2010年3月1日月曜日

なんか幸せです


朝にお湯を沸かしながらフライパンでパンを焼いていたら何

故かなかなかわかないから火力を全開にしたらなんかパワー

が無い。

 変だなって思った瞬間に嫌な予感が、3ヶ月位でボンベの

ガスか無くなるんだよね。そしたら町のガスやまでカラのボンベ

を持っていって3650円で新しいの買わないといけません。

 とりあえず半焼けのパンと生温いコーヒーで朝飯を済まし

て。すでに二週間を超えた断水に続いてガスまで無くなると

は!って思いながら職場のドライバーのジミーに乗っけてもら

って、オリジン・エナジーというタンナ島のガス屋さんまでガスを

交換に行きました。
 
ガス屋はなんか活気が無いなー、って思ってたら、中からお

ばさんがでてきて、
 
「サザンスター(首都から来る船)がくるまでガス無いのよね!

多分昨晩に出たらしいから今日の朝には着くとおもうから午

後にまた着てね!」
 
って言われてビックリ、島からガスがなくなるなんて!
 
しかもさすがバヌアツ、それから2日間もサザンスターは到着

しません。普通は一晩でくるのにね。どこに寄り道してるんだ

ろう?だからガスなし。
 
 冷凍してるパンも食べれないし、ご飯も炊けないから昨夜

薪を燃やしてラーメン作ろうと思ったんだけど、思い切り雨季

で湿ってるからローソク削って上においても薪が水を吸って重

たいので全然火がつかない。

 まあそんなもんだよねー!って思ってたら中学校の校長の

ドネルが通りかかって、明日から5名の生徒がニューカレドニ

アに留学して今日は壮行会だから学校にご飯あるよ!

 って言ってもらって。甘えることにしました。
 
言ったらドネルが記念に写真撮ってあげてって言われて、

デジカメで写真を30枚ほど撮りました。

 生徒はみんな大喜び!こっちも食事の変わりに少しは貢

献できて良かったです。
 
 帰ってきて9時ごろからウトウトしてたら10時ごろからなん

か揺れだして、なになに!って思ってたら地震みたい。

 しかも10分ごとに三回ほどあって、とりあえず首都にメール

して寝ようと思ったんだけど、結局その後も地震が続いてウ

トウトしながら地震を感じていたら2時半ごろに電話がリンリ

ン、きっと首都のO町調整員からだ!って思って電話を取っ

たら上手く取れなくて、その後もう一つの電話がなったんだけ

ど、そっちは事務所の電話で2コールでファックスに切れ変わ

ってしまって、こっちからかけなおそうと思ってカードと番号を持

ってきたら、衛星携帯がなったのだけど、たまにしか鳴らない

からとりかた間違えたみたいで、そっちも切れてしまいました。

やっとこちらからかけなおしてO町調整員につながりました。
 
「フィジーの大使館から電話があってタンナ島の北70キロ

 のところで地震があったようだけど大丈夫ですか?
 
 津波は無いようです。」

 と教えてくれました。

 やっぱり早めにこちらから連絡しておけば良かったと思いな

がら、もしかしたうちの島にある火山が爆発してるのかな?
 
って思っていたから少し安心して布団に入りました。

  
 地震も収まったみたいでした。
 
 またウトウトしてたら今度は三日ぶりの大雨が来ました。
 
断水で一番困るのは洗濯、シャツとかは洗わなくても干せ

ば何とか着れるけど、パンツはもう一度着たくないからね。
 
バケツに洗濯物を入れて洗剤を入れて置いてあってのをす

すげるチャンス。 
 
 とりあえず底を突きかけている40リッターと55リッターのバ

ケツを雨水で満杯にして、その後キッチンのバケツと水洗便

所を満杯にしてから洗濯物を濯ぎました。
 
 雨は凄い勢いで2メーターくらいの高さの雨どいから落ちて

くるので水が凄い勢いで跳ねます。
 
 長ズボンの寝巻きがぬれてきたので海水パンツに履き替え

て濯ぎを終了、きていたシャツも雨水で濡れてきて、このまま

布団に戻るのは嫌な感じ、そういえば今日は水浴できなか

ったなー!しかも次に思いっきり水浴びれるのもいつかわから

ないし・・・・

 ここまで濡れて同じ風引くならいっそのことスッキリしてたい

な。どうせこんなに雨が降ったら明日の午前中の巡回先の

レルマケル小学校には朝からいけないから午後になるし、だ

ったら雨水浴びてスッキリして眠ろう!

 ってなんか一人でハイテンションになってきました。
 
 シャツを脱いで海パン一枚で雨水に飛び込んでゴシゴシと

体を洗いました。滝のように水が落ちてくるので全身スッキリ

です。
 
 その後に服を着替えて時計を見たら夜中の3時40分、

濯いだ洗濯物を手で絞りながら、なんか楽しいなー!って

思いました。
 
 こういう気持ちってどうやって説明するの難しいけど、日本

とは遠く離れたバヌアツで夜中に一人で水浴びて、洗濯物

を絞って、しかも断水だし、ガスは島から無くなるし、薪は湿

って、洗濯も手洗いだし、日本と比べたら何もかも不便だけ

ど、でもなんとなく幸せを感じました。こういうなんでもない生

活が来年日本に戻ったらかけがいのない人生の思い出にな

るんだろうなー!

 って感じです。
 
任地に派遣されてから一年三ヶ月、不便な事も不便と思

わないし、イロイロなことを待たされることにももうなれて、逆

にそういう生活の方が楽に感じられます。
 
 日本にいた頃のように夜中に怖い夢を見ることも無くなり

ました。不思議だよね。
 
全ての生活がシンプルだからイロイロの困難があっても対応

しやすいのかもね。まあもともとシンプルな生活のぶんトラブル

も起こりにくいし・・・・
 
みんなが同じような生活してるから特に新しいものも必要な

いしね。

 あーなんか幸せ!ってホノボノしながら洗濯物を絞って部

屋の中に干しました。パンツ8枚! 
 
これでもう一週間は断水に耐えれます。

 それだけでも幸せを感じられや夜中の3時40分でした。
 

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