2009年5月28日木曜日

だるまさんがころんだ


仮住まいだと言われていた、家に二年間すむことが決まり先日首都から事務所のセ

キュリティーの人が飛行機でわざわざ来てくれて、センサーライトを家の周りに三つ

も付けてくれました。

 そしてサテライトフォンのアンテナと無線のアンテナを付けて帰っていきました。

 村人はみんな大きなアンテナにビックリして、何だ?何だ?と見学していました。


センサーライトはとても明るく、誰かが家に来るとすぐにわかるようになりました。


ウチの家の庭の雑草をカットしてからは、二軒先の家の犬のスパイダーが毎日

来るようになりました。

 スパイダーはウチの家の裏庭に用を足しに来るらしいです。

自分の家の庭で用を足そうとすると、飼い主にパチンコで打たれるので、わざわざウ

チに来るみたいです。

少し失礼だけど、悪い犬じゃないので許してます。

 前に近所の人が鶏を一羽殺して脚の付いたまま持ってきてくれて、僕はそれを丸々

一羽塩と本だしを入れてゆでて一人でこっそり手づかみで食べてたら、スパイダーが

ウチの半開きの玄関からうらやましそうにこちらを見ていたので、骨を投げてやった

のがきっかけで、それから毎日来るようになりました。

 これからはスパイダーが来るとライトがついて用を足すには少し落ち着かないかも

しれないけど、まあ犬が用を足してる姿がライトアップされても誰も気にしないから

良いでしょう。

 近所の子供はしきりにウチの家の中をのぞいています。

 「お前の家には蚊取り線香があるのか?」

 ときいてきたので、

 「ウチはベープマットを使ってるんだよ」

 って言ったら

 「お前のベットの下に赤く光ってるやつのことか?」

 と言ったので驚いたらさらに。

 「今週に入って光ってないぞ!」

 と言ったのでびびりました。何で僕より知ってるの?って感じです。

 

 キッチンで一人でバリカンで髪を切っていたらドアに5,6人がへばりついて

見ていました。こっちはほとんど裸なので恥ずかしいのですが、子供の好奇心はそんなこと

は一切お構いなしです。 

 切り終わった頭を撫でさせてくれと言うので撫でさせると

 周りの子供に、

「凄いからお前も撫でてみろ!」

 と人の頭の所有権を勝手にもって行きます。回りの子供が遠慮すると

「大丈夫だって、犬と同じ感じだから!」

 と強引になでさせるのでこちらは苦笑いです。


夕方センサーライトがついたので子供も少しは警戒するだろうと思っていたら、

外が騒がしいので出て行ってみると。

なんとライト相手にだるまさんが転んだをやっていました。

 センサーライトは風が吹いて葉っぱが揺れたぐらいでは反応しないので、10人位

で横一列に並んで、ゆっくりゆっくりセンサーライトに向かって近づいていきます。


 そのうち誰かが早く動いてしまうと、センサーライトが凄い勢いで点灯して明るく

なります、みんなで

「お前だ!お前だ!」

と言って気が狂ったように大笑いしながらじゃれあっています。

 センサーライトは10秒ほどで消えてまた暗くなるので、その瞬間じゃれるのをや

めてまた全員で笑いをこらえながらセンサーライトに近づきます。でも一人が笑いを

こらえられずに吹き出すと、センサーライトがまた凄い勢いでついて全員で一斉

に大爆笑します。それを永遠と一時間くらいやってました。どんどん子供が増えて収

集が付かなくなって近所の大人がウラに迷惑だからやめなさいと言ってくれて、みん

な解散していきました。

 ちなみに三つ付けたセンサーライトのうちの一つはその日のウチに壊れてしまい。

事務所の人が首都にもって帰りました。

もう一つは次の日の夜にディスコのように点灯して近所に迷惑なので電源を切ってし

まいました。残ったのは玄関にある一つだけだけど、玄関が一番大切だから感謝して

ます。
 
 とまあこんな感じで今週も過ぎていきました・・・・

ネズミとの戦い


「絶対に外になにかいる!」


最近寝つきが悪いのに、やっと寝付いてすぐに起こされたのでムカつきながらも

懐中電灯もってキッチンにいってみたけど、おかしなことに外のセンサーライト

がついていない。
 
でも絶対何か気配がしたのにな?って思って外ばかり見てたらキッチンの中で

何かが走ったからビックリした。
 
ねずみがいた!慌てて蛍光灯つけたけど、こっちもどうしていいかわからない。

ねずみも慌ててこっちに向かって走ってきた。

「アウェー!!!!」

って変な声を上げてのけぞったら向こうもビックリして方向転換した。
 
慌ててハエ用の殺虫剤かけたけど、勝手口の隙間から逃げ出した、

でも勝手口は外の虫除けの網戸と二重になってるのでそのあいだに入ったみたいで、

ガラス戸越しにピョンピョンと飛び跳ねているのが見えたので隙間から

殺虫剤で再度攻撃した。
 おそらくでっかい殺虫剤の半分くらいを隙間から発射したら静かになったので

5分くらい次の作戦を考えながら心を落ち着かせた、心臓が凄い勢いでなっていた。

リビングからブッシュナイフを持ってきてドアをゆっくり開けようと思ったけど、

もしねずみが飛び出してきたら僕はこのブッシュナイフでどうするのかな? 

