2010年5月18日火曜日

飛行機事故の死亡率

 朝一のミーティングでの議題は飛行機事故で100人以上の

 人が亡くなったのに、子供だけが助かることがある。

 それはなぜか?

  幸運か? それとも体のサイズとか柔らかさの問題か?

 という話でした。

 ポルトガル人のルイ―スは

 「親がとっさに子供を抱くからだと思う」

 ブラジル人のアルツーは
 
 「神が誰が生き残るべきか決めているからだと思う」

 すかさず先生のオーサ(スウェーデン人)は

 「それは無い、この場合に限っては神は居ない、なぜなら車の事故では圧倒的に

 子供が犠牲になっている、もし神様が決めているのなら、車の事故

 でも同じ結果が出ているはずだ。」

  誰かが言った
 
 「子供は車を運転しないから、車から飛び出してしまって、犠牲に

 なる、飛行機は基本的にはパイロット以外は運転しないからみんな平等

 な立場になる、だから神がいるかも」

 その時に僕がボンヤリと考えていたのは

 
 「ルイ―スは親が子供を抱き締めるからだ、っていうけど、抱きしめる

 ってことはシートベルトをはずすってことかな? 
 
 隣に座ってれば頭は抱けるけど、どうなのかな?」

 って思っていました、言わなかった理由は、もしそれを言った時に

 「何故日本人は数分後に死ぬかもしれないときに、人間としての

 行動ではなくて、規則を守ろうとするのか? どうせ死ぬなら子供

 を守るろうとするのが人間ではないか?」

 って言われるかな? そこらへんの取り違えが怖かったのと、朝一番

 であんまり、発言する気が無かったからです。

 でもきっと自分だったらシートベルトを最後まで締めると思います。

 やっぱりそういうところ日本人だよね。

  ソフィアは

 「子供は死ぬことをあまり恐れてないから、体がリラックスしている

 からではないかな?大人は死ぬのを怖がるから、パニックを起こしたり

 体に力が入りすぎるのがいけないのではないかな」

 という意見でした。

  司会をしていたオージリアが僕が真面目に聞いているふりして彼女の顔を

一生懸命みていたから、急に

 「ウラはどう思うのか?」

 って振られました。 ヤバい、実はあまり考えてなかった?

 でもこういうときにきちんと発言しないと

 「日本人の男は馬鹿だ、自分の意見が無いんだ!」

 ってなるのが怖いのとっさに

 「僕もソフィアの子供はリラックスしてるからだという意見に似てるよ、

おそらく子供の気持ちとしては、親と一緒に飛行機に乗って居れば

 親が守ってくれると思ってるし、安心してるから、体に力が入らないの

ではないかな?もちろん実際に親がかばってくれることもあると思うし

でももし10歳くらいの子供が一人で飛行機に乗っていたとしたら、

不安で大人と同じようにパニックになると思う

死ぬ前にもう一度だけでも親に会いたい!って願うだろうしね」

 それに対するみんなの答えは
 
「・・・・・・・・・」

 何それ? 英語が伝わってないのか、それとも根本的に何か違うセンス

だったのか? それともなんとなくみんなけっこう喋ったからもう気が

すんでたのかな?

 なんとなくしらけた感じでその後は先生のオーサがまとめて

 朝のミーティングは終わりました。

 たぶん英語が伝わらなかったのが50%でそれ以外が50%で沈黙

 になったんだと思うけど、どうだったのかな?って思ってます。

 

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