2010年4月26日月曜日

みんなが少しづつ持ってる劣等感




  自分の国自慢を一品ずつ展示して、みんなに紹介するというイベントがあった。

 僕は手ぬぐいを紹介した。
 
  「バンダナ、スカーフ、包帯、時には鼻もかめるよ、便利でしょ!って紹介したけど、

   みんなは手ぬぐいに書かれている日本のデザインが好きみたいだった、僕には古臭い

   感じがして、それほど良いとは思っていなかったけど、自分達がそれほど意識して

   いない文化ほど、よその国の人は尊敬すると感じた。

 
  アンブレアというブラジル人が出てきて、先に石の着いたペンダントにキスしながら

 「これはみんなに展示しなかったし、国自慢ではないけど、僕のおばあさんからもらった物

  だ、だからとても大事にしている、常に体から離さないで持っているので、展示するテー
 
  ブルにおかなかったけどゴメンナサイ。」

 
 ということだった、なんかかっこ良いと思った。

 

 その後にアルバニア人のドーランドが世界地図を広げた。

 「これは世界地図です!」
  
 って言ったらみんなが

  「なんでそれが国自慢なの?」

 って言った、そしたらドーランドは

 「僕にとっては地球が僕の国なのです、だからこれは僕の国自慢です」

  みんながいっせいに拍手と口笛を吹いた。かっこよかった。

 
 ドーランドは最初に会った時に僕に行った

  「僕はアルバニアから来た、きっと君はアルバニアが世界地図のどこに

 あるか知らないし、そういう国があることも知らないかもしれない
 
 いつか写真を見せるよ、とてもきれいなところだから」


 といっていた、それから一度も写真は見せてもらってないけど、どこの国の人も

 自分の国を愛してるし、少しの劣等感もあるとおもう。

 
  日本人はみんなラップトップを使いこなせるが、英語が苦手だ、

 でもここにきて初めてパソコンを使う人にとってみれば日本人は凄いと感じるとおもう、

 だってパソコン使いこなせるから、自分達は意識してなくてもよその国の人からみれば

 凄い事みたいだ。

 
  また日本人は外国の人に会う時に、ジャパンと言えばみんなすぐにわかってくれるけど、

 自分の国がどこにあるのかの説明から始めなければいけない人もいる。

 
 ハンガリー、ルーマニアの人は日本人以上に英語に慣れていない、

そして日本人のように控え目だ。



 リトアニアからきたバレラに独立したときどうだった?

ってきいたら、

よその国の人はいつもみんなその話を聞くけど、

あんなの一部の人が勝手に盛り上がってやってただけで、僕もみんなと同

じようにテレビでみてただけだから、何を聞かれても分かんないよ!

聞かれるのもううんざりだ! って開き直っていた。

 アフリカの人は西洋文明の真似をしなければ自分の国で出世できないことが嫌だけど、

 そうするしかないように思う、努力している姿をみて、本当にそれを望んでるのかな?

 っておもって、なぜか悲しげにみえることがある。

 
  自分の国が完璧だと思っている人はここにはいない気がする、昔に世界中に植民地を

 つくったポルトガル人でさえ、

 自分達のしたことが良かったとは思っていないみたいだった。

 日本人でなくてもみんな自分の国にそういう気持ちあるんだな、って感じると気持ちが楽

 になる、みんなボランティアだからなのかな? 

 お金絡むとまた違ってくるかな?

 ここはそういうところ、国籍よりも個人の人柄や行動によってその人の評価が決まるとても

 平等なところだと思う。

  だから明日も頑張ります!

 

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