と思ったら必要ない気がしたけど、もしも飛び掛ってこられたら困るので一応右手

にもって左手でゆっくりとドアを開けてみた、

そしたら網戸の小さな穴からすでに外に逃げ出していて、ホッとしたけど

我に返ってみると、夜中に急に興奮したのと殺虫剤のにおいで目眩がした。

 とりあえず寝ないといけないとおもってベッドにもどったけど、

頭の中がねずみでいっぱいで眠れないし。もう一度キッチンに戻ってみた。

 キッチンの上とテーブルはねずみの糞が沢山落ちていた、気持ち悪いから床に

息で吹き落とした。乾いたらほうきで掃けばいいやとおもった。

でも桶に張っていた水とか、そのほか調味料とかねずみが匂いをかいだりしてた

のかと思うと、少し腹が立ってきた、そしたら極め付けに、今日250円で

買ったばかりの新品のスパゲティーの袋が食いちぎられていたので怒りが

収まらなくなって、益々眠れない、スパゲティーは食われているのと反対側から

ハサミで切って、綺麗な半分だけを移して残りは外に捨てに行った。

 バヌアツにしては高いなと思いためらいながら買ったスパゲティーなのに、

開封する前にねずみに食われるなんて本当に腹が立った。

その後一時間くらいしてからやっと寝付いたけど、次の日の朝寝不足でキッチンに

行って見たら、また新しい糞があったので、完全になめられていると思って

必ずしとめてやる。とおもった。
 
 次の日の夜にわなを作ろうと思って考えた、夜は水が出ないので鍋を洗うことは

出来ずその中の食べ残しを狙っていることはわかっていた。

 だから洗ってない鍋の中にゴキブリホイホイのえさを置いて、つっかえ棒を

つかって蓋を立てかけておけば、食べたときに棒に引っかかって蓋が閉まれば

大きな音が鳴るし、キッチンに走りこんで鍋と一緒に袋にぶち込んだあとに鍋を取

り出して袋を振り回して床に叩きつければ気絶して死ぬだろうし、鍋のまま火にか

けてやろうとおもった。残酷だけどそれくらい腹が立っていた。

 しかしなかなか良いつっかえ棒が見当たらない、お箸やスプーンは短すぎるし

バランスが悪い、でもお玉やしゃもじだと安定しすぎて引っかかっても蓋が閉まらない。

 そしたら名案が浮かんだ。

 昨日被害にあったスパゲティーはちょうど30センチくらいの長さでよい感じだ。

 夜中に懐中電灯を持って外に出て行って、ゴミの穴から夜露にぬれた

スパゲティーをもう一度拾ってキッチンに持ち帰りそれを10本ほど出して、

鍋の底に立てかけ、そのまま蓋のつっかえ棒にした。

 つっかえているスパゲティーの底ににゴキブリホイホイのえさを立てかけておけば

食べたときに確実に蓋は閉まるはずだ。自分って凄い!って自己満足してそのままねた。

 それから二日間その罠を仕掛けたが、ゴキブリホイホイのえさに反応しないのか

なかなか成果が上がらなかった。
 
 翌日にタンタンという足音がしたのでキッチンに攻め込むと案の定いた、

今度は流しの下に逃げ込んだので、落ち着いて入り口のドアを閉めて、

勝手口の下の隙間をシャベルでふさいでからブッシュナイフの先でゆっくりと

流しの扉を開けてみた。

そしたらすでにいなかった、どこかに逃げたのかと思ってそのほかも探して

みたけどすでにいない、よく見ると流しの下の水道管のパイプは丸いのに、

壁を四角く切ってパイプを通しているのでそのわずかな隙間から逃げているようだった。
 
 考えを整理すると、ねずみの入り口は勝手口の隙間と流しの隙間の二箇所だから

勝手口の下の隙間をスコップでふさげば逃げ場所は流しのしただけになる。

 だから次に突入したら一番に流しの下の穴をふさげば言葉のとおり

「袋のねずみ」

となる、でもキッチンの蛍光灯は点灯までに時間がかかるので、

それを待ってからふさいだのでは先に逃げられてしまう。

 左手に懐中電灯を持って右手に分厚いビニール袋を持って突入して一気に流しの

穴をふさぐことをイメージしてみた。
 
でもそしたら右手が使えないのでドアのノブを回すときに時間にロスが出るので

ビニールは最初から流しの下に置いておく。流しの扉を開ける時にもロスがでる

ので最初から扉は全開にして、殺虫剤の缶を立てて閉まらないようにしておいた。

そうすればもしブッシュナイフで届かないところに逃げ込まれたらとっさに

殺虫剤に作戦変更できる。前回の戦いで殺虫剤に効き目が少ないことは

わかっているが、相手にとって少しでも攻撃を加えることができればそれで良いのだ!

最後に流しの棚の右手にブッシュナイフを置いておけば、

右手で穴をふさいだ後にそのままブッシュナイフを握ってその後に蛍光灯を付ければ

後は一騎打ちとなるはずだ。
 
それぞれのパターンを一度シュミレーションしてみた。完璧である!

  次の日の夜タンタンという足跡が聞こえた。気持ちはすでに

「待ってました」である。

 昨日のイメージどうりに遂行したが、

流しの穴をふさぐ前にねずみが僕の足の前を走りぬけたので一瞬ひるんでしまって

穴をふさげなかった。

 反省としてはビーサンを履いていたのが一瞬の判断を狂わせたと気がついた。

もし靴を履いていればためらわずに蹴飛ばすことが出来たはずだ。

それから約1時間後、またタンタンという足音がする。

 今度はゆっくりと靴をかかとまできちんと履いた、その瞬間に心の中で

シャキーンという音が鳴った、ゆっくりとキッチンにちかずき左手に懐中電灯。

右手でドアのノブを開けて、一気に流しの下の穴まで走ってセットしてあった

ビニールを穴に詰め込んだ。その瞬間ねずみはビニールに突撃してすでに

そこがふさがっていることに驚いたあと、最後の一つの出口である、

僕が入ってきた入り口に走り出した。

しかしこちらはその行動は想定の範囲内(古いか)でねずみより先に扉を閉めた。

そしてドアのノブの隣にある蛍光灯のスイッチを入れた瞬間なぜか武者震いがして

「アオー」

と叫んだ。もう出口は無いはずだ!
 
アクション映画などの最後のシーンでそれまで長いこと武器を持って戦ってきた

二人のライバルが意味もなく武器を捨てて素手で殴りあうラストシーン

のような気持ちが心の中に沸き起こってきた!

 ゆっくりと流しの下にセットしてあったブッシュナイフを取り出し、

隅に逃げたねずみをやっつけた、そしたらそこに置いてあった使っていない

タイルがバリバリ割れただけでねずみはフロアーに逃げ出した。

そこで二発たたきつけた一発は当たったが致命傷ではなかったらしくもう

一発は床を直撃して火花が散った。

 三発目でやっとしとめた!

一週間の戦いが金曜日の夜に幕を閉じた瞬間だった。

 倒したねずみを見つめながら自分の高鳴る心臓の音を聞いていた、

ふっとわれに帰るとねずみの死体が急に恐ろしく感じられた。

 日本で素潜りの時にウツボと戦っていたら気がついたらウツボに突き刺した

モリの先が折れてウツボがモリの刺さったままこちらに向かってきたときには

相当驚いたが、今回はそれ以上に血が騒いだ。

 しかし離島で生きていく為にはこれくらいのことは出来なくては仕方ないのだ!

 先輩はラットポイズンで殺したら壁と壁の隙間で死んだので死体をとることが

出来ずに凄い異臭とハエで大変だったといっていたので、

やはりしとめるしかなかったと自分を慰めながら記念撮影のあと、

勝手口の隙間を塞いでいたスコップですくって、外のゴミ捨て穴に捨てに行った。

 これで今日からゆっくり眠れると思うとスッキリしたが逆に興奮しすぎて眠れない気がした。

 ということでそれが今週の出来事でした。
 

隣のクウィンティル


最近の悩みは日本語をどんどん忘れていくのに現地語はまったく頭に入ってこないことです。このままいくと二年後には頭の中が空っぽで、少し利口なサルレベルになってそうです。

調整員の人が麻酔銃持って島に来て、サルのように木に登っている僕を麻酔銃で撃ち落して回収して、鎖で繋ぐかオリに入れられて成田に輸送されることでしょう。

そしたら帰国時にはパスポートが必要ないね。

 
 現地に溶け込みすぎた隊員として、上野動物園か広尾のjica地球広場に展示されるかもね。


先日、モシスとクウィンティンという二人とも二歳くらいの子供が二人でなにか話しながらずっと遊んでいたのが可愛くて、写真を撮ってみました。

 次の日クウィンティンにその写真を見せてみると、自分が写っていることに気がつかずに、
「モシス!モシス!」
と大はしゃぎしたのでこっちがクウィンティンだよ。

と教えてあげたら理解できなかったみたいで、何度も教えたら、二歳なのに一人前に眉間にシワを寄せて、

「またウラがわけわからないビシュラマ語で話しかけてくる!」

 みたいな顔したので、

「今日は俺のビシュラマ語が悪いのではなくて、お前が間違ってるんだぞ!」

って思いながらもむきになっても仕方ないのであきらめました。


 でも次の日にモシスが父親と一緒に遊びにきたので、写真を見せてあげると
「クウィンティン!クウィンティン!」
と叫びながら嬉しそうにしていたので、やはりみんなおなじだな・・・
と反省しました。


 他の子供をとったときには、自分が背が高いことを知らなかったみたいで、
「俺だけ大きい!」
を連発していました。

 
ちなみにクウィンティンは隣の子供ですが毎朝ニワトリよりも早く泣きだして僕を起こしてくれます。そして庭でウンコをしています。

こないだウンコしているのを見かけてので観察してたら、こちらに気がついて、気まずかったらしく、オシリ丸出しのままズボンを抑えてユックリユックリと家の裏にいる母親の所に移動していきました。ちゃんとズボンあげてから行けよ!

ッて思ったけど、可愛くて仕方ありません。


バヌアツの子供は授業のはじめに4列横隊と作ろうとしてもそれだけで10分はかかってしまうので、授業のはじめはいつも大きな輪になって手を繋いでいます。

仲間意識が強いのでそうするとこどもは急いで教室から飛び出してきます。

 一、二年生は僕が手を繋いでいると、他の子がやってきて、繋いでいる手をチョップしたり、時には噛み付いたりして自分が繋ごうとするので、痛いけどうれしいです、

「僕にこんなに人気者になる資格なんてあるのかなー?」

なんて考えると、授業の前になんとなく目頭が熱くなって、泣きそうになります。 
そしたら急に繋いだ僕の手を引っ張るのでなにかと思ったら鼻水を人の手にこすり付けて二ヤーっと笑うので、気持ち悪くて高ぶっていた気持ちも一気にさめて、授業に集中できます。
 
 協力隊に応募したときには、小学校で教える自信がなかったので、高校とか大学とかで体育とトレーニングとかを教えたいと思っていました。

ちょうど一年ほど前に、小学校の巡回指導という要請内容を見たときには、一番苦手な分野になってしまったなー。なんて思っていたのに、今はすっかり小学校の先生です。
 
 こっちが苦手と思っていても子供はそんなこと気にしてないからいつの間にかなり切ってました、自分のいい加減さに助けられました・・・・ではまた!
 
 写真は中央がモシス、右がクウィンテルで左はウェンディです。

2009年5月12日火曜日

お腹に虫いるのかな? ②


ミミズというよりイソギンチャク!って感じで付けた名前はニョロニョロ!
 

 自分の体にこんなものが同居していたとは!

 
 なかなか死なないから便器に食器洗い用の洗剤を流し込んだらやっと死にました。

 
 っていう内容ではじめたかったんだけど、結局翌朝も普通、って言うか逆に快調!

 
 特に下痢とかするわけでもなく、スパイダーもいたって普通でした。スパイダーは


いつも僕より10メートルくらい前を走り回って、何回もこっちを振り返るんだけど、


いつも後ろを歩いている僕にお尻りを向けて用を足すので、チェックしたら何も


居なかった。
  

 結局コーヒーの飲みすぎってことで落ち着きました、しばらく控えようと思います。
 

 三週間も虫かどうか悩んでいたけど、その疑いが晴れただけでも胃の痛みは


大分和らいで、効果があったみたい。 
  


 でももし自分の体からニョロニョロが出てきてたらやっぱりブログを書かして


もらっている僕の義務として写真に撮ってアップするべきかどうか一晩中悩んだので、


居なくて良かったです。
 
 
期待していた人にはごめんなさい。(写真じゃなくて、虫が居ることにです)
 

 あとはコーヒー我慢してあと2,3日待ってみようと思います。


 やっぱり健康第一ですね、お騒がせしました!
 

 写真は我が家のトイレではなくて、遊びに行った村のトイレです、



箱の上で踏ん張るのか?箱にすわるのか?いまでによくわかりません。


多分それぞれ好きなようにつかうのがバヌアツ流だと思います!
 

2009年5月4日月曜日

お腹に虫いるのかな? ①


もう一ヶ月くらい胃の調子が悪くって、なんか今までとは違う感じ。 
 
 来週からは一週間出張だし、今週中に直したい。
 
 やっぱり虫がお腹に居るのかなー?
 
 前に病院で胃が痛いと言ったら先生に虫を殺すチョコレートみたいな薬もらったんだけど、
 
 そのときは飲みたくなかったから自分の持ってた胃薬しか飲まなかったんだよね。
 
 でももう我慢できないからさっき夕食の後にチョコレートの薬飲んじゃいました。
 
 味はまったくチョコレートです、10キロに1個だから、70キロで7個です、僕が食べていると
 
 愛犬のスパイダーも欲しそうにしてたから、

 「スパイダーは多分20キロだから2個だけど、犬だから3個ね!」
 
 って3個あげたらおいしそうにパクパク食べてました。
 
 二人は運命共同体です。どうなることやら・・・・
 
 明日の朝が待ちどうしいよ。
 
 写真は薬のパッケージ、なんかソフトなイメージでこんな絵にしたんだと思うけど、

 実際に明日の朝に自分の体内からこんなマンガみたいなのが出てくると思うと飲むのためらうよね!
 
  僕とスパイダーのその後はまた報告します! ちょっとテンション低めです・・・
 
 

チーフのシャツはミッキーマウス


ミドルブッシュという名前からして「ジャングル」って言うところから呼び出しがあって、

広い平原にきちんとした長方形のサッカーコートを書いてくれとのこと、

村の若い衆50人が僕を取り囲んで

 「きれいな直角を作るまでは家には帰らせないぞ!」

  っていう凄いプレッシャー!

 何とかごまかして書いてきたけど、取り囲まれたときには相当冷や汗かいた。

 そのときにその村のチーフがやってきて握手してくれたんだけど。

 周りのみんなが

 「彼がチーフだ!」

 「彼こそがチーフだ!」

 を連発するんだよね、なんか貫禄あるし、凄いなーって思って握手したら手を

なかなか離してくれないし手 の平が分厚い!
 
 最後には
 
 「アイ アム カスタム!」
 
って英語喋ったんだよね。それってバヌアツ人にしてはちょっとハイカラな感じで周りの

村人も
 
 「さすがチーフ!われらがカスタム!ホワイトマンとも英語で会話!」

 (基本的にバヌアツ人は自分達以外はアジア人もすべてホワイトマンです。)
 
 って感じでみんながはやし立ててたんだけど、挨拶が終わってチーフが少し遠ざかって

もう一度僕を振り返ったときにアレッって気がついたら、

満足げに頷くチーフの着てるダボダボのシャツにミッキーマウス満面の笑顔。
 
ミッキーと目が合ってしまったときに思わず噴き出しそうになったけどかろうじてこら

えました。きっとミッキーマウスとか知らないんだろうな・・・

 この気持ち早く誰かに話したい!って思ったけどおそらくバヌアツ人はそれが何で

面白いのかはわからないから心にしまっておきました。
 
あれは7月だったなー、こっちの人はシャツとかあまり着替えないから今でも

ミッキー着てるんだろうなー。

 また行く機会があったらぜひカメラに収めてきますね。
 
 といことで写真が無くてゴメンナサイ!かわりにこちらは家から30分の

ヤケル村のチーフです、こっちはミッキーどころか何も着てない。
 
デジカメで写真を取って見せてあげたらすでに視力がほとんど無いから見えないとの事、

 自称103歳!さすが我らがカスタム!って驚いていたら、3ヶ月後に会いに行った

時には107歳になってました。3ヶ月で4歳ずつ年をとるのかなー?

2009年4月29日水曜日

ごめんねヨーヨー


 家の近所の子供はいつも僕の家の庭で遊んで帰りますが、一人ヨーヨーという男の子が今ます。

今思えば、最初にヨーヨーがウチの庭に進入してきて、僕ら二人が遊んでいるのを周りの子供が見て、少しず

つ子供が増えていき、今は収拾がつかなくなった気がします。
 
 ヨーヨーは一人でいつもフラフラしていて、たまに友達と遊んでいるときもあるけど、一人でいることが多く、ウチに遊びに来ても、子供がたくさん集まってきて、騒がしくなると、自分はフラッと次の遊び場所に消えてしまいます。
 
 きっと血液型はO型だと思います。
 
 ウチは道の突き当たり見たいなところにあるので、ベランダに座っていると、ヨーヨーが50メートルくらい先から家に向かって遊びに来るのが見えます。
 
僕に見られるのが恥ずかしいらしくて、こちらに気がつくと、恥ずかしさを紛らわすために、太股を二回タンタンと叩いてから胸を二回タンタンと叩きます。スキップするような感じでそれを繰り返しながら、ヨ
ロヨロと小走りで家に近ずいてきます。
 
 そして僕が

「ハロー、ヨーヨー」

と言うと恥ずかしそうにポケットからミカンの切れ端とか、木の実とかを出してきて、僕にくれます。

 砂埃とヨーヨーの手垢で汚れたミカンは食べたく無いけど、喜んだ振りして、あまりよごれをチェックしないようにして一口で口に掘り込みます。汚れを見てしまうと食欲が落ちるからね。
 
 またあるときはフラフラとこちらに向かって走ってくるので何してるのかな?って思って観察してると、道に落ちている落ち葉を全部踏みながら走ってきていました。
 
 次の日には僕に見つかると、木の陰に隠れながら近づいてきました。

 ある日バスケットボールのコートであったときには、いきなりこっちに来たと思ったら、手のひらの中を覗けというので見てみたら、中にバッタが10匹ほど入っていました。
 
 何するのかな?って思ってみていたら、それをバスケットコートの真ん中において、自分はその周りをアラレちゃんのキーン(ごめんね古くて)のようにクルクルと走り回っています。
 
そしてバッタが飛んでヨーヨーの走っている外に出ようとすると、慌てて捕まえて、また真ん中に戻します。次々にバッタが飛び出すと、うれしそうにそれを捕まえて、また真ん中に戻します。
 
 それをずっと続けていたら、高学年の子達達が自転車でコートに進入してきたので、慌てて逃げていきました。ちなみにヨーヨーは小学校一年生です。
 
 二人で木に登った時には、ヨーヨーは一人で降りれなくなって、
 
「僕達どうやって下に降りるの?」

って聞いてきたので

 「ヨーヨー降りたいの?」

って聞いたら、太股をタンタンと叩いてから胸をタンタンと叩いて照れくさそうにニヤッと笑ったので、手をつないで下ろしてあげました。
 
 焚き火をするのが大好きで、僕が焚き火をしようとマッチを持ってくると、どこからとも無く、落ち葉を持ってきて、とても上手に火をつけます。

 いつも額に汗を浮かべながら、一生懸命に種火と落ち葉に息を吹きかけています。
 焚き火を大きくするのが好きみたいで、ほかの子供と競って落ち葉や枯れ木を集めてきます。

 あるとき一緒に焚き火をしていたら、ヨーヨーが隣の家の焚き火の燃え残りを持ってきたので、バヌアツではそんなのあまり気にしないけど、僕はなんとなく気になったので、

「それは隣の家のだから持ってきちゃだめだよ」

って言いました。

ヨーヨーは自信なさげ微笑みながらに小さく頷いたけど、しばらくするとまた隣の家の薪を持ってきたので、 

「ヨーヨーどうしたの?それ持ってきちゃ駄目だよ」

って言うと、隣にいた同級生のポワスが

「ウラ、ヨーヨーは耳が悪いんだよ、だから話すときは大きな声で言ってあげないと聞こえないんだよ」

と言って、ヨーヨーに

「マキを戻して来いってウラが言ってるよ」

って大きな声で伝えました
 
 今まで2ヶ月も毎日のように遊んできたのに、自分がそんなことも気がつかなかったのかと思うと、マキを戻してきたヨーヨーに悪い気がして、心の中で

「ごめんねヨーヨー」

って謝りました。
 
そんなこと気にしないで、焚き火をしてるヨーヨーを見ながら、今までのヨーヨーのいろんな行動を思い出して、納得しました。

 言葉の不自由な僕と耳の不自由なヨーヨーはよい遊び相手だったことに気がつきました。
 
 それから一週間、小学校一年生のヨーヨーにもし補聴器があったらどうだろう?って考えました。幸いヨーヨーの耳は少し聞きとりにくいだけで、まったく聞こえないわけではないみたいです。もしかしたら片方だけが聞こえないの知れません。
 
でもいくら性能のよいものでも3年ほどで電池は切れてしまうだろうし、その後電池ってこっちで買えるのかな?

もしも3年で壊れて、小学校三年生でいきなり補聴器無くなったら、ヨーヨーはどんな気がするのかな?
 
でも今一年生だからこれからどんどんほかの子供と学力の差がついていってしまうのなら、補聴器は早ければ早いほうが良いかも。 

でもそれで周りの子供にいじめられたらどうしよう?そんなの気にしないのかな?

でもバヌアツには目の悪い子供や、耳の悪い子供はたくさんいるから、ヨーヨーの補聴器の話を聞いて、たくさんの親が、僕のところに尋ねてきたら僕は対応しきれないし、やっぱりやめたほうが良いな・・・
 
 って思って今週が過ぎていきました。
 
 そして今朝、朝の6時半からうちに遊びに来たポワスと一緒に、6時から出るはずの水がまだでないから、顔も洗えないね~などと話しながら水の出るのを待っていると、ノイラという学校の先生がパンを買いにストアーに行くのが見えました。
 
ポワスが、

「ウラ、あれがヨーヨーのかーちゃんだよ!」

って言ったので、少し驚きました。
 ノイラは僕が巡回してる学校の先生だし、ヨーヨーもそこの生徒だし、あの二人がこんなところでつながってるとは!と思いました。
 
 夕方にノイラが仕事終わって家に帰る途中にまたあったので、思わずノイラに

「ヨーヨーは毎日ウチに来て一緒に遊んでくれるし、とっても良い子だから、僕は大好きだよ、左利きは頭が良いって言うから、きっと彼も頭が良いよ」

って伝えました。ノイラは

「ヨーヨーがウチにいないときはいつもウラの家に居るって私は知ってたわ、でもヨーヨーは少し耳が悪いから、それが心配なのよ」

と言ったので

「それは少し残念だけど、僕はヨーヨーは頭がいいと思うし、今朝ポワスからノイラの子供だって聞いて驚いたよ、今まで知らなかったからね」

って言ったらノイラが

「実はきちんと話すとね、ヨーヨーは私の子供じゃないのよ、ヨーヨーの母親はヨーヨーが小さいときに病気で亡くなって居ないから、私が彼の面倒を見ているだけなの」

と教えてくれました。

僕は一瞬固まってしまって何もいえませんでした。ヨーヨーはノイラが本当の母親じゃないって知ってるのか聞こうかと迷ったけど、ヨーヨーに家族のことを聞くといつもあやふやな答えしかしなかった所をみると、おそらくヨーヨーは知ってるんだと思います。

 もしかしたら家に居ずらいから、毎日僕のところに来るのかな?とも感じました。

 夕方にいつものようにウチに来て友達と一緒にビー玉を転がして遊んでるヨーヨーを見て、ちょっとだけ切ない気持ちになりました。
でもそういう目でみてあまやかすのが一番いけないし、ヨーヨーはこれから一生ここで育っていくのだから、僕が二年間だけ補聴器つけさしたり、ほかの子供よりかわいがって甘やかしたところで、そんなの何のプラスにもならないことがなんとなく理解できたので、この気持ちはヨーヨーには伝えずにブログに書くことにしました。
 
「ごめんねヨーヨー、何もしてあげれないよ、でもこれからも毎日一緒に遊ぼうね!」

 これが今週の僕の出来事でした。
  
 写真はヨーヨーです、無邪気な笑顔とセクシーなTシャツとがアンバランスで憎め無いのが彼を物語っていて素敵です!

2009年4月27日月曜日

信じる力


「ウラの首にいつもついてるそれってなんなの?」 

「うーん!なにかなー?説明するの難しいけど、
まあしいて言えばこれをつけてると疲れないんだよ。」 
 
「どんなとき?」  

「どんなとき?うーん、走るときとかかなー」  

「スッゲー、じゃあ試させて!」  
って言われて僕の首からファイテンを取ってファンドリックが校庭約300メートルを
全力疾走して戻ってきました。
そして一言 

「凄いよこれ!全然疲れない!」  
 
っていつの何と比べて言ったのかわからないけど、

それを聞いてみんなが超興奮状態に陥って、  

「次は俺!」 

ってネイサンが言ったらファンドリックが、 
 
「二人一緒に走らないと疲れるかどうかわからない」  
 
となんとなく筋の通ってそうなでも違うような提案したので、

ネイサンの後ろにヨーヨー、

サックが着いてその後ろにデイビッドも自転車で着いていって、300メートル全力疾走!

予想どうりネイサンがヨーヨー、サックをぶっちぎって戻ってきました。
 
帰ってきたネイサンがまた何を根拠に言ったのかわからないけど、 
 
「ヤバイ、まったく疲れない」 

って言ったので一同また興奮の渦!  

後ろから疲れた顔して戻ってきたヨーヨー、サックをみんながみて、

早くそれをヨーヨーに付けさせないと息が苦しそうだ! 
 
と言い出して、ネイサンの首からもぎ取ってヨーヨーの首につけて 
 
「ヨーヨーどう?元気になった?」 
 
「ヤバイ、息が楽に出来る」 
 

「ウオー!次は俺!俺!」
 

って10人くらいで順番に着けて順番に校庭を全力疾走してました。 

嘘をついたわけじゃないけど、解釈の仕方でこうなちゃうんだなー! 

 信じる力って凄いなーって思いながら苦笑いした放課後でした。 

 写真は左からサック、ネイサン、クレガーです。







優しいシャボン玉



夕方にちびっ子メンバーが騒がしいと思って外に出てみると、ナッシーが空になった




ツナ缶の容器に洗剤を溶かしてその中にパパイヤの枝を突っ込んでストロー代わり




にして、シャボン玉を作っていました。 




ナッシーが立っているのはオータータンクを載せる為の足場のようなもので




3メートルほどあります。 




下に居るメンバーは降って来るシャボン玉を一生懸命に取り合っています。 




 しばらく見ていてから、




志村ケンがやっていたみたいにシャボン玉を食べるまねをしてみよう、




と思って僕もみんなの輪に入って落ちてくるシャボン玉を掴んで食べる振りをしてみました。 




 子供たちはみんな驚いて




「ガーラ!ウラがシャボン玉を食べている!」




「ウラの国ではシャボン玉は食べ物なの?」




って言われたので




「そうだよ、美味しいんだよ、ナッシー!俺はお腹が減ってるからドンドン作ってよ!」 




って冗談で言ったら、クレガーがみんなに




「今ウラはお腹が減っていてシャボン玉を食べているから、




みんなはシャボン玉を壊してはいけない、ウラに優先的に食べさせろ!」 




と言うとみんなも




「それはもっともな話だ・・・・」 




と言って僕から離れて僕がシャボン玉を食べる振りをしているのを遠まわしに 




「スッゲー!」 




っと言って観察していました。




僕は思わぬ展開に少し戸惑いながらどのタイミングで嘘だと伝えようかな?




って迷っているとみんながナッシーに




「ナッシー、ウラはお腹が減っている、もっと早く作れないのか?」 




そして、焦るナッシーに我慢できずに、サック、クレガー、フーソフィー




が足場に登ってナッシーから缶をとりあげました。 




僕はだんだんと本当のことを言い出せなくなって、




とりあえずおなかがいっぱいになったから大丈夫だ。と言いました。 




「本当に一杯になったの?大丈夫なの?遠慮してない?」




と上に登った三人は心配そうなのか残念そうなのかわからなかったけど、




とりあえずそういうことなら俺達も食べてみようと言う事になり、




みんなで必死に食べていました。 




みんなが何処まで信じていたのかはわからないけど、




まさに半信半疑というかんじだったと思います。 




でもそういうときの子供達の優しさってとてもうれしいものです。




お腹は一杯にならなかったけど、胸は一杯になりました。 




 写真は必死に僕に餌を与えている時のナッシーです。  
















2009年4月26日日曜日

毒キノコの帽子

クウィンティル(写真左)とクリンクリン(写真右)という可愛い名前の二人が朝早くに家に来ました。

「ウラー!バロン(ボールのこと)に空気をいれてよー」



「オウ!入れてあげよう!」



子供のボールに空気を入れてあげるのは僕の大事な仕事の一つです。


でも必ず僕が入れます。


子供に入れさせると必ず入れている途中で



「俺にもやらせて!」



と言ってボールの取りあいが始まって、そのたびにピンが曲がったり折れたりしてしまうからです。



すでにピンのスペアーは無いので、ボールの空気を入れるときだけは少しだけ神聖な感じで、これは大



人が行う難しい作業なのだ、と言うふうに、眉間にしわを寄せながら入れます。



子供たちは僕のそういった雰囲気をみて、今暴れるのはタブーなのだ



と感じてくれるみたいです。  



クウィンティルが


「ウラー、いっぱい空気を入れて大きくしてよー」



と言うので、こちらも眉間のしわは崩さず、でも少し張り切って入れましたもうこれ以上はありえないくら



いにパンパンに膨らんできたバロンをみて3人の興奮が絶頂に達した時に



「ボカン!」



という凄まじい爆音が僕らの立っていた玄関から部屋の中にコダマするように響きました。




3人とも一瞬何が起こったのかわからずに放心状態でした。




空気の入れすぎでバロンが割れてしまったのです。 



2人のちょうど目の前で突然爆発してしまったバロンをみて、ぼくが



「ゴメンネ、ゴメンネ」



とあやまると、凄まじい爆音にすっかりビビッタ2人は、言葉も出ないまま目を見開いて僕を眺めていま



したが、とりあえずウラが謝っているのでここから去ったほうが良いのでは?



と感じたみたいで、壊れたバロンを恐る恐る拾い上げて無言でゆっくりと家の方向へと戻っていきました。



歩き方すら思い出せないほどビックリしたみたいで、一列に並んで歩いていく2人の後ろ姿は右手と右



足が一緒に出てしまっているようにも見えました。  



 それから二時間後・・・



トントンとドアをノックする音が聞こえるので出て行っみるとなんと2人が満面の笑みで立っています。



「ウラ、僕達の新しいキャップ見てよ!」



と壊れたバロンを2人で半分ずつかぶっていました。



キャップとして使えることに気が付いたことがうれしかった見たいで、



僕に見せに来てくれたみたいでした。



「今カメラを持ってくるから待っててね」



「やったー、フォト!フォト!」



と言って喜んでいる時の写真がこれです。



日本だったら捨てられてしまうかもしれない壊れたボールで新しい遊びを発見し出来る子供の想像力は頼もしく感じます。



毒キノコみたいで気持ち悪いですが、



僕がバロンを壊してしまった事に責任を感じていると思って気を使って2人で見せに来てくれたのかな?



とも感じました。