2010年3月8日月曜日
優しいシャボン玉
夕方にちびっ子メンバーが騒がしいと思って外に出てみ
ると、ナッシーが空になったツナ缶の容器に洗剤を溶か
してその中にパパイヤの枝を突っ込んでストロー代わりに
して、シャボン玉を作っていました。
ナッシーが立っているのはオータータンクを載せる為の
足場のようなもので3メートルほどあります。
下に居るメンバーは降って来るシャボン玉を一生懸命
に取り合っています。
しばらく見ていてから、志村ケンがやっていたみたいに
シャボン玉を食べるまねをしてみよう、と思って僕もみん
なの輪に入って落ちてくるシャボン玉を掴んで食べる振
りをしてみました。
子供たちはみんな驚いて
「ガーラ!ウラがシャボン玉を食べている!」
「ウラの国ではシャボン玉は食べ物なの?」
って言われたので
「そうだと、美味しいんだよ、ナッシー!俺はお腹が減ってるからドンドン作ってよ!」
って冗談で言ったら、クレガーがみんなに
「今ウラはお腹が減っていてシャボン玉を食べているから、みんなはシャボン玉を壊してはいけない、ウラに優先的に食べさせろ!」
と言うとみんなも
「それはもっともな話だ・・・・」
と言って僕から離れて僕がシャボン玉を食べる振りをしているのを遠まわしに
「スッゲー!」
っと言って観察していました。僕は思わぬ展開に少し
戸惑いながらどのタイミングで嘘だと伝えようかな?
って迷っているとみんながナッシーに
「ナッシー、ウラはお腹が減っている、もっと早く作れないのか?」
そして、焦るナッシーに我慢できずに、サック、クレガー
フーソフィーが足場に登ってナッシーから缶をとりあげました。
僕はだんだんと本当のことを言い出せなくなって、とり
あえずおなかがいっぱいになったから大丈夫だ。と言いま
した。
「本当に一杯になったの?大丈夫なの?遠慮してない?」
と上に登った三人は心配そうなのか残念そうなのかわか
らなかったけど、とりあえずそういうことなら俺達も食べて
みようと言う事になり、みんなで必死に食べていました。
みんなが何処まで信じていたのかはわからないけど、
まさに半信半疑というかんじだったと思います。
でもそういうときの子供達の優しさってとてもうれしいも
のです。
お腹は一杯にならなかったけど、胸は一杯になりました。
写真は必死に僕に餌を与えている時のナッシーです。
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