2015年5月16日土曜日

「歯車の一つ」は立派な仕事!

一球入魂、一戦必勝、と言う言葉に象徴されるように、スポーツは目の前の一瞬にすべてを捧げることが良いとされていて、今も私はその瞬間が美しいと感じていることには間違いはない。

しかし最近転職して、もっと上のレベルの物事を考えている人達と接する機会が多くなった、現場レベルのプレーヤーではなく、大きな組織を長期的に動かしているリーダー達で、今は一緒に居るだけで萎縮してしまう。

「今、救える10人より、5年後に救える10万人の命を救う」

その人達は実際に10万人の人が救われる現場を見ることも無いかもしれないし、直接感謝されることも無いかもしれない。でも確実に多くの人を救っている。

自分自身はまだまだそのような判断ができないから、つい目先の感情に振り回されて仕事をしてしまう。「体育会系」と呼ばれる人の悪い面でもあると思う。
長期的なビジョンを持つ人達は「気合と根性」を必要としないが、確実に結果は出している。

昔に親父が言っていた

一人の名医は年間100人しか救えない、その人が死んでしまえば誰も救えなくなる。しかし自分の技術を10人の弟子に伝えれば、10年後には年間1000人の人の命を救うことができる。

だから名医は目の前の患者の命を救うことだけを考えてはいけない。

自分なら治せる病気を弟子に任せたがために患者が亡くなってしまうこともあるかもしれない。
それは自分が最初に医師を志した「目の前に居る病気の人を助けたい」という気持ちと矛盾するかもしれない。しかし名医には名医の責任がある。後任を育てずにいつまでの現場で働くのはただの自己満足であり、無責任である。


自分は名医にはなれないけど、名医として働いている人達を近くで見ていると、これまで自分は現場しか知らなかったことに気が付かされます。

個人と組織は人生の永遠のテーマだと思いますが、これまで個人プレーしかできなかったですが、人生の後半に差し掛かり、チームプレーを学ぶことができ、勉強になってます。



2015年4月26日日曜日

100万円をプレゼントします。


先日にある学校の授業のお手伝いに行ったときに生徒の一人に質問してみました。

「100万円持っていたら嬉しい?」

生徒は急な質問に驚きながらも

「なんとなく嬉しいです」

と答えてくれました。その後に全体にも質問してみました。
みんな100万円があったらうれしいようでした。

その後に質問したことは

「同じ100万円だけど、みんなは最初に1万円しか持っていなくて、それが100万円になった場合と1000万円持っていたのが100万円になってしまったのでは、その100万円に対する考え方って違うよね?」

という質問、みんなは確かにそうだ、と賛成してくれました。

最初に質問した生徒に改めて聞いてみました。

「実は周りのクラスメイトはみんな1000万円持っている としたらその100万円について今と同じくらいに 嬉しいかな?」

それがわかるとやはり100万円では悲しくなってしまうようでした。

「幸せはいつも自分の心が決める」

 相田みつをさんの言葉に久しぶりに思い出しました。