2010年9月16日木曜日

トラブルキッズ!


 イギリスのうちの学校にも時々デンマークから

 トラブルキッズと呼ばれる子供がきます。

 僕たちの学校で彼らの面倒をみて、

 デンマークの政府からお金が払われる仕組みになっています。 

  それほど状況の悪くない子供で、しばらくの間学校から離れたり、

 親から離れたりするためにイギリスにきます。 
 
 
 最初はイギリスに旅行に来る

 「トラベル キッズ」

 だと思っていました。 みんなが 

 「新しいトラべルキッズが来たよ!」

 って言ってると思っていたら、それがトラブル キッズだとしったとき少し

驚きました。。

 だって 直訳すると 「この人は問題児です」

 って言って送られてくるわけでし、本人も自分で 「問題児のウラです」

 みたいな感じで来るわけだから、紹介されてこちらもなんか困るよね。

 
 でもデンマークに行っていろいろ聞いてわかったけど、何と30%の子供が学校から

 追い出されるそうです。だから日本みたいにそれほど深刻ではないみたいです。

 3人に1人だもんね、もう少し増えて50%になったり、55%になったら、本当の学校

 よりも多くなってしまって、ノーマルキッズのほうが珍しくなるよね。

 僕の予想では日本の学校に比べて先生達がそれほど我慢強くないのと、

 デンマークは経済が活性化していなくて、

 農業中心だから学歴はそれほど大切ではなくて、学歴を

 親も真剣に考えていないこと、福祉国家で、生活保護も整ってるし、

 給料の50%が税金だから、働かなくても生活していけることなどが挙げられます。

 
 これほど美しい北欧の国でも、国がお金持ちすぎて、国民に対して寛大すぎると、

 人間ってあっという間に甘やかされてダメになってしまうのかな?

 とも感じました。 もちろんそれは一部の人達だけだろうけど、

 30%の子供が追い出されているとすると、

 20年後のデンマークは怪しいことになるぞ! と少し心配になりました。

  ちなみにデンマークの普通の学校はひとクラスの

 生徒数25人から15人らしいです。それでももっと教員が必要なのだ、

 と先生達は話していました。

 そして体育大会にきていたトラブルキッズ用の学校の先生の数は

 おそらく5人から10人の生徒に対して一人くらいの割合でした。

 
 学校によっては寮があったりするから、

 食事の準備など考えると相当な規模になると思います。

 恐るべき福祉国家デンマーク、なんでこれほどお金あるのかとても不思議でした。

 逆に日本の税金はどこで何に使われているのかはもっと不思議に感じました。
 

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