2010年3月5日金曜日

ケニート観光②


ケニーが今日は何をするのか?ときいてきたので、今から友達

と観光するんだよ、と言いました。

 ケニーは二週間休み何するの?自分の実家に戻ったりしないの?

 って聞いたら、彼の村は南東にあるから僕らの住んでいる西か

らは山を挟んで裏側にあたり、海沿いに戻っても山沿いに戻って

も20キロ近くあるので、帰れないということでした。
 
 今は何処に住んでるの?って聞くと、「上の村」、というシンプル

な答えが戻ってきました。でもせっかくのお休みなのに、家族に会

えないのは可哀想な気がしました。
 
 今から僕らが行くのは島の東側です。山側から行ってちょうど南

東との境に突き出たような形になっているポートレゾリューションと

言う湾と、火山を見に行きます。
 
 乗っけていってあげたいけど、トラックは優勝パレードトラックとい

うピックアップトラックの荷台にベンチを乗っけて、三人が座れるよ

うにしたもの、これだと助手席に一人、後部座席に三人、そして

トラックの荷台に3人と計7名が座れます。片道2時間のオフロ

ードは二台の後ろにしがみついて行くには遠すぎるので、優勝パ

レードをお願いしていました。
 
 しかしやってきたトラックはなぜか荷台に椅子が着いていない普

通のピックアップトラックで、僕らはがっかり、今から片道2時間トラ

ックの荷台にしがみついてオフロードの山を登るのか・・・
 
 仕方なく荷台に座ると見送っているケニーの意味ありげなまな

ざしを感じました。

 後ろに3人乗るはずだったトラックは椅子が無いのでコーナーが

四つ、その一つが空いています。僕の家の前でトラックがUターン

しているのを見送るというより何かを訴えかけているように見てい

るケニーに、

 「ケニー実家に戻るのに何か荷物とか取りに帰らなくてもよいのか?」

 と聞くとニンマリ笑って

 「もちろんそんなもの無いよ」

 「じゃあ南東との境までこのトラックに乗っていけばそこから二時間も歩けば家まで帰れるけど来るか?」

 と言ったらトラックに飛び乗って着ました。
 
前回はいつ実家に戻ったのかは知らないけど、まったく荷

物も無しに何ヶ月も「上の村」に住んでいたのかと思うと驚きです。

 それがこのたびの始まりでした・・・・・
 
 写真は今回な乗れなかった通称「優勝パレードトラック」 
 
 これに乗って島を旅すると島の人みんなが手を振ってくれて
 
 なにも優勝してないけど優勝したような気分になれます。
 
 冬は少し寒いけど、夏は最高です。
 

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