2010年3月1日月曜日

ナニゴード


夕方に二軒先のナッシーが、アルプス少女ハイジのユキちゃんみたいな羊をロープでつないで散歩を
 
 していたので、
 
 「ナッシー羊飼うの?」
 
 って聞いたら
 
 「ナニ・ゴード!ナニ・ゴード!」
 
 って叫ぶから、ああ僕のビシュラマがまた通じずに、ナッシーは僕が「それなんだ?」って聞いてる
 
 と思ってるんだなー。って思ってこっちも
 
 「ナニ・ゴード!」
 
 って叫んだら、満足そうに去っていきました。
 
 でも羊なんて飼って面白いのかな?
 
 って思ってたら、次の日のお昼にドアのガラスをコンコンとたたく音がしたので、出て行くと
 
 「ウラ、これはお前のナニ・ゴード父ちゃんが持って行けだって!」
 
 良く見ると羊の後ろ足で長さは50センチくらい、踵から下は毛が剥いであるけど、足の先は
 
 ケンタッキーフライドチキンのアルミフォイル見たいにまだ毛がついてて結構リアル・・・
 
 一瞬焦ったけどこういう時はさっさとお礼を言ってから考えるべき!と思って
 
 すぐにそれをナッシーから受け取って高く上げて、ナッシーの親父に向かって
 
 「ありがとう!」 

 と挨拶、でも握ったらさらに気持ちが悪い・・・・
 
 どうやって食べるの?ってきいたら 
 
 「ボイル!ボイル!」 
 
 でもこっちの人が言うボイルって、煮るのも焼くのも、すべてボイルだから結局どうしてよいかわからず。
 
 とりあえず塩と胡椒を綺麗に塗って、ガーリックと一緒に中華鍋で焼くことにしました。
  
 焼きだしてから気が付いたんだけど、鍋は直径30センチなのに、脚は50センチなので、肉の部分が
  
 ちゃんと鍋の底につかないから煙ばっかりで火が通らない。
 
 仕方が無いから包丁で足首から切ろうと思ったんだけど、骨が硬くて包丁では歯が立たず、
 
 まな板とブッシュナイフを外に持ち出して、大きく振りかぶってバッサリ骨ごと切り落としました。
 
 後はひたすら焼くこと20分、絶対にちゃんと火を通さないとやばいって思ったので念入りに焼きました。 
 そしてもう一度まな板に乗っけて右手に包丁、左手にトングをもって肉を削ぎならが食べました。
  
 不思議なことに臭みも無くて味は最高!集まってきた近所の子供と分け合って食べました。 
 
 夕方に庭を散歩してると、昨日ナッシーが羊をつないでいたロープが無造作に転がっていました。
 
 捨てられているそのロープを見て
 
 「なんかハカナイ・・・・」
 
 っておもいながらも、離島で毎日同じものしか食べれない生活してると、あれだけおいしかったらまた
 
 べたいなー! 

 とも思ってしまいました。

 写真はナッシーが脚を持ってきたときのものです!
 

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