2010年3月1日月曜日

聖地ホワイトサンズへ②


しばらくトラックが来なくなると親父達は退屈になったみたいで、また僕のいるところまで上ってきて、
 「あっちから川に下りてこい、そうすれば俺たちがバイクを担いで向こうまでもって行ってやる、お前はただ歩いて渡ればよい」
 と、シツコクせまってきます。
 でも川の水は濁っているし、バイクを担ぐのは無理だと思うし、それに帰りはどうするの?
 親父達は僕が帰ってくるまでここで待っててくれるの?
バイクが壊れたら僕の活動がその場で停止してしまうし、そこまでのリスクは背負えないから相変わらず
 「アー」とか「ウー」とか相変わらず煮え切らない返事をしていました。
 
 でも1時間もそんなことをしていると、気持ちだけ川の水かさが下がってきました。
 
 ビスケットでお腹も膨れたし
「これは一つ頑張ってわたってみるか!」
 
 というきになったんだけど、親父達が悪乗りするのが嫌なので、
「まだ渡るかどうかは決めてないよ」という雰囲気をだしながら少しだけ親父に近づいていきました。
 
 暇をもてあましていた親父達は新しい客が来たを言わんばかりに大ハシャギで、
 「俺が先に歩いていって浅いところを探すからその後を着いて来い!」
 と言う感じでした。

 川幅は30メートル位で水位は深くても50センチくらい、でもそのかわりところどころ火山灰がたまっているので、バイクはタイヤを取られて抜け出せなくなります。
 
 基本的に僕のバイクはオフロード用でマフラーが高い位置についているので、50センチならわたれるけど、もし転んでエンジンが止まったら、マフラーから水を吸い込んでしまってバイクは壊れてしまうかも、でもここまできたら行くしかない!
 っておもって親父とその仲間の後ろについていきました。
 
 
 緊張しながらも何とかわたって、自分がわたったポイントに流棒を突き刺して帰りの目印にしてから、黄緑親父とその仲間たちに挨拶をしてその場を離れました。
 今から行く学校は
 イクワラマヌ小学校とポートレゾリューション小学校。どちらもタンナ島の中では僻地です。
 
 そして嫌な予感は的中して、川を渡ってしばらく行くと
ポツリ、ポツリと雨が落ちてきました・・・・
 帰り川を渡れるかな?って思いながらとりあえず前進あるのみ!
と勇気を振り絞って走りました。
 
 とりあえずイクワラマヌ小学校に行くと、今日から二学期のはずなのに学校はシーンとしていました。
 通りがかりの人に聞くと
「だって今は2ウィークスホリデーでしょ!」
 っといわれました。
 「でもそれは先週までで今週からは二学期なんだよ!」
 っていってやりたかったけど、言ったところで意味無いよなー
 って思っていたら、校舎の中から一人先生が出てきました。
 なんかみたことあるな? 
 って思ったら、前に火山の近くの温泉に行った時に、子供たちをピクニックに連れてきていたジョナサンという先生でした。
 
 早速巡回指導のレターを渡して、来週の月曜日に来るからね!って伝えました。
 そして寒いし雨が凄いから雨宿りさしてもらいました。
 
 18-2 体育 浦 輝大

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