2010年3月5日金曜日

ケニート観光⑤


そのままトラックは火山に引き返します。火山の入山料は2250円

です、これはバヌアツの物価からいって高すぎです。ちなみに観光客

は払いますが、バヌアツ人は払いません。
 
 現地の言葉で、俺たちはボランティアだし何度も来てるから払わなく

て良いよね?

 って言い張って何とか値切ります。   
 
 ちなみに僕はすでに10回は登っているので、絶対に払いたくありません。
 
 そしてそのゲートのところにあるカバというバヌアツ特有の胡椒科の木

の根を水で溶いた飲み物を飲みます。

 これは大人の男性しか飲めないとされているものですが、ここは観

光用のゲートなので女性も飲めます。

 みんなでためしにタンナ島のカバを飲もうという事になり、車から降り

ましたが、カバは子供は飲むところも見てはいけない、と思っているの

か、車から降りてこようとしませんでした。

 「お前もまだ可愛いところあるじゃん」

 と思ってみていましたが。少し可哀想だったのでクラッカーを渡すとう

れしそうに食べていました。

 きっとお腹が相当すいていたのだと思います。
 
 ゲートから火山までまた相当急な坂を登ってほぼ9合目といったとこ

ろに車が止まります。

 そこでみんなはそれぞれにフリースやウウィンドブレイカーなどを着込

みます。

 ケニーは何も無いけど、僕も自分の分しかないし、勝手にここまで

ついてきたのだから我慢しろと思ってみていると

 ちゃっかり女性たちが持ってきていた大きなバスタオルをかりて体に巻

いていました。  

 最初にトラックの荷台に乗っていたときには、なんとなく僕を頼るよう

な目で見ていたケニーもトラックの中に座らせてもらってからというも

の、もう僕にはようがなくなってみたいで、中にいる女性達に上手く甘

えて、後ろで寒いのを我慢しているトラックにしがみついている僕の事

を軽視している気がしてきて、

 「寒くないか?」

 と声をかけるを辞めて僕はスタスタと火山の頂上へと向かいました。

 僕自身が少しでも早く体を動かして温まりたいという気持ちが働い

ていました。
 
 写真は火山のふもとから見上げた火口です。
 

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