2012年4月30日月曜日

高校生に伝える「夢と現実」とは?



  近いうちにスポーツで有名な高校で協力隊の経験を話させてもらうのだけど

 僕が選ばれた理由は実業団での選手経験があったからみたいです。

 16歳でそろそろ将来のことを考える生徒たちの中には

Jリーグのジュニアチームみたいなのに入ろうと思っている生徒も

いると思うし、不景気のこの時代に夢を追っても仕方ないから

進学して会社員を目指す生徒もいるだろうし、

親の影響とか経済的理由とか現実的な問題がたくさんあると思うんだよね。
 
僕だって長くアメフトやれたし、とても恵まれた環境でプレーできたけど、

だからと言ってそれだけで一生食べていけないのも現実。

 でもそこで、

「日本ではスポーツで飯を食っていけるのはプロ野球選手と

一部のJリーグの選手と相撲取り。

テニスとゴルフに関してはある程度のレベルに行くのには相当な

お金がかかるので貧乏では無理、お金があるならどうぞ!」

 っていう必要ってあるのかな? どうなのかな?

 

 僕も高校生くらいのときに将来は海外でボランティアしたいって話したら

 親から

「あんたみたいないい加減な人間には絶対に無理!」

 と何げなく言った一言に対して10倍くらいに否定されて、

二度と言わないと思ったことがあります。


 でも今はもう海外ボランティアに行ってきたら

 いつか母ちゃんにはいつか誤ってもらいたいね、

 (器小さいね・・・ボランティア行かせてもらったも、しょせんこんな器なのか?

  と言われそうです)

 大学に行きたいって言った時も

「絶対に無理!」って高校の先生に言われたし。
 
 アメリカのプロリーグに行きたいって言った時も

「考え方が甘い」
 
 ってエージェントに言われたし。

 親戚にも上司にも

 「ウラが考えてるみたいに世の中は甘いものではないよ」

 って言われてきたし、自分でもそう思ってはいるんだけど

 でも挑戦しないであきらめることが出来なくって

 とりあえず飛び込んで行ったら何とかなったんだよね。

  実際に飛び込んですぐは大変だったけど、人間の能力とか適応力は

 自分がおもってるよりも意外と高くて、今まで何とかなりました。


 「良い人との出会い、助けてくれる人がたくさんいたことも確かです」

 この言葉はあまり好きではないし、みんなよく使うからありきたりで

 嫌いなんだけど、確かにこれは本当。

 
  でも今の僕が16歳のころの僕

 「偏差値が大阪で最低レベルの普通科高校、アメフト部も大阪最弱

 漢字は書けなく、勉強はできなくて、実力も自信もないのにその裏返しで言う

ことだけは一人前、体力もなくて体は細くて、それでいて大人の言うことは聞かない」

 
 にアドバイスするとしたらなんて言うかな?

 「海外にボランティアに行けると思うよ、大学でアメフトもできるだろうし

 実業団でもできると思うよ」

 って言えるかなー? でも言わないといけないのかなー?
 

 それを言ったら無責任なのかなー?

 「しょせん他人の子供だから無責任なことを言って!」
  
 って父兄に怒られるかな?


 でも逆に有名な、ミュージシャンやお笑い芸人は周りにどれだけ否定されても

 迷いながらも自分を信じてやってきて成功してるんだろうしな・・・

 たとえ夢がかなわなかったとしても何かに一生懸命に打ち込んだ経験は人を成長させるし

、成功できなかったらそれはまたそれで、

頑張っている人の気持ちがよくわかる人間になれるしね。(そういう人は教員に向いていたり

 するとおもいます。)

 でもその場合は年齢を決めて

 25歳まで、とか30歳までというのを設定しておかないと駄目だろうね。

 

  いまどきの言葉で言うと「リアル」 ってことですね。

 あとは彼らが考える事だろうね。

 こちらは応援するしかできないよね。

 10年前の自分だったら(28歳ね)

 「絶対に夢は叶う、自分を信じて頑張ってみろ!」

 
 って言ってたんだけど、なんで年取るといえなくなるのかな?

  ひとつ今思っていることは、もしかしたら僕は自分の夢が結構

 叶ってしまって、でも叶ったらその夢は自分にとってはすでに過去に

 なってしまっていて、大したことではなくなっているというのがあるの
 
 かもしれません。だから夢をかなえたってしょせん人間は叶えた夢だけで

 一生食べていけるわけではなくって、次にまた生活のためなのか夢のため

 なのか現実(まさに「リアル」)が待っていて、過去に叶えた夢よりも

 今、現在の毎日の生活が結局は大切だと言うことが身にしみて分かっているか

らなのかもしれません。

 でもちょっと待てよ?
 
 そうなると自分の夢が貧乏フットボール選手や海外ボランティアではなくって、

 ビルゲイツだったら話は変わってくるな。

 だって叶えた夢と一緒に現金が残るからね。 

 資本主義社会では現金は夢よりも大きなものだよね!?

 自分の子供にプロゴルファーとかプロテニス選手になってもらえるかも

 しれないよね。

 やばい、結局は夢ではなく金なのか?

 いろんな矛盾が頭に浮かんできて、

 高校生に何を話したらよいのかわからなくなってきた・・・

  でも今回の高校はスポーツのことだけがテーマでよいんだったっけ?

 もう少し考えてみます・・・・