2011年1月11日火曜日

一流の人


 <写真はイングランドに田舎町です、冬は昼間でも気温がマイナスなので
 これだけ日がてっていても凍りついた木はとけません、強い日差しなのに
 枝が凍っているのはとても美しかったです>
 
フットボールをしていた頃。

 数々の伝説的な先輩と一緒にプレーすることができました。

 学生の頃に、

 「あの先輩はすごかった」

 と色々な伝説を聞いていた先輩や、

 ほかの大学でも大学からものすごく活躍していて、

雑誌に載っているような僕があこがれていたような選手と

 一緒にプレーできたことは僕にとってはとてもよい経験になりました。

 
 やっぱり一流と呼ばれる人は何かほかの人とは違うものを

 持っている気がしました。

  試合中にそういった先輩がものすごいプレーをして、

 チームみんなが盛り上がったときに、

  
 「流石ですね、すごかったですね!」


  って僕が声をかけたときに
  
 「いや、もっとやれた、あんなんではあかんな!」

 と普通な感じで返事が返ってきたときに

 「やっぱりこの人は違うなー!」

 っ手気持ちが引き締まった思い出があります。


  試合前にお互いの選手同士が少し興奮して、

 喧嘩しそうな変な雰囲気になったとき、

 
 「おい、なにやってるねん。相手にするな、早く戻って来い」


  ってうちのキャプテンがめちゃくちゃ落ち着いた声で普通に言ったとき、

 チーム全体の浮ついた気持ちが一気に静まって試合に集中できました。

 
 
  大切な試合の前にゼネラルマネージャーがみんなを励まそうとして

 「次の試合はスポンサー、マスコミ、

 その他もろもろのものすごい期待がかかっている、
  
 君たちの人生もこの一試合で大きく変わる」

 などと、練習後の寒いグランドで永遠と20分くらいしゃべり続けて、

 みんなが何かものすごい

 プレッシャーと不安を感じはじめた後に、うちのキャプテンが

 「簡単なことや、ようは勝つだけ」

 って少し面倒くさそうに言ったときその一言でチームの不安が取れて、

 みんな勝つことだけに集中できたような気がします。

 「ウラ、ちょっとくらいいいプレーしたからって喜んでたら

 いつまでたってもお前は二流や、本当の一流はよいプレーしたあとに、

 これくらいのプレーのレベルはすでに経験済みだよ、
 
 っていう顔ができないとあかん、

 そういった態度は自分のチームを引き締めるし、

 相手チームに恐怖心を与えることができる、

 だから雑魚な選手みたいにしょうもないプレーでイチイチ喜ぶな」

 っていわれたことあります。

 たぶんこういう人が戦国時代とかに天下取るような人なんだろうな、

 生まれる時代を間違えてるなー っていまでも思います。

 

2011年1月7日金曜日

二週間と二ヶ月の理論

 フットボールをしていたころ、

 練習の最後にコンディショニングという走り物がありました。

 練習で疲れているのに、さらに直線を7割くらいの速さで20本くらい走ったり、

 時には5キロくらいの距離を

 100メートル、400メートル、200メートルとランダムに走ったりします。

 そうやって走ると疲れた筋肉の中の乳酸が血液と一緒に流されて、

 次の日に筋肉の疲れが取れる。

 というコーチの理論でしたが、僕にしてみれば筋肉はすでに悲鳴を上げていて、

 必要なのは休養であり、さらに僕のひざの関節は半月版が割れていて、

 走るたびに痛むし、股関節の骨折の痛み、慢性疲労からくる腰痛など考えると、

筋肉の疲れよりも体を休めるほうが大切だと思っていました。

 
  練習で走って疲れたのに、その跡にまた走ると疲れが取れる意味がわからない?

 
 だったら二回練習すれば、一回目の練習の疲れが取れるの?

 
 食べすぎで胃袋が荒れたら、もっと食べたら胃痛が取れるの?


  心の弱い僕は走りながらそんな言い訳ばかり考えていました。


 本当に駄目な選手だったと思います。


 でもそんなときにコーチが教えてくれました。

 「ウラ、シーズンは4ヶ月と長い、もちろん今走るメニューを止めたら最初の

  二週間は体も楽になるし、慢性疲労も取れるかもしれない、

 でも二ヵ月後に気がつく、自分の全体的な身体能力が落ちてしまっていることを、

 だから辛くてもシーズンの最後までこのメニューは続けなくてはいけない、

 勝つためだから仕方がない」

 
  なるほどね、それもそうだよね、って納得したのを覚えています。


  なんでそんなことを今思い出したかというと、

 約一ヶ月前にプログラムが終わって、今はビザ待ちで学校でクリスマスと新年を

 すごしてしまいました。勉強も募金活動も終わってしまって、最初はとてもリラックス

 した気分で少し気楽な生活でしたが、最近気がつきました。


  「この生活をもう一ヶ月続けたら駄目人間になってしまう。」

 やっぱり休暇は二週間で十分だと気がつきました。

  少しずつ、仕事したり、アンゴラに向けての運動したりしようと思います。

 そうしないと二ヵ月後には駄目人間だよね。

  
  まあ来週には出発できそうなので、アンゴラでまた忙しくなると思いますが。

  二週間と二ヶ月の理論は体にも心にも使える理論だと思います。

2011年1月4日火曜日

もっと上手に自己主張!

 年末からネットの調子がとても悪くて、なかなか更新できませんけど

 ごめんなさいまた頑張って更新しますね!


  自分の弱点についてよく考えるのだけど、

その一つは、自分自身はとても我儘で我が強いのに、

異常に他人に気を使うことがあることです。

 「ウラサンが気を使うって何言ってるんですか?」

って言いたい人沢山いると思うけど、たぶん全く気を使ってない

時と異常に気を使ってる時があるのだと思います。

 なぜそのバランスが悪いのかを説明するから待っててね

 

 大学の先輩とか上司とか、まあ自分より目上の人に対してです、

こびていると思われても仕方ないほど絶対服従な時があります。

  イギリスで良く

「自己主張しないと損するよ!」

 って言われてます。

 理由の一つは日本ではまだまだ終身雇用の文化が残っていて、

先生や上司はみんな人格者でなければならないし、

組織全体のことを考えなければいけないという無言の常識があって、

こちらも安心して働くことができますが、

ヨーロッパでは終身雇用もないので。

 上司は絶対に今の立場を失いたくない、

だから自分より優秀は人材が育つことはあり得ないし、

組織にとってその人材が有用でも自分が気に入らなければ自分の立

場が上な内にその人材の芽を摘んでおくのは当たり前なのだと思います。



 自分の絶対服従な話に戻ると


 一つは日体大からの体育会の影響があると思います。

 先輩に

 「あのカラス真っ白だなー!」

 って言われたら、

 「もちろんです、雪みたいに白いです!」
 
 って言ったほうが良かったし

 「新宿に売ってるコーラが飲みたい、しかも紙パックのコーラ!」

 っていわれたら、紙パックの炭酸なんてあるわけないのに、

 とりあえず買いに行くふりをしないと行けなかったり、

 でもそういうのって今どきの体育会にはないと思います。

 僕らの時もそういうこと言う先輩はみんな、

上級生になっても試合に出れなくって、誰にも相手にされず、後輩を困

らせることくらいしかやることがない人達でした。

 後輩のほうもどちらかといえば、そういう先輩と仲良くしておけば、

何かあった時に助けてくれるかな?

 っていう気持ちがあるのだと思います。

 そういうおかしな上下関係がおかしな体育会を作っていて、

 本当に一生懸命にスポーツをしている幹部とか優秀な上級生はすでに人格が出来上がっていて、

後輩なんか気にせずに、自分の道を進んでいるのだと思います。


 話が少しそれましたが、大阪の弱小チームから推薦では入学できなくて、一浪して大学に入学して、知っている先輩も全くいない大学でずっと2軍だった僕は上下関係の一番下にずっといたので、

身を守るためには常に「服従」の姿勢をとっていたのだと思います。プレーで貢献できないっていう後ろめたさもあるしね。

 後はファミレス

 これも絶対服従の世界

 クレームでたら絶対に口答えしてはいけない、どんな不本意なことでもとりあえずお客さんが話し終わるまで

 シンシに話を聞くこと。

  結局ファミレスではシンシに話を聞くと、お店が悪いことが9割なので、それは確かに不合理は事では

 なかったと思います。

 だって基本的にお客さんは最初からお腹がすいていて自らお店に来てくれてるわけだし、別にこちらが無理やり押し売りしてるわけでもなくて、

こちらもメニューをキチンと見せてお互いに合意の上で商売してるわけだから、普通にお料理せば怒られるわけはないものね、

 ほとんどかこちらの落ち度でした。

 だから相手の意見をシンシに聞くことが身についてしまいました。

心のどこかに、こちらが真面目に相手の話を聞けばわかってもらえる

 という甘さがあるのも確かだと思います。


 だからついつい自己主張をする習慣が無くなってしまいました。

 あと僕の周りには素敵で人格者な上司や先輩や先生、親戚や家族がいて、

 その人達が僕を上手く導いてくれたというのもあると思います。


 そしてもう一つは育ってきた環境

 
これが実は同じ考えの人がいるのではないかな?って思います。
 

 ウチの母親は怒るタイミングが分からないんだよね。

 昨日良かったことが今日は駄目だったり、逆に良かったりで、

 
子供心にその基準がわからないので、

 「物事」が良いのか悪いのかで判断するのではなくて、

 相手の「機嫌と顔色」ばかりをうかがう癖が付いているのだと思います。

 そして機嫌が悪い時のことを予想して常に動くので、とても卑屈にコビてしまう。

 そういう癖が自分にはあると思います。

 そのくせ自分自身はとても我儘で我が強い。だから人に合わせられない。

 昔友達に言われたことがあります。
 
 人間にも馬派とラクダ派の人が居て、

 馬の人は常に少しずつ自分の欲求を言うことができる、

 たとえば

 「お腹がすいた、水が飲みたい、疲れたから休みたい」

 でもラクダの人は違うらしいんだよね。

 ひたすら何も言わずに我慢して歩き続けてある日突然 

 バタッ! 

 って倒れて死んでしまうそうです。

  ヨーロッパでアジア人が難しいのは、子供の頃から教育されていた

「忍耐強さ」

 忍耐強いので、常にヨーロッパの人よりも意見するのが遅くなります。

 先にヨーロッパの人が文句を言いだすので、「調和」を大事にする

 アジア人は、問題を解決しようとさらに我慢してしまいます。

 でも基本的な考え方が違うんだよね、ヨーロッパの人は

 「とりあえずみんなで言いたいことはすべて話して、その後に解決する」

 でもアジア人は

「余計なことは言わずにとりあえずその場をまとめようとする」

 用はラクダなのだと思います。

 ヨーロッパの人は「馬」だよね、小出しにするからストレスが溜まらない。


 その二つの文化がミックスしているのがうちの学校です。

 結局はどちらも結果は対して変わらないし、結局は文化とか習慣

 よりも個人的な実力が大切なのだということもわかりました。

 最初は英語の問題もあって自己主張しない僕は困った日本人扱い

されてしまいましたが、プログラム6カ月が過ぎた今では

 みんなそれなりに僕のことを認めてくれるようになりました。

 でも英語の上達と一緒に自己主張することも少しずつ学んでいかないとな。

  って思います。

 「普通のことを普通に言えないと大人とは言えないよね」

  僕と同じように悩んでいる人は結構いると思います。

 自己主張することは人間関係を潤滑にする大切なテクニックだと

思って、みんなが上手になると良いなと思います。

  

 

