2014年6月6日金曜日

オスギという男

アメフトをしていた時にオスギという後輩がいた

オスギはおばあちゃん子で子供のころからおおらかに育てられていたので、人に甘えるのが上手で、しかもとても優しい性格だった。

意地っ張りな僕とは全く逆の性格で、いま思えば僕はオスギから多くのことを学んだなーと思う。

 ある日オスギが僕に聞いた

 「ウラさん、人を判断する時ってその人のどこを見ますか?」

 そのときの僕はファミレスで働きながらアメフトをしていて、後輩が僕にはとても良いヤツなのに、自分より下の後輩にものすごく嫌な奴だったり、ファミレスで働いているときに、お客さんや僕たち社員にはとても気が利くのに、一緒に働いている人の悪口をものすごくいう人がいたりして、そういう人たちに疲れていた時期だったので

「俺に対する態度よりも、他人にどれだけ優しいかをみるかなー」

 と答た、するとオスギは少し考えてから

「ウラさん、それはウラさんが凄い人だからですよー、そりゃあ誰だってウラさんに偉そうな態度とりませんよ、 自分なんて誰にも相手にされないから、他人が少しでも話しかけてくれただけで、とてもうれしくって、なんでこの人話しかけてくれるのだろう?って思いますもん、さすがウラサンだなー」

って言いました。

 その時に僕はドキッとしたんだよね。

自分は結構うぬぼれているな、ってオスギがそれを悟らせようとしていったのかどうかはわからないけど、オスギは若いのに世の中のことが僕よりもわかっているなと感じました。

ちなみにオスギは苦労して公務員になり、今は結構出世しているはずです。

   

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