2010年3月8日月曜日

妊娠していますか?


昨年に巡回していたラムカエル小学校には、メリーと

ベティーという女性の先生がいて、2人とも体育には凄

く協力的で良い先生でした。

男子対女子でドッチボールをやっているとどうしても劣

勢になってしまう女子チームを助けます。
 
 優位に立って調子に乗っている男子に容赦なくボー

ルをぶつけていきます。子供の頃から木の枝を投げてマ

ンゴーを落としたり、犬を追い払ったりしているのでコン

トロールは素晴らしく、形勢は一気に逆転して男子生

徒は狭いコートに逃げ惑います。
 
 外野に入ると他の女子生徒から

「ギブ!」

といってボールを取り上げます。女子生徒の仕事は拾

ってきたボールを2人の先生に渡すことになりおかしな

チームワークが成り立ちますが、そうやって先生の役に

立てることがうれしいみたいで、率先してボールを拾います。

2人の先生がいままで自分たちを苦しめた男子生徒を

撃退することに声援を送ります。

 僕の目標とする技術移転の形とは少し違うけど、ま

あ授業に参加してくれてるしこれはこれで良いのかな

 などと考えていましたが、今年になって2人に会うと、

二人ともまだ0歳くらいの子供を抱いています。

ってことは昨年は2人とも妊娠していたということです。 

 バヌアツの女性は結婚するとアイランドドレスというか

らだのラインが見えない頭からスッポリかぶるドレスを着

るので、妊娠しているかどうかわかりにくいです。
 
 「一緒にグランドに出て授業をして欲しい」

 と尋ねたところ

「妊娠しているから無理」

 と嫌な顔をされることもあるし、

おなかが目立って大変そうなので、妊娠しているなら

無理に授業に参加しなくても良いよといったら、

「妊娠はしていませんけど!」

と嫌な顔をされることもあるし、女性の先生の扱いは子

供以上に難しい事があります。


しかもバヌアツは妊娠することはそれほど珍しいことで

はないので日本みたいにオメデトウとかは言わないです。

 世間話の中で

「妊娠してるの?」

 って聞いたところ

「今、妊娠してるかどうかなんて私にもわからないわ」

と少し意味ありげなほほえみと共に言われて戸惑った事もありました。

20歳から40歳までの間に10人近く子供を産む人も

多いのでそういう感覚なのかもしれないけど、

僕にはよくわからない感覚です。 女性だったらそういう

感覚わかるのかな?

 でももし妊娠してるの?って尋ねて
 
 「ウラ、私に妊娠して欲しいの?」

って答えられたら新たな展開がうまれてしまいそうなので、

色々な意味で相手を選んで聞かなくてはと思います。
 
 写真中央でグリーンのシャツを着ているのがベティー

先生で、その左はキンディーに通っている娘さんです。

キンディーの集会の時の写真です。

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