2010年3月1日月曜日

授業の工夫② (今あるもので何とかする)


どこの国の体育隊員も一緒だと思うけど、途上国って道具が無い、特

に僕の仕事は島の60校のまあ出来るだけで良いから将来継続的に体

育が出来るようにってことになってるので、一校だけに援助とかは出来な

いです。
 
 日本は鉄棒があったりのぼり棒があったり、夏の時期は水泳、冬はマラ

ソン大会に向けて長距離を走ったりと、比較的目標があってやりやすい

です。
 
 教育事務所のオフィサーなんだから、目標作ればよいじゃん!

 って言われるかも知れないけど、組織作って計画的に物事を進めるこ

との難しさはここでは書ききれないのでまた今度にします。
 
どこの学校も道具はボールが4個くらいとコーンが12個、バレーボールネ

ットが一つって感じです。

 それがベーシック、ちょっとお金のある学校だとフラフープがあったりします。
 僕が巡回指導を始めるときにまずチェックするのは学校の運動倉庫、

倉庫っていうか大きめのダンボールに過去に援助されて要らなくなった、

テニスボール、ラグビーボール、バドミントンのラケットだけ、ピンが折れてし

まった空気入れやカイト(凧)などが入っています。それらを使ってどんな

体育が出来るかを考えるのが僕の仕事になります。

 ちなみに僕がオフィスに持っている道具はボール6個とメジャー、縄跳びです。

 学校にあるもので足りない時はこれを背負って行きます。

 赴任当初はたくさん道具を援助してあげてみんなに喜んでもらおうと言

う気持ちが少なからずありましたが、何処の学校にも壊れて使われなく

なった道具が捨てる事もできずに置いてあるのを見て。
 
 「今あるもので何とかする!」

 という強い気持ちが生まれました。
 
 「足りないのは道具ではなくて想像力だ!」
 
 なんてかっこよいことはまだ言えないですけど・・・・
 
 でもそれが基本だと思います。

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