2012年2月11日土曜日

協力隊員の親達

留学するかどうか迷っている高校生に、大人は良いよ、

 自分の責任で何でもできるからね。って言った時に思い出して話したことがあって、

 協力隊に一緒にいった隊員にも二つのタイプがありました。

 一つは親から反対されている人、親からの理解を受けられず、

それでも自分の人生を進みたいと思って会社を辞めてでも参加する人。
 

 もう一つは親から

 「ダメだったらいつでも帰っておいで、私達はいつでも待っているよ」

と応援してもらって参加する人です。


  何をしようが親は無関心という人もいますが・・・

 親の理解が得られないまま参加している人は、

 やっぱり頭のはじっこで親の事がちらつくし意地になるから、

 どんな辛いことがあっても弱音を吐かずに頑張ると思います。

そうなると時には仕事に心のゆとりがなくなってしまうこともあると思います。

 弱音を吐いてしまって親から

 「だから言ったじゃないか、お前には無理んだったんだ!」
 
と言われるのがいやで頑張りすぎて抱え込んでしまう人も結構いると思います。

 でも協力隊の場合は行った現地と自分の能力や技術、

 人との出会いなどの運によるものが7割くらいを占めてるとおもうので、

自分のせいにしすぎないほうが良いと僕は思います。
 
 そこに親の反対を押し切ったという変なプレッシャーがかかると

 判断を間違いやすいと思います。


 親から

「いつでも待っているよ、自分のやり方でベストを尽くしておいで!」

と応援された人は、辛い現状になっても心が安定して弱音も吐けるし、

頑張らないといけないところ、妥協すべきところの判断も素直にできるのだと感じます。

 
 最後に僕が最も好きなパターンは

 親に反対されてきた隊員が現地に親を呼んで自分の生活や

現地の人達にどれくらい信頼され良い関係を作っているかを見てもらうことです。

親からしたら

「子供の頃から何を考えているか理解できないし、

何をやっても中途半端だと思っていたし、

ろくに相談もしないで勝手に協力隊に申し込んで飛び出していった自分の子供が、

ボランティアとしてこれほど輝いているとは」
 
と理解して、親自身の人生観もかえてしまう瞬間を見たときです。

仕事一筋で真面目だった親のほうがそういう気持ちになると思います。

 
 あといつも驚かされるのは、隊員として一緒に活動していたり普段生活していると、

「この人どんな親に育てられたのかな?なんでこんなに自由すぎるのかな?」

 って疑問に思ってしまう日本社会に不適合そうな隊員の親にあってみると、

メチャクチャしっかりしていて、優しくて、気が利いて良い人だったりします。 

そういうときに何かとてもうれしい気持ちになります。
 
それってウラさん自分の事でしょ。と思う人もいるかも知れませんけど、

僕はしっかりしているつもりです。

0 件のコメント: