2010年3月5日金曜日

女の子が偉そうな理由とは?


先日友達が旅行に来たので、タンナ島にあるカスタムビレッジに行

ってきました。

するとなんとなく様子がおかしいというか、子供たちが僕と目を会わ

せないように隠れているような空気が流れています。
 
なんでかな?って思ってよく見ると、そのうちの一人が

 「ミスターウラ!」

って話しかけてきたので驚きました。

 僕が巡回している学校の子供達が混じっていたのです。

カスタムを守っている村でも何人かの子供は学校に行ってるみたい

で、学校に行っているときは洋服を着ているのですが、村に戻るとナ

ンバスと呼ばれる腰ミノに着替えて生活しているので気がつきませ

んでした。

 これも時代の流れだなー、と感じました。
 
 一度教え子のロウノンという男の子と学校帰りに村に行った事が

あったんですけど、そのときも村の入り口に来たときにロウノンが

 「ウラ少し待っていて」

 というので待っていると、ロウノンが村の入り口にある自分の家に

入って行って、出てきた時には腰ミノに着替えていました。

 出てきたロウノンも僕に腰ミノの姿を見られるのは少し恥ずかしそ

うでしたが、僕にチーフを紹介する時には尊敬をあらわす為に、洋

服は着てはいけないみたいでした。

 5年生のロウノンは緊張しながら僕をチーフに紹介してくれまし

た、もちろんチーフはバヌアツの公用語であるビシュラマ語は話せな

いので、ロウノンが通訳をしてくれます。

 まだ子供なのにすっごくしっかりしていましたが、しばらくすると椅子

に座って両手を腿の下に入れて足をバタバタと振って遊んでいた

ので、マダマダ子供なんだなと思いました。

 ロウノンは普通なら3年生くらいの体の大きさなのに5年生に居ま

す、なかなか頭が良いみたいです。 

 僕はロウノンが好きです、次回は彼の兄弟を紹介します。


 
 授業中に一列に並んでコーンの上をジャンプしたりする時がある

んですけど、ローカルなエリアの学校に行くと、なぜか女の子がみん

な順番を待っているときにみんな偉そうに腕を組んで居たりします。

そして先生達が必死に

 「腕を組むな!」

 と怒っていた事がありました。

 あの時は

 「小学生の女の子なのにみんな偉そうだなー」

 って不思議に思っていたけど、カスタムの強い村では女の子は腕

を組んで胸を隠す習慣があるみたいで、列に並んだりして、少し不

安になったりすると自然と普段の癖が出るみたいです。
 
 カスタムビレッジで教え子に会った時にようやくその理由がわかり

ました。

 別に偉そうだったわけではないみたいです。

 もし僕が腰ミノつけて学校に行って授業したらみんな喜んでくれる

かな?
 
でも組み体操とか逆立ちはこれでは難しいな?って思います。
 
 写真はカスタムビレッジです、左のほうで腕を組んでいるのが

 良くあるスタイルです。
 

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