2009年5月28日木曜日
隣のクウィンティル
最近の悩みは日本語をどんどん忘れていくのに現地語はまったく頭に入ってこないことです。このままいくと二年後には頭の中が空っぽで、少し利口なサルレベルになってそうです。
調整員の人が麻酔銃持って島に来て、サルのように木に登っている僕を麻酔銃で撃ち落して回収して、鎖で繋ぐかオリに入れられて成田に輸送されることでしょう。
そしたら帰国時にはパスポートが必要ないね。
現地に溶け込みすぎた隊員として、上野動物園か広尾のjica地球広場に展示されるかもね。
先日、モシスとクウィンティンという二人とも二歳くらいの子供が二人でなにか話しながらずっと遊んでいたのが可愛くて、写真を撮ってみました。
次の日クウィンティンにその写真を見せてみると、自分が写っていることに気がつかずに、
「モシス!モシス!」
と大はしゃぎしたのでこっちがクウィンティンだよ。
と教えてあげたら理解できなかったみたいで、何度も教えたら、二歳なのに一人前に眉間にシワを寄せて、
「またウラがわけわからないビシュラマ語で話しかけてくる!」
みたいな顔したので、
「今日は俺のビシュラマ語が悪いのではなくて、お前が間違ってるんだぞ!」
って思いながらもむきになっても仕方ないのであきらめました。
でも次の日にモシスが父親と一緒に遊びにきたので、写真を見せてあげると
「クウィンティン!クウィンティン!」
と叫びながら嬉しそうにしていたので、やはりみんなおなじだな・・・
と反省しました。
他の子供をとったときには、自分が背が高いことを知らなかったみたいで、
「俺だけ大きい!」
を連発していました。
ちなみにクウィンティンは隣の子供ですが毎朝ニワトリよりも早く泣きだして僕を起こしてくれます。そして庭でウンコをしています。
こないだウンコしているのを見かけてので観察してたら、こちらに気がついて、気まずかったらしく、オシリ丸出しのままズボンを抑えてユックリユックリと家の裏にいる母親の所に移動していきました。ちゃんとズボンあげてから行けよ!
ッて思ったけど、可愛くて仕方ありません。
バヌアツの子供は授業のはじめに4列横隊と作ろうとしてもそれだけで10分はかかってしまうので、授業のはじめはいつも大きな輪になって手を繋いでいます。
仲間意識が強いのでそうするとこどもは急いで教室から飛び出してきます。
一、二年生は僕が手を繋いでいると、他の子がやってきて、繋いでいる手をチョップしたり、時には噛み付いたりして自分が繋ごうとするので、痛いけどうれしいです、
「僕にこんなに人気者になる資格なんてあるのかなー?」
なんて考えると、授業の前になんとなく目頭が熱くなって、泣きそうになります。
そしたら急に繋いだ僕の手を引っ張るのでなにかと思ったら鼻水を人の手にこすり付けて二ヤーっと笑うので、気持ち悪くて高ぶっていた気持ちも一気にさめて、授業に集中できます。
協力隊に応募したときには、小学校で教える自信がなかったので、高校とか大学とかで体育とトレーニングとかを教えたいと思っていました。
ちょうど一年ほど前に、小学校の巡回指導という要請内容を見たときには、一番苦手な分野になってしまったなー。なんて思っていたのに、今はすっかり小学校の先生です。
こっちが苦手と思っていても子供はそんなこと気にしてないからいつの間にかなり切ってました、自分のいい加減さに助けられました・・・・ではまた!
写真は中央がモシス、右がクウィンテルで左はウェンディです。
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