2010年3月5日金曜日

一年住んで思うこと⑥ (明るい未来)


現地の人の気持ちを考える時によく僕が思うことは、もしタイムマシーンがあって、50年後の未来から今の日本にボランティアがやってきたら僕はどんな気持ちがするかな?
 ってことです。
 僕達日本人はすでに世界のトップにいるからそういう気持ちって想像しにくいからあえて未来から来てもらうことにしています。
 
 2058年から人がやってきます。
医療、教育、政治、建築、経済なんでも良いです。
 
 ファッションとかも僕らとは違っていて、パソコンとかは持ち歩くものではなくて、すでにウィンドウズ2058が頭にインプットされていて、USBケーブルの差込口が首の後ろとかについていて、語学とかは勉強して覚えるのではなくて、ソフトを買って頭の中にダウンロードすればその日から何処の国の言葉でも話せたりします。
 
 右利き左利きとかもなくて、みんな両方つかえます。だからサッカーとか野球とかの考え方はまったく変わっていて、僕らが尊敬している、松井やイチローなんかよりももっと凄い選手がいたりします。
 
 そんな人が未来から日本にやってきます。

・平均寿命が85歳なんて可哀想、未来ではみんな100歳超えてるよ

・終電ってなに?2058年は24時間電車が走ってるんだよ

・待ち合わせに5分もくれるなんて相手に対するリスペクトが無いよ、5秒くらいなら許せる範囲だけどね

 なんて会話になります
 
そして選ばれた数人の人だけが未来へ連れて行ってもらって、2058年を見てきます。
 
 それまで2008年の人達のなかで信じられて誇りに思っていた
経済力や価値観に不安を感じたりします。
 
 2058年の人達を受け入れる人達と受け入れない人達が出てきて、受け入れなかった人達は自分達のプライドを保つ事ができるけど、取り残されているという焦りも感じながら生活していく事になります。
  
 その時僕が未来の人に求める事ってなんだろう?
 
 もちろん僕は好奇心があるか未来の話はすっごく聞きたいです。僕の可能性を試せる何かが未来にあるなら行ってみたいとも思います。
 でももし僕が50歳くらいで、今僕は34歳なんだけど、それ位の年の未来の人がやってきて、50歳の僕と話す時、未来のテクノロジーの話が聞きたいかな?って思うとそうではない気がします。
 やっぱり家族のあり方とか、生活や文化、あとは未来の人の一般的な考え方よりもその人個人の人間性などが聞きたいと思います。
 
 そして生きてきた年代は違っても僕の50年の生き方も興味を持って欲しいとも思います。
 
 もし未来の人が僕に

・2058年にはみんながわかり合えるようになって、戦争とか軍隊とかは野蛮だし意味が無いと納得できて、世界中から兵器と呼ばれるものは無くなったんだよ。

・宗教はコンピューターの発達で語学が学ぶものではなくてダウンロードするものに変わったので、それぞれの宗教がお互いを理解する事が簡単になって、みんなで話し合った結果、それぞれの考え方の良いところだけをまとめた宗教ではない「一つの考え方」というものを世界中で作って仲良く暮らしているよ。
 もちろんそれぞれの宗教はそのまま継続して信じられているよ。

 ・人種のミックスが進んだので、人種差別は無くなったよ、だから人種よりも個人個人の考え方のほうが意味を持つということに
なったんだよ。

・ゴミ問題は妥協策としてとりあえず宇宙に捨てる事で解決ているよ
 
 そんな会話をしてくれます。
 
 そしてやっぱり未来から来た人は謙虚でおおらかで明るくあって欲しい、未来の人がみんな疲れた顔してたら僕らも憂鬱になるものね。
 僕らと同じ目線で僕らの生活の問題を一緒に考えて欲しいとも思います。
 2年たったら2058年に戻ってしまうことは悲しいけど、2058年にもどっても僕の事は忘れて欲しくないとも思います。 
 
 写真は僕が撮ったものではなくてバヌアツ隊員のN嶺さんのものです。みんな良い表情をしていて僕の大好きな一枚です。
 

0 件のコメント: