から理不尽は無くなる。

日本は成熟した国になり、理不尽なことを言わなくてもみんなが食べていけるようになった。今後は理不尽をなくすことでみんなが平等に幸せになれる社会をつくるべきだし、スポーツはそういった社会つくりに貢献しなくてはいけない。

東洋医学的コーチングと西洋医学的コーチング

大学のアメフトのコーチを4年間やって思ったことは、コーチングには、東洋医学的と西洋医学的の二つのタイプがいること、
チームを人体に例えると、東洋医学的コーチングとは、体(チーム)が病気になる前に先手を打ち、病気を防ぐ。(未病する)
これをできる監督やコーチがいればチームの勝ち負けに関係なく、常に健康で勝てるチームがつくれがつくれる。

西洋医学的なコーチングとは、何か病気(問題)が起こった時にその問題に対して対処すること、
例えば

・大量の怪我人
・いきなり大量の退部希望者が出た
・部員による暴行事件

これらのことは東洋医学的コーチングで考えると、未然に察知して対応すれば防ぐことができる。

例えば

・体を鍛えることだけではなくメンテナンスの知識を与える
・チームの方向が勝利至上主義になりすぎないよう気を付ける
・コーチ自身が選手に暴力的なアプローチをしない

などをすることによって未然に防げることだと思う。

コーチの中にはチーム内に問題が起こり、それを解決することが自分の仕事だと感じている人もいるが、本当に優秀なコーチは、未然に選手の気持ちを整えることで病気にならない(問題を起こさない)チームをつくっている。

これからのコーチングには東洋医学的な考え方が必要だと思う。