先日に東京の下町、葛飾区の都立高校にキャリア支援のお手伝いで行ったときのこと
進路担当の先生が挨拶のなかで、
「キャリア支援できてもらってもうしわけないのですが、うちの生徒が就職を考えるときに一番優先するのは、家から30分以内で通えるところです」
ということだった。
その場には30代、40代、50代の会社員の人たちがあつまっていたけどみんなとても驚いていた。
葛飾ってもともと下町だから地元意識が高いのかもしれないけど、僕の職場の八王子でも
同じような状況がある。
そういう世代を「マイルドヤンキー」というらしい。
傾向としては
・エグザイルが好き
・地元から出たくない
・「絆」、「家族」、「仲間」という言葉が好き
・車はミニバンが好き
・ショッピングモールが好き
ということだった、できちゃった婚の人もおおくて、夫婦で非正規雇用なので、両親の近くに住んで、子供を親に預けて共稼ぎで子供を育てるという。
最初は僕も驚いたけど、それで本人達が幸せなら何の問題も無いのでは?と思ってきた。
親にしても、若干お金の心配はあっても自分の子供が近くで子育てしてくれることはありがたいことだと思う。
2011年に起こった震災を多感な時期に体験したこともあるのかもしれない。
一流企業に勤めて親からも独立して、高層マンションに住んで、子供を幼稚園に送り迎えするという生活も悪くはないと思うけどマイルドヤンキーの生き方もありだと思う。
マイルドヤンキーということばを学校の先生たちと話し合ったら
「その価値観は悪くはないけど、ヤンキーという名前を付けられるのはかわいそう」
ということだった。僕もそんな気がする。
彼らは彼らなりの欲張らない幸せを知っているのかもしれない
「足るを知る」を実践しているのかもしれない。
・ゆとり教育でそだって
・震災で「生きる」ことの大切さを知り
・高学歴でなければ大学にいっても終身雇用は望めない
そんな世代の新たしい価値観なのかもしれない。
大人たちは自分が理解できない若者たちの価値観にヤンキーとかニートとか悪意を持った名前を付ける傾向があるけど、もっと前向きにとらえてあげればよいのにな、と感じる。
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