2010年3月1日月曜日
聖地ホワイトサンズへ⑤
問題の川は相変わらずゴーゴーと流れていました。
親父とその仲間たちも雨が降ったので家に戻ったようで
した。
でもその代わりに新車のマツダのピックアップトラックが川の途中で深みにはまって立ち往生、4人の男たちが一生懸命に押していたけど、すでにエンジンが止まっていてマフラーが水につかっていたから、多分もうだめかな?って心配していると、その中の一人がやってきて
「もしお前が運良くこの川を渡る事ができたらレルマケルという村に行って応援を呼んできて欲しい!」
といわれました。
こうなったら人助けのためにも絶対にこの川を渡ってやる!
自分の為ならあんまり力がでないけど人の事にはなんか意味も無く使命感ができたので行きに川を渡り終えた時に自分で目印に突き刺した流木と、黄緑シャツの親父が川の対岸に突き立ててくれていた浅瀬を示す流木を目安にポイントをきっちり確認して来た時よりもアクセルを強目に吹かして一気に川を渡りました。
もうパンツまで濡れているので、洋服が濡れる心配などしなくてよいので一気に川を渡りきりました。
そしてレルマケルに行って応援を呼んで、そのまま自分は帰路へと向かいました。
途中で二回ほど休憩してイサンゲルに戻ったのは夕方の4時半、村人に顔色が悪いと言われて、そのままその日はなにもしないでゆっくりと寝ました。
アレから一週間、その週他の巡回先の学校も相当道の荒れた学校だったので、半ばふてくされながら山を登っていきましたが、やっぱり普段ボランティアとは無縁な僻地に住んでいる子供であればあるほど、体育の授業を喜んでくれて、授業が終わって子供達が名残惜しげに僕のバイクを取り囲み、その後出発と同時にいつまでの後ろを追いかけてきてくれる姿をバックミラーで見ながら、
「仕方ないから来週も頑張ってくるかな?」
って思ってしまいます。
学校によっては僕が来る為に学校まで上ってくる丘の道を生徒に補修させるから来て欲しい、といってくれるところまであって、さすがにその学校には、雨季が終わったら必ず着ますので、と断った事もありました。
そして二学期二週目の月曜日、今日はもう一度あのホワイトサンズと川にリベンジだ!
という事で朝から気合をしれてイロイロと準備をしました。
予備のガソリンと川を渡った後でチェーンに塗るオイル、タイヤがずれてチェーンがたるんだ時に修理する工具、そして雨合羽と飲み水、寝袋、先週の月曜日から咳が止まらないので、そのためのイソジンも持ちました。もちろんジップロックに密封したトイレットペーパーもです。
でもイソジンを薄める水までは持つ余裕がないので、困った時にはイソジンを原液のままノドぬーるスプレーのようにノドに数滴垂らします。結構効きます!っていうかスッゴク聞きます!
ちなみに先輩隊員にはイソジンしてたらバヌアツ人に吐血してると間違われて大騒ぎされた人居るらしいです。
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