2010年3月5日金曜日

ケニーと観光①


バヌアツは二学期が終わり二週間のお休みです、日本で言う夏

休みだけど、こちらは季節が逆なので冬休みという事になるけど、

常夏なのでやっぱり夏休み?まあ一年中夏だからそういう表現の

仕方はできません。
 
 首都から何人かの教員隊員とその友達がタンナ島に遊びにき

てくれました。

 今日はみんなでタンナ島観光です。
 
 トラックをチャーターしたので、僕は家でピックアップを待ちます。
 
 でも退屈なので、庭でなんとなく木を削っていました。

 するとフラッとケニーが現れました。

 ケニーはフランス語学校の5年生、ハニカム笑顔の素敵なおと

なしい男の子です、彼が僕の印象に残っているのは、授業に思

いっきり遅刻してきたのに、その素敵な笑顔と悪びれなさで何事

も無かったように授業に入ってきたことです。

 実際に本人はいつも楽しそうで、世の中に自分を責めるものな

んてなにも無いよー!

 って思ってるみたいです。
 
 そのケニーと二人で木を削ります、削っていたのは畑を耕すクワ

の柄の部分でそこに鉄でできたクワを差し込んで庭を耕します。 

先日にストアーで見つけたので高かったけどこれは必要!と思っ

て買ってきました。
 
 僕はケニーに自慢げに、

 「この棒を上から順番に削っていって、このクワを通すんだよ、

 下の部分を太くして上は細くしておけば鉄の部分が外れて飛ん

でいってしまう事は無いでしょ」

 と説明します。ケニーもうれしそうにうなずきます。
 

 でも太さ十センチほどある角材を5センチくらいの棒にするのは

結構大変で、僕も途中で疲れてきました。

 するとヒロが時間よりも早くウチにやってきました。
 
 俺がヒロに、

「この棒にクワをつけようとおもって削ってるんだけど、棒が大きすぎて全て削るのは結構大変なんだよ」

 というとヒロはあっさり

 「浦さんこういうのはですね、先の部分だけを削ってそこにクワを差し込んで、開いた隙間にクサビを打ち込むものですよ、全て削って上からクワを通したらとっての部分が細くなって下に行くほど太くなって握りにくいでしょ!」

 って言われて僕も納得、さすがヒロだとおもって、早速ケニーに

説明してやろうと思って彼を見ると、なにか意味ありげな笑顔

 「お前もしかして、クサビのこと知ってたの?」

 って聞くと、相変わらずの悪びれない笑顔と共にコクリとうなず

き、声を上げて笑い出しました。

 おそらく日本人は賢いからそんなことは当然知っていると思って

いたのかもしれませんが、それにしても先に提案くらいしてくれても

良いよね。
 
 写真はケニーです、なぜかこの日はブルースリーの顔の入った
 Tシャツを着ていました。
 
 

0 件のコメント: