2010年12月20日月曜日

スポーツとビジネスの違い

 日本では有名な僕の尊敬する恐ろしく頑固なオンワードのコーチが

 僕に話してくれたことがあります。

 「俺はオンワードの仕事は嫌いだ、

 なんでも言ったもの勝ちみたいなところがある。
  
 努力とか実力とかは関係なくって、単に図々しくて、

 他人の気持ちを考えずに物をずけずけ
  
 言える奴が出世して、真面目な努力家の上に立つのを見たくはない、

 だから会社を辞めてコーチに専念する」

 と話していたのを思い出します。いまでもそのコーチは日本学生会のトップコーチです。
 オンワード辞めて大正解だったのだと思います。

 確かにビジネスの世界ではそういうことが沢山あるよね。
 努力とか、人間的な魅力よりも稼いだ金で評価される世界だからね。 
 でもスポーツにもそういうところがあるか?

 全く努力しなくても才能のある人が幅を利かせていること沢山あるものね。

スポーツとビジネスの違うところって何だろう?

 一つは京都大学のコーチが言っていたけど、スポーツは100対0で負けようが、
 1対0で負けようがただの一敗にしかならないけど、

 ビジネスの世界では1億万の損害を出すのか、100万の損害で終わらすのかでは全く違う。

 確かにそういう面ではビジネスはシビアだよね。スポーツみたいに途中で試合投げること

 できないよね。

  だからビジネスマンはタフでないといけないよね。

 努力することよりもいかに楽して稼ぐかを優先させるべきだよね。

 この世界では努力は美徳ではないものね。

 あともう一つ、スポーツがビジネスと比べて違うのは、

 たとえば10チームでリーグ戦して優勝を決めると、

 必ずリーグ戦の最後には一つのチームが優勝することになるけど、

 ビジネスの世界では10チーム全員が負けることもあり得るところかな?

  たとえば2005年の10チームはどこもとても努力して、

 とても強かったとします。

 でも2006年のチームは10チームどこもさぼっていて

 あまりみんな努力しなかったでもリーグ戦は一年で必ず

 一つのチームが優勝できるようになってるから、

リーグ全体のレベルが低くても年度末には必ずどこかのチームが

 「俺達が今年の日本一!」

 って優勝することになるよね。

 それがビジネスだと、そうはいかないよね。

 2006年の10社すべてがたいして努力しなかったら

 その業界自体がすたれてしまいます。すべての会社が倒産することだってあるよね。

 でもスポーツはかなずどこかが優勝できるし、

 それが前年度と比べてどのくらいのレベルで優勝したかは数字に換算できないから、

 前年度との比較とかはないのだと思います。

 そういう面が少しだけスポーツのほうが純粋というか楽なのかな? 

 なんて思ったりします。

 純粋イコール、甘い世界、とは言いたくないけど、自分もだんだん大人になってきて、

いつまでも夢みたいなこと言っていられなくなってきたし。

 キチンと日本でお金稼いでいる人達にくらべたら、

 自分はスポーツしてた頃のことばっかり思い出して、

 夢と理想ばっかり語って現実的には何もできてないのかな?

 なんて思ったりもします。

ウチの学校もそうだけどNGOとかNPOについても最近よく考えていて、

 夢とか人助けというのは口にするのは気持ち良いし、

 カッコよいけど、自分はすぐに楽なほうに流れるから、

 どこまでそういう世界に居て良いのかキチンと考えないと行けないし、

 結局はどんな理想を語ってもお金をキチンと自分達で継続して稼いで行かないと、

 いつまでも人助けだから恵んでください。

 では自分自身が駄目になるような気がします。

  逆に初めから一般企業みたいに

 「俺達金儲け!」

 っていって商売をキッチリとしておいてその売り上げの何パーセントかを寄付という形で

人助けに回したほうがよっぽど純粋かな? なんて思ったりもしました。

 このテーマ、なんかボケた感じでしか表現できませんでしたが、

 NGOとかNPOで働いている人の永遠のテーマであると思います。

 次回も少しこの続きを書きますね!