2011年1月2日日曜日

管理と自主性自主性④

 実業団のフットボールではよく言われていました。


 強いチームで組織化が進んで、練習内容からプレー選択、

 チームの哲学までコーチがすべて組織化してしまうと、

 選手は安心してしまって、何も考えなくなる、

 そうなるとお互いに気がつかないうちに自主性は失われてしまって

 選手のフィールドの中での判断力は低下する、

 
 リーグ戦も終盤になり、プレーオフに入ると、

 時にはコーチが完璧に作ったシステムも機能しなくなることがある、


 そういうときには誰かがシステムを越えなくてはいけない、

 でも普段からそういう練習ができていないと、

 みんなロボットのようにしか動けない、

 だからと言って普段からシステムとチームのルールを

 無視されたのではコーチの意味が無くなる。

 
 その絶妙なバランスを保つことはとても大切だ。

「コーチの仕事は選手を完璧にシステムに通りに動くことを

 徹底することだと思うし、逆に選手は完全にシステムに支配されてしまって、

 自分で何も考えなくなると、

 試合をしてる選手しか感じることのできない

 勝つためのサインを感じることができなくなっています。

  それは時には試合をしてる人にしか感じることのできない 

 [勘] 

 みたいなものなのだと思います。」  
 
 僕は選手としてそのシステムを超えることが一番楽しいのだ。と思っていました。


 みんなと同じプレーしかできないのなら、別に僕でなくても良いし、

 チームの中でこれはタブーだ!と言われている

 プレーをして成功したとき、相手チームだけでは無くて

 自分のチームメートの驚く顔をみれたとき、その後のミーティングでみんなに

 「ウラさんこのプレーは結果オーライですけど、

 チームの方針とは違ってます。間違えてますよ」

 って言われても、そんなことは相手チームや観客にはわからないことだし、

 システム通りに動いたから負けました。

 では来年の為にシステムを作りなおす為なら良いけど、

 今年勝ちたいならそんな言い訳は必要ないよね。
 
 僕たちの目的はあくまでも勝つことであって、

 システムを作ることでは無いものね。

 逆に言ったらプレーを失敗してるのに、システム通りに動いたからこうなりました

 という言い訳なんて聞きたくないよね。
 
 特にそれが決勝とかプレーオフの負けたら終わりという試合ではなおさらだよね。

 でも失敗すると次のミーティングまでに上手い言い訳を考えておかないと、

 大変なことになります。
 
 ウチのチームは特にそういうことを徹底するチームでした。

 「人を管理するというのは5匹のトラをトラのまま管理することであって、5匹のトラを
 
  羊に変えて管理しても意味はない」

 僕の好きな言葉です。

 幸いウチのチームのコーチは、とても素晴らしくて、

 両方兼ね備えていたから僕たちは楽しくフットボールできました。

 管理と自主性のバランスはとても難しいと思うし、

 それを上手く使いこなせる人間になりたいと思います。

 

2011年1月1日土曜日

管理と自主性③

 三回目は逆の立場から書こうと思います。
 
 管理する側からの立場です。

ファミレスでは僕は常に社員でしたが、

2000年頃からどこの店も店長一人でお店を切り盛りするので、

フットボールの社員である僕は常に店長と二人でお店を切り盛りしていました。

 ちょうど会社側の店長と従業員の中間の立場でした。

 だから両方の立場が良くわかります。

 先日は

「会社のマニュアルをすべて守っていたら現場は成り立たない」

「意味の無い数字やスローガンを作って、人を管理しすぎると逆に白けてしまう」

 と書きましたが、それが無いと従業員のモラルはあっという間に下がります。

 遅刻、無断欠席、仕事をキッチリと終わらせないで時間になったら帰ってしまう人、

 つまみ食い、キチンと手を洗わない人、

 モラルってあっという間に下がります。

 そして素晴らしいことにどれだけ周りのモラルが下がっても、

 決してそれに流されることなく、

 文句も言わずキチンとプライドをもって仕事をしてくれる人もいます。

 僕の仕事はそういう人達をキチンと守ること、

 そうやって文句を言わずにキチンと仕事をしてくれる人ばかりが

 仕事を沢山するようなことが無いように、

 キチンと指導していくことが大切だとおもっていました。

 店長の中には、誰がどれだけ仕事をしようが関係ない、終わればよい!
 
 「真面目なやつは上手く使えばよいのだ」

 という人も確かにいましたが、僕は今になってもつくづく思いますが。

 真面目で大人しい人が、何も考えて居ないというのは大間違いで、

 そういう人こそ、よく人のことを考えているし、

 実際はとても傷付いているということです。

 そしてそういう人はある日突然辞めてしまったりします。

 そしてその時になって初めて周りが気が付きます。

  そういうものだよね。

 だからそういう人を守るためにも時には会社は

 スローガンを作らなくてはいけないし、数字にうるさく無ければいけないし、

 人件費、食材などの数字も切り詰めなければいけない。

 
 ということはやっぱりそういうルールは大切だということになります。

 もし会社がいい加減になって倒産すれば役員や社長は文句を言われるだけ

 では済まないし、

 「部下たちに嫌われたくなかったし、みんながわかってくれると思った

 からついつい甘くしてしまいました。」

 では済まないものね。


  となると最終的にはそのルールを使う人間がいかにその

 ルールの意図をキチンと意識して使うかが

 大切になってくるね

 「部長に怒られるから必ず8分で料理を出せ!」

  って指導するのか

 「ランチタイムのお客さんはみんな忙しい、できれば早く料理を出して、

 ドリンクバーでコーヒーを一杯のんでもらって一服してから

 午後の仕事に戻ってもらうには、頑張って8分で出したい!、

 もちろん会社の利益も大切だから、お店の回転率を上げるためにも

 8分は譲れない!」

 というのかでは意識が違ってくると思います。

 「部長の為!数字の為!」

 って言われても、だいたいどこの部長も嫌な奴だしね

 「なんであいつの為に?」

 って思うと体動かないよね
 
 用はルールとそれを使う人間が両方とも素晴らしくないといけないよね。

2010年12月30日木曜日

管理と自主性②

 それで会社が考えたことは、

「お客は来ない、食材の質はこれ以上は落とせない、

となると手っ取り早く減らせるのは人件費だ」

 どうやって減らすかというと、マニュアルを徹底させて

 「無駄、無理、ムラ」

 をなくすのだ!
 
 「こういうマニュアルっていうかフレーズ作るの会社って好きだよね」

 そしてこういう方にはまったフレーズができてしまうと、恐ろしく

 それに向かって突き進んでしまいます。

 でも面白いことにファミレスのマニュアルはすべてキッチリ守ると、

 仕事は成り立ちません。


 たとえば料理はランチタイム8分、ディナータイム12分で出さなければならない。

 それが会社の目標、だから部長はとても厳しくそれに対して怒ります。

 それが過剰に管理されると今度は従業員が

 「いっぺんにお客さんが入店して、一度に注文すると、8分で出せなくなる、

  部長に怒られて、本部から変な肩書の奴が一週間お店に張り付くことになる、
 
 それを避けるためには、お客さんを一度に案内しないほうが良い」

 ということになり、 空席が沢山あるのに、入り口で待たせたりします。

 お客さんは不思議がります、

 「なんでいつもと違うの? いつも勝手に座らせてくれるじゃん!

 8分で料理出せないのこっちだってわかってるよ、だってランチは忙しいもの」

 みたいなことになります。 

 「こっちもわかってるけど、実は他に理由が・・・・」

 みたいなことになって何のためのサービスかわからなくなります。

 結局は10枚くらいオーダーが一緒に入ると物理的に無理になって、

 料理が出てないのに、勝手に出たことにしてしまいます。

 そしてみんなが思います

 「この意味のない作業が無ければもっと早く料理が出るのにね・・・・」

 部長は、料理が80%以上8分以内に出た! という数字だけをみて

 大喜びして、そういう人が会社の中では評価されます。

 被害者はお客さんです。

  従業員達はどんどんやる気を失います。 白けてしまいます。




 

2010年12月29日水曜日

人を管理することと、自主性を保つことのバランス

管理することと自主性を保つことってとても難しいな

ってよく思います。

 たとえばファミレスに居たころ、店長って何でも管理しようとします。

 お辞儀の角度は30度、歩く速さはどれくらい、レタスは120グラム、

スープの温度は90度。

 まあそれは品質管理だからよいのだけど、人に対しても同じように

管理しすぎると、本当に困った時に誰も助けてくれないこと良くありました。

 無駄をなくす動作の為に常に従業員に向かって

「この動きは右手で、キッチンの引き出しはこうやって開けろ、

 冷蔵庫は開けっぱなしにするな。蛇口のを勢いよく出しすぎるな、

 この仕事は誰がやったんだ?

 この料理は誰が作ったんだ?

 シフトを変えたいときはたとえ子供が病気でも自分でかわりを探せ!

 料理は必ず10分以内に出せ!」

 常にマニュアルに追われていて、人間性は二の次。だからファミレス


 って滑稽に見えて、よくお笑い芸人のネタにされているよね。

 
 でも、どれだけ滑稽に見えたとしても、そしてやってる本人達も

自分で滑稽だとわかっていても、お客さんに指をさされて笑われても
 
組織に逆らうことができないのが日本の社会だと思います。

組織に逆らって制裁を受けるくらいなら、人に笑われても感情を殺して

マニュアル通りにやってるほうがよっぽど楽だということになります。

 
 でもそういうお店って非常事態にとても弱いんだよね。

 みんなが常に感情を殺して仕事してるから、

臨機応変に対応することができないんだよね。

 体を動かすことには慣れてるけど、心が全く動いてないから駄目なんだよね。


 

 ファミレスは3時から5時ってお客さんもお茶してるだけだから、

意外と落ち着いています。

6時から始まるディナーの準備をしたり、新人のトレーニングをしたりする時間です。

 僕も社員の頃はよくその時間に新人を教えたりしていました。

 基本的にはマニュアル通りだけど、

僕はなるべく自主性を持って仕事をしてほしかったので、常に
 
「君だったらどうする?どうあるべきだと思う?」

 って相手の意見を聞くようにしていました。

そうしないで一方的にこちらが指導しても、

相手は聞いてるふりはしてるけど、頭に入らないものね。

 よくいってました。

「とりあえず一通り説明するけど、今すべて理解しなくても良いからね、

わからなかったらその都度何度でも聞いてよいからね」

 でもどこの店長も僕のそういう姿勢は嫌いで、

「浦さんとりあえずマニュアル通りに押しつけちゃって良いしそのほうが楽だよ」

という感じでした。


 そんなことをしてるうちに4時ごろに夕立が降ってきたとします。

 7月頃にはよくあるよね。

 それが意外と7時くらいまで降り続くと、みんな晩御飯を買う為に

スーパーに行きそびれてしまうし、

 「それじゃあファミレスの宅配でも頼もうか?」


ということになって、5時あたりから急に宅配の電話が鳴りだします。

 でもキッチンは僕と新人の二人、

 少し早めに来てくれたバイトの子に入ってもらって、

あわてて宅配用の料理を作ります。

 新人の子にも気を使いながらですが、電話は店で受けているのでは無くて、

センターで一括して受けているので、一瞬のうちに三件が重なったりします。

 「ウラサン今の時点で5件です、

5時の注文だから遅くても6時までに届けないと行けないけど、

一軒だけ住所が全く逆です。

 6時にもう一人宅配する人が来るから

その人に持って行ってもらうように残してよいですか?」

 「わかった、良いよ、気をつけてね!」

 そうやってるうちにまた2件注文が入ります。


 合計7件、配るバイクは2台、キッチンは6時まで新人を含めて3人、

 僕のシフトは朝の9時から6時でおわりだから、新しく二人がキッチンに来ます。

 すでに45分での宅配は無理だから宅配時間を延ばすように

キッチンからパソコンに手を伸ばして、宅配時間を90分にします。

 それでも追加で3件入ってしまって、7時までに合計の注文が6件、

 おまけに金曜日などはお店も混んでしまって、6時に新人と僕が

 抜ける予定が、抜けれる状態ではなくなります。

 新人の子も手伝いたいけど何をして良いのかわからないし、

こちらも忙しすぎてどう指導もついつい手荒くなります。

 追加の注文がさらに3件入って、待ち時間を2時間に変更します。


 キッチンはすでにパンク状態、宅配用の食材ってそれほど沢山

お店に用意しているわけではないので、品切れが出てきます。

 「ウラサン、この注文はもう食材がありません、コールセンターに

連絡してください」


 「わかった、ちょっと待ってて、あとは何が切れそう?」

 「ドリアもない、フライもない、野菜もやばい」

 さっそうとしたキッチンにフロアーから声がかかります。

 「対してお客もいないのに、なんで料理が30分も出てこないの?」

 こちらとしてはお店のお客さんを優先してるつもりなんだけど、

 時には宅配を優先しないと、配達は3件を一度に持っていったり

するので、タイミングを合わせるのが大変になります。


  とりあえずコックコートのまま、お客さんに謝りにいって、

 フロアーをチェックすると自分が思っていた以上にお店が混み始めて

 いることに気が付きます。

すぐにキッチンに戻りますが、自分が何処まで料理を作っていたのかわからなくなり。

 抜けてる料理が一品でもあると、その宅配は出発できなくなるので、

悪循環になります。

 6時になって、キッチンに2人がきて、新人が抜けて

 4人で6時半まで料理を出します。

 一通りだしたら、いったんフロアーのお客さんの状態を確認してから、

おくれている宅配を自分の車で手伝います。

 7時までにクレームが一つもなければ8時には帰れますが、

 フォークが入ってなかった! ソースが抜けていた!
 
 一品足りない!写真と違う!遅すぎ!

 などのクレームが一見でもあって、コールセンターから

 [お店で対応してください。]

 ということになると、スーツに着替えて、そこから誤りに行きます。

 すべて終わって9時、部長から電話でクレームについて文句言われて、

 10時に帰宅、風呂に入って11時に寝て、明日はまた朝の7時には

 家を出て8時からお店です。
 

 お客さんに謝りにいって改善しますといっても

 雨が降るかもしれないから人を増やすことも、

 食材を多めに抱えるかともできるわけないから、謝るだけです。

 もともとは会社が人件費を削りだしてからこういうことが

 頻繁に起こるようになりました。

 そして上司からは人格まで否定されて。

「お前の常日ごろの指導の甘さが原因だ!」

 という結末に・・・

 「でも人間性は失いたくないし、偉そうに指導もしたくない・・・・」

 帰りに車で気がついたらよく歯ぎしりしていました。

 そういうときに限って、次の日に店長に言われます。

 「昨日に浦さんが指導した新人、辞めちゃいましたよ。
    やっぱり浦さんに指導は無理みたいですね」

 こんな毎日が続いた日々もありました。

 僕が難しかったのは、同じ時期に実業団でプレーしたいたフットボールは

 みんな教えられなくても自主的に行動してくれるし、

 みんながもっと働きたい、もっとチームに貢献したい。
 
 という人間の集まりだったのに対して、

 ファミレスはみんながあまり高いモチベーションを持っていなかったということ、

 それはもちろん社員である僕の指導力の無さもあるし、

  指導の仕方も変えなければいけなかったのだけど、

 それが僕には難しかったのだと思います。
 


 もともとは人を管理しすぎると、本当に困った時にみんな献身的に

働かなくなる。

 という話でしたがまた続き書きますね。