2010年2月23日火曜日

植える木間違えたかな?


僕が島に来て体育委員会に集まってもらって最初に言った言葉は
 「バヌアツの体育が10年後、20年後に花開くように、僕達で一つの種を植えよう、僕は自分で実が取れるまで育てることはできないけど、小さな種を一つ植えることくらいならできると思っています」
 
 と話したんだよね。おそらく木の絵を描いて説明したから僕の言葉が足りてなくてもメンバー8人は理解したと思います。
 
 でも結局は今年は種さえ植えれませんでした。体育委員会として毎年行ってきた体育大会すら開けなかった。現状維持すらできなかったってことです。
 理由はいろいろあるんだけど、今になって思ってることは
 
 一つの種を植えようという僕の考えは間違っていなかったけど、植える木を間違えていたのかな?ということです。
 僕は日本人だから気がつかないうちに「桜」を植えようとしていたのかも、桜って年に一度しか咲かないし、それ以外の時は枝は黒くて気持ちが悪いし、まっすぐに育たないから材木には使いにくい、虫は良くつくし、綺麗な花が咲くまで10年はかかってしまうよね。 
 日本人にとっては一年に一度だけ綺麗に咲いてパッと散っていく桜に人生のはかなさを感じるし、すでに文化になっているけど、それは何百年も桜と付き合ってきたからであって、それをほかの国の人が理解するのって難しい。
 もちろん体育委員会に対して桜の木を植えるほど難しいことを要求したわけではなく、2週間に一度のミーティングにちゃんと全員がきて年に一度の体育大会を行うことだけです。
 でも結果的にそれすらできなかったということは僕は「桜」を植えようとしていたということだと思います。
 
 もし「竹」だったらどうだったのかな?3ヶ月くらいで大きく育つし管理も簡単だし、細く切って編めばココナッツよりは丈夫な籠が編めるし簡単な家具だって作れる。バヌアツの土は凄く栄養があるからもしかしたら日本の三倍くらい大きな竹が育つかもしれなよね。
 花は咲かないけど「竹」を植えてそのよさを広めることなら僕の残りの一年でできるのかなー?
 とりあえずバヌアツの体育としての「竹」って何にあたるのかを一生懸命考えないとね!
 
 写真は体育のワークショップ公開授業での一コマ、子供が上手くピラミッドを作れないのにイライラして自分達がやりたいと言ってできた先生達です。
 授業を受けていた子供達が逆に拍手してました。この後の縄跳びでも先生たちは大ハッスル!
 「憎めないよねー!」

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