2010年3月5日金曜日
引きこもりの時期
ちょうど一年前の今頃、離島に来て一ヶ月だけ一緒だった先輩隊員が帰国して、島に一人になって約3ヶ月が過ぎた頃でした。
言葉もマダマダで
「何処の国から来たの」
って聞かれてるのに
「イエス」
って答えてたり、余計な事言って相手を困らせなくないから愛想笑いばかりを浮かべて、そのうちだんだんと人と話すのが面倒になり、仕事以外の時は部屋の中に引きこもったりすることが多くなっていました。
寂しいそうだからとバヌアツ人が夕食に誘ってくれたりするのですが、言葉がわからない中での食事は一人で居るより余計に寂しさが増すし、できれば誘って欲しくないなー、と言い訳をして断る事もありました。
部屋の中でDVDをみたり、本を読んだりしているのが唯一自分を取り戻せる時間のような気がしていたとおもいます。
人間って言葉や情報のインプットとアウトプットを繰り返して暮らしていると思うけど、あの頃はインプットばっかりでアウトプットをまったくしてなかったと思います。
そういう生活を続けていると話す事を忘れてしまうような気がします。
ビシュラマ語がまったく伸びてないな?って思ったのもその頃でした。言葉を口から出そうとしても上手く出ないんだよね。心の中で最初からあきらめてしまっているというか、バヌアツに居れば居るほどドンドン現地語が出てこなくなるような気さえしました。
そんななか首都に上がる機会があり久々に他の隊員にあって日本語をおもいっきり話す事ができました。その時はスッゴク喋りまくったと思います。
喋ることの楽しさを久々に思い出した気さえしました。
約一週間ほど首都に居て島に戻った時に不思議に感じたのはあれほど話せなかったビシュラマ語も意外と口から出るような気がしました。
日本語とかビシュラマ語とかは問題ではなくとりあえず話すってことを忘れてたみたい。
何で首都で日本語話しただけなのに、ビシュラマ語が伸びたのか不思議だな?
って思ってたけど、それからは少しずつ話せるようになりました。今考えても不思議だけど、そんな時期もあったなー
って思い出すことがあります。
写真は先日海に居た男の子、地元の言葉で裸は「マルマル」
というので彼はマルマルボーイと呼ばれていました・・・・
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