2010年3月1日月曜日

聖地ホワイトサンズへ①


この川の向こうにある村の学校でも巡回指導に行きたい!

二週間の春休みが終わり、今日から二学期、この川の向こうにあるホワイトサンズでの巡回指導はかねてからの目標であり挑戦でした。

ホワイトサンズはタンナ島の東側にあり、イギリス、フランスが空港を西側に作ったのは火山のあるホワイトサンズよりも飛行機の安全を優先した為だと思います。

なんといってもホワイトサンズにあるヤスール火山は毎日爆発しているからね・・・

そして東側よりも気温が低い、だから最初は夏に行こうと思っていたんだけど、その時期を昨年逃してしまい、今年の一学期から行こうと思っていたら、雨季にあたってしまって道が悪いし、雨だと思うように授業もできないし、それで結局二学期になったら行こうと考えていたんだけど、今年の雨季は平年より長く、一雨ごとに寒くなってドライシーズンに近づいていくとは言うものの、いまだに雨、そして寒い、川は見ての通りの増水で雨こそ降ってないけど、いつ降り出してもおかしく無い感じ。

もしこの川を渡った後に雨が降ってきたら戻ってこれるかな?
しかも毎週この川を渡って授業しに行く事にそこまで意味があるのかな?
って考えながらも空と川を見上げてしばらくビスケットをかじってました。


巡回指導をお願いするレターを出そうか出すまいか迷いながら川の手前でビスケットを食べていると、30分に一台くらいトラックが川を渡っていきます。

そしてそれをかわらで見ている黄緑色のカラフルなシャツの親父とボロボロのグレーのシャツとその仲間たちが、
「渡るなら俺たちがバイクを担いでやる!」
とか
「俺が浅いところを先に歩いて示してやるからその後をこい」
とか僕と僕のバイクに興味津々な感じです。

でも僕が迷っているのはここで川を渡って向こうの学校にレターを出してしまうと、これから一ヵ月半毎週この川を渡らなくてはいけなくなってしまうから、雨季が完全に終わってからもう一度出直そうかな?
っていう深ーい考察がその時に行われていた途中だったので、今ここで川を渡りたいだけではないという問題なのです。

とりあえずビスケットをかじって気分転換していたのは何も空腹だけではなくいったん自分を落ち着かせようという気持ちがあったからなのです。 

後はただ座ってるだけだと親父達が話しかけれ来るのでビスケットをかじっていれば、近寄ってこないかな?

とも考えていました、いずれにせよ今ここで川を渡るかどうかが今後
約一ヶ月半の巡回指導の仕事を大きく左右します。

でも親父達にそこまで話して事情を説明するのは難しく、親父達とは少しだけ距離をとって、味のしないビスケットをまた一人でかじって考えていました。